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2012年1月に作成された記事

2012年1月31日 (火)

魔法使いの花

私のことが好きだったら、

私の前に跪いて、

私のために死ねるって言ってよ。

フローラは高飛車な様子で言いました。

バーベナ、

つまり魔法使いの花が答えました。

フローラが想いを寄せている彼に、

好きだと告白されることは、

奇跡みたいな幸せなことなの。

たくさんの人に好きだと言われた経験から、

奇跡がわからなくなっているのよ。

なのにフローラは夢うつつにおしゃべりを続けます。

お花の形の、

ピンクダイヤのエンゲージリングを持って、

バリ島で式を挙げるの。

お花ガーランドを頭にのせてね。

ドレスはオーガンジー、

ガーリーでクラシカルなプリンセスライン。

青い空と青い海、

森に囲まれた隠れ家みたいなヴィラ、

流れる水に誓う愛。

バーベナは言いました。

嫌われるようなひどいことを言って許してもらおうとしたり、

素直になれなかったり、

わざわざ不幸になる道を選んだり、

フローラの好きも、

彼の好きも疑っている。

愛されているのかどうかわからなくなって、

いつも迷子になる。

それは幸せな迷子なの、

だからどこにも行かないで。

フローラが聞いていたかどうかは、

秘密です。

2012年1月21日 (土)

空と海

いつも幸せはくっついていて、

いつも気づくのが遅いの。

青い空は私の恋の色、

青い海はあなたの愛の色、

そんな歌を聴いたから、

空と海がとろけたみたい。

こんなに遠くへ来てしまったけれど、

見えない彼をいつまでも想う私の明日は、

今日よりいい日になる。

2012年1月14日 (土)

幻想的な観覧車

ちいさな観覧車からは、

目の前に海を望むことができて、

人はほとんど乗り降りしていない。

夕暮れになると季節外れの静かな海が、

観覧車の窓から見えて、

あかね色に染まる時が来る。

観覧車の一番上でキスをした恋人たちは、

ずっと一緒にいられると、

どこかで聞いたことがあった。

2012年1月11日 (水)

でも恋は

ちょっと背中を伸ばしてみたら、

涙が瞳から横に流れていった。

病気の人は、

そもそも孤独なのだろう。

でも恋は、

こんなに孤独で、

待っていないといけないものなのかしら。

2012年1月 3日 (火)

最後の水やり

ふたりの間に、

白ホトトギスを植えて、

大切に育てようとした。

逃げ出さないように。

でも白ホトトギスは、

実は大切にしてもらっていなくて、

逃げ出されていた。

理想的な花であることを求められていた。

美しく、

完璧で、

筋道が正しい。

今日は最後の水やりの日。

空はきれいで、

おひさまは輝いて、

本当の姿を少しだけ映してみせた。

姿を現した白ホトトギスは、

白ホトトギスであることをわかってもらえずに、

感謝もされないで、

試されていることを知りながら、

悲しみを背負って、

許すこともなく、

静かに消えていった。

白ホトトギスの花言葉は、

秘めた思い、 

永遠にあなたのもの。

恋は、

時間をかけて解決するものではない。

時間が経過するほど、

失っていくもの。

恋は、

身を滅ぼすもの。

愛に変えて、

一緒に時を刻んでいくもの。

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