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2011年2月に作成された記事

2011年2月27日 (日)

メッセージドリーム

桜の花びらが無数に舞い散っていて

その場所にお茶屋さんがある

私は長椅子のようなものに

腰かけている

古典柄の着物を着ていて

大きく右カーブしている桜並木の向こうから

人力車に乗った大切な人が現れるのを

いまかいまかと待っている

私の爪の色は赤みがかったピンクで

時々うつむいて恥ずかしそうにしながら

胸を弾ませている

桜の花びらが襟元や手の甲に

無数に落ちてくる

左の方にはちいさな橋が見えて

桜並木がほんとうに美しい

彼は布団に横たわって言った

生まれ変わったらいっしょになろう

それから彼は

静かに息を引き取った

2011年2月26日 (土)

季節は夢のかけら

人はみんな

見られていると思いがちだけれど

見ているのです


自分も見るでしょ

だから人も見ている


そこに特別な意味は

なかったりする


逆転の発想です


幼い頃のわたしは

春を持ってきたと言って

両手いっぱいのオオイヌノフグリを

家族に見せたそうです

PCの花びらを

そっと触ってみました

2011年2月25日 (金)

青白い

真っ白に見られたいと

思ったのに

白が青に見えたので

きれいな青に

嫉妬してしまいました


ごめんね

物の見え方なんて

人と比べることは

できません


見ることと

見て知ることは

違います

2011年2月24日 (木)

もう一度読んだ人魚姫の原作

人魚姫は深い海のお城で暮らしていたの

人魚姫は

おばあさまのお話を聞くのが大好き

それはもう

キラキラした瞳で聞いていた

人魚姫のおばあさまは

人間の世界について話します

人間の世界はね

緑の森があって小鳥が飛んでいるのよ

小鳥は朗らかな声で歌いながら飛ぶの

地面には

よい香りのするお花が咲いている

人間は2本の足で歩いているのよ

人魚姫は思います

人間の世界に行ってみたいな

歌いながら飛ぶ小鳥を見てみたい

お花の香りもかいでみたい

だって

海の底の花には香りがないのですもの

そして大理石の像に話しかけます

人間はこんなに冷たいの?こんなに静かなの?

子どもたちは

みんなかわいらしくて笑っているの?

人魚姫は王子を初めて見たとき

なんて素敵な人かしらと思ったのね

いつまでも見つめ続けたの

見ないではいられなかったから

王子を見ていると

幸せな温かな思いがあふれたのね

だからあの白い砂浜に行ってみないではいられなかった

でも

どんなに待っても

王子の姿を見ることはできなかったの

一番見たい王子の姿はどこにもなかったってわけ

それからというもの

人魚姫は1日中

海の底の花園に座っているようになったわ

人魚姫は

おばあさまに聞いた

私たち人魚は

人間の世界で暮らすことはできないの?

おばあさまは答えます

できないのよ

人魚と人間はまるで違うから

一番大きな違いは

人間が魂を持っているということなの

魂は

人間が持っている一番美しいもの

一番尊いものなのよ

人魚姫は

渦巻いている水を通り抜け

暗くて恐ろしい道を抜けて

魔法使いに会いに行ったの

何度も何度も王子の姿を思い浮かべながら

とても恐ろしいけれど

魔法使いに相談してみようと思ったのね

魔法使いはにやりとして言ったの

どんなことをしても

王子のそばに行きたいのだね

しかも

きれいなしっぽを捨てようと思っている

人間の王子を愛している?

やめた方がいいね

不幸になる

人間が幸せにしてくれるわけがないじゃないか

人魚姫は、答えます

どうなってもかまいません

王子のそばにいけるのなら

魔法使いは伝えます

薬を飲めば足がはえてくる

けれどもその足は歩くたびに

鋭いナイフで突き刺されたように

ズキズキと痛む

そして二度と海の底にはもどれない

王子に愛されなければ

胸は破れて体は水の泡になる

それでもいいのかい?

王子のそばにいけば、幸せになれるわ

人魚姫はそう言って

王子に愛をもらっても

水の泡になってとしても

海の底へはもどれないと知りながら

声を無くして

さよならも言えずに

海の上へとのぼって行ったのです

2011年2月23日 (水)

涙はちいさな海

わたしは枯れたお花にありがとうと

つぶやきます

悲しむことはありません

お花は枯れる前に種をまいていて

枯れても違うところで

芽が出て咲くのだそうです


涙は無駄ではなく

自分が流した涙を大切にしていると

涙が空の色を創るのだそうです


パンドラの箱を宝石箱に変えて

苦しみはポケットに入れて

白いハンカチをかけてみましょう


流したたくさんの涙も

大切にできますようにと願ってみましょう


過ぎた日々は

星になって照らしてくれますから


風邪ひきさんスープ

風邪ひきさんのかぼちゃスープ003

かぼちゃは

壊れた細胞を治してくれますから

風邪をひいて

壊れてしまった細胞を

かぼちゃスープで治しましょう

2011年2月22日 (火)

手づくりの風邪薬

いつもの風邪薬を作りました

「にんにくの味噌玉」005

焼いて薬効を高めます

にんにくは

昔から風邪の薬として重宝されてきました

硫化アリルには

殺菌作用

体をあたためる作用

疲労回復に役立つ

ビタミンB1の吸収を高める作用が

あります


そして味噌にも

滋養強壮効果があります


風邪のひき始めにどうぞ

おだいじに

2011年2月18日 (金)

いつもより

今日はいつもより風が強くて

今日はいつもより

心が痛む

悪夢を見て

目が覚めたから

いつもより多く洗剤を入れて

いつもより多く柔軟剤を入れて

パジャマをきれいに洗濯したけれど

そんなことで何かが変わるわけもない

本当に笑っている自分なんて

見つかるわけもなかった

2011年2月13日 (日)

恋人のいろ

恋人のいろは

夕陽

木々や小鳥

音楽

美術品

この世の中のあらゆる存在

自分の心が感動し

惹かれる対象

メロディが涙を誘い

色のイメージが

好きな人と重なる理由が

わかります

2011年2月11日 (金)

金太郎飴の告白

わたしの頭を

輪切りにすると

彼の顔が永遠に出てくると思うの

わたくしこと金太郎飴は

告白します

素直に

2011年2月10日 (木)

何もかもが苦しく思えて

いつごろだったのか

何もかもが苦しく思えて

建物も

空も木々も花さえも

グレーにしか見えない時期があった


ターシャの庭が

ターシャの庭に見えなかった


だから

自然が好き

花が好き

そういうことは言ってはいけないような

気がしていた


私には

好きと言う資格がないと思っていた


それは

突然やってきて

すべてが輝いて見えた


輝いたのは恋をしたからではなくて

それからしばらくして

恋はやってきた


幸せになると

過去の悲しい出来事もすべて

この幸せに出会うための道しるべだったとわかる


心の傷は消すことはできないけれど

ありがとうの気持ちと一緒に

過去の悲しい出来事が

すべて幸せな出来事に塗り替わる

2011年2月 5日 (土)

ほんのちょっとの勇気

あと50メートル歩いたら

会えたのかもしれない

そこを右に曲がったら

走って追いかけたら

会えたのかもしれない

なのに

下を向いて歩いていた

まっすぐ歩いてもいなかった

ありのままの自分を

ありのままでいいとは思っていなかった

白いコートを

似合わないとも思っていた

怖かった

だから会えなかった

空腹

空腹なら

研ぎ澄まされた幸福を

見つけることができるのだろうか

白いコートを着てみた

白いコートを着て電車に乗った

会えないとわかった

2011年2月 4日 (金)

会いたい

願いが叶うなら

彼に会いたい

白いコートを着た本当のわたしを見つけた

春が来ないでほしいと

ひとり思うけれど

願いが叶うなら

彼に会いたい

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