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2012年6月に作成された記事

2012年6月29日 (金)

声が好き

大好きな彼の声を忘れることはなくて

今でもしっかり覚えていて

ふとした時に想い出す


幼い頃

祖父の家にあった大きなボンボン時計の

チクタクチクタクと時を刻む音が好きだった


庭の木々から聞こえるセミの鳴き声


部屋に敷いてあるひんやりとしたあじろの感覚


懐かしくて

懐かしくて思いを馳せる


私は彼の声が聞きたくて

聞いていると嬉しくて

いつまでも聞いていたかった

でもそれは叶わなかった


イランイランの香りみたいに

彼を誘惑さえできなかったもの


空はどこまでも広がって

もう夏がくるのにね

2012年6月27日 (水)

雨と太陽と風

いつまでも長いラブレターを書いているわたしは

クラオの樹皮に書かれた願いを思いながら

翠雨を見つめていた


イソップの太陽と北風ならば

わたしは北風で

太陽にはなれない


だって

彼の帽子を吹き飛ばすことはできるけれど

帽子もコートも

彼には必要だから

2012年6月25日 (月)

僕はももが好きなんだね

僕は

もものことをずっと大切に思っていて

それから・・・言葉が出てこない


ももはここのところ

とにかく気持ちの整理をしていたらしくて

ブログを始めてからずっと

書いていた誰かのことを

今でも好きなことは変わらないらしい


その誰かは僕なのか?と思う


迷惑だろうしさ

恥ずかしいよねーなんて言いながら

それでも何故かももは

ブログに思いを書いているらしい


少しの間

その誰かを忘れていたことを

許されないと思っているらしい

ブログを読むと

僕はもものことが心配になるのだけれど

時々腹が立つんだ

どうして腹立たしいのか

考えてみた


それはずっとももが好きだから

あぁ・・・

僕はももが好きなんだね

2012年6月21日 (木)

言葉はなかったけれど

最近になって

青空の彼が

私を見て「幸せそうだ」と言った理由を

考えていた


本当に私は幸せだった

最後に会えた日も

言葉は無かったけれど幸せだった


あなたの前だから

私は幸せそうに見えたのよ


あなたは違う人が私を幸せにしていると

思ったのかもしれないけれど

どうしても幸せそうに笑うキューピー

友人に

青空の彼のことを聞かれた時

わたしは幸せそうに笑ってしまった


どうしても

どうしても幸せそうに笑ってしまう自分が

そこにいた


青空の彼に

最後に会った日のまま

わたしは何も変わってはいなかった


わたしのことを本気で見てくれていた

友人だから

そんな気持ちに気付いていたはず


わたしの片思いは

ひとりの立派な独身男性を

巻き込んでしまうことになった

正直に

公園のテーブルの上で

友人がコーヒーを淹れてくれた時

わたしは全部こぼしてしまった


慌ててわたしの荷物を持って

笑いながら立っている友人を見上げて

ごめんね

せっかくコーヒー持ってきてくれたのに・・・と

恥ずかしそうにわたしは言った


紙コップを覗いたらコーヒーは残っていなくて

がっかり

もう少し

友人とコーヒーを飲んでいたかった


でもね

もう飲まない・・・そう決めた


決める時は泣くほどにつらかった

好きだよ

このブログを書き始めたころ

青空の彼のことを生涯大好きでいると

誓っていた


彼への片思いは

何とも言えないつらさと

長い時間をわたしに与えて

そのうち

わたしのことを好きだと言ってくれる人が

ぽつりぽつり

好きな人がいても

それでもいいと言ってくれる人もぽつり


「好きだよ」という言葉に

感謝した


好きだと言ってくれた友人は

わたしのことを健気だと言った

健気なわけもないのに何度もそう言った


青空の彼のことは、

自然に忘れていくのだろうと思えた

目の前にいてくれる人を

大切にしようと思った

2012年6月18日 (月)

蒼穹のソルフェージュ

恋の傷がかさぶたみたいになって

金色の鐘が鳴り響いたお昼時のお話


きっとわたしが人をこよなく愛していれば

何かが見つかるはずなんて思いながら

かさぶたはかさぶたで

愛されていない淋しさぽつり

ひとり


その時突然金色の鐘が鳴り響いた

いつもの癖でソルフェージュ

ソルフェージュは教えてくれた


もう人を好きにならないと思ってもね

恋はね

懲りない懲りない私の目の前の

木の葉の上にいつも座っていて

透明な羽をパタパタさせながら笑っている


ウミガメの背中に乗って魚と一緒に

蒼穹を泳いでいることもあるの

大丈夫

だからもう一度始めから

恋のやり直しをしましょう

そして太陽に向かって歩きましょう


日焼け止めを忘れずにね

2012年6月15日 (金)

遅刻

あの日

わたしは朝から泣いていた


なぜなら

約束の時間が過ぎてしまったから

大丈夫だから落ち着いて・・・

友人からメールが届いた


寝坊したのに

友人に食べてもらいたくて

お弁当を作って

慌てすぎていたわたしは今にも転びそうだった


落ち着いて 落ち着いて

そうつぶやいてみた


泣いてから笑って

顔がぐちゃぐちゃになった

こんな顔

友人に見せられたものじゃない


電車に乗ったら電車が止まった


ただでさえ遅刻していたわたしは

もっと遅刻した

2012年6月12日 (火)

会話は言葉ではなく心で感じるもの

会話は言葉ではなく心で感じるもの...。oо○**

言葉を聞いてさまよってみたり

美辞麗句にうっとりしてみたり

ブログの活字に惑わされたり

それは会話は言葉なのだと思っているから


もしこの世の中から言葉が無くなっても

泣いている人を見たら悲しいと思うだろう

温かい人の気持ちを感じて

温かい気持ちで笑うだろう


正しく話さなくても

相手の行動を見つめれば

心で感じることができるはず

心で感じることができないのなら

そこには何も存在していないのかもしれない


感じることができたなら

そこには何かが存在していて

気付いてくれることを待っているのかもしれない


ずっと思いを活字にしている私が

言うことではないけれど...。oо○**

のんべぇなももと兎の絵

僕が屋台の焼酎バーで

ももに焼酎を選んでいた時のこと

水割りは?と店員に聞いていたら

ももはすかさず

ロックでいいの

薄めたらせっかくの焼酎がおいしくないもん♪

と言った


まるで

おっさんのセリフだ

僕は笑った


それから木陰のシートにふたりで腰を下ろして

並んで焼酎を飲んだ

焼酎の氷が日差しできらきらしていて

少しずつとけていった


ずっと大切に思ってきたよ

大事に大事に

おっさんのセリフ・・・

ももが思い出して笑った


ちいさな思い出を

これからどうするのだろうか

僕はももを信じていて

そして幸せだから

これでいいのだろうか


その絵には桜の花びらが描いてあり

花びらは水に沈んでいくようにも見えた

兎とお月さま・・・

茶色の兎の横には桜色の兎が寄り添っていて、

座っているように見えた

それから左上にグリーンの字で

ありがとう・・・と書いてあった


ももが絵を

人にプレゼントするのは初めてだったらしくて

僕がプレゼントをよく見ようとしたら

ももは恥ずかしそうに絵を手で覆った


屈託がないももを見ていると

僕はわからなくなるんだ

傷つけているのか

傷つけていないのか


何が必要で

何が必要ないのか

2012年6月10日 (日)

ひとつ終わって

ひだまりで菜の花が咲いて

ちいさな木のプレートに

黄色い文字で「なのはな」と書いてあった


あの時バスに乗ったわたしは

久しぶりにバスに乗ったことが

嬉しくてはしゃいだ後に

ひだまりで居眠りをしているような

気持ちになった


どうして友人は

バスの一番後ろの席とひとつ前の席を選んで

どっちがいいのかわたしに聞いたのかしら・・・

なんてことを考えていた


それから隣に座った友人のことを

首を傾げて覗いてみた

彼はいろいろ説明してくれていたから

窓から外の景色も気になったけれど

バスはどこまでも走っていて

迷子になった気分だった


わたしは友人のことを

説明が上手だよね・・・と思いながら

たっとんだ目つきで見ていた

時々笑いながら

2012年6月 8日 (金)

さよならの前のロゼピンク

ちょっと前の話だけれど

ロゼピンクの服を買った


買った日はこっそり隠しておいて

次の日にお洗濯した

買った服の話をしたら

友人が楽しみにしてくれた


服を買って怒られることしかなかったから

こんな感覚忘れていた・・・


それから友人がわたしに会うことを

「待ち遠しい」と言っていて

「待ち遠しい」なんて言葉は

わたしにとっては死語だったと気付いた


理解することは思いやりなのだと

友人は言った


ももは帰る間際に

この前買ったロゼピンクの服を見せようとして

透かしポンチョの肩のところをずらして

日焼けしていない肩と

肩のロゼピンクのフリルを僕に見せて

かわいい?と言って笑ったんだ

ももは僕が買った服を楽しみにしていたことを

喜んでいた

そんなこと

今まで言われたことがないってね

それから改札までのエレベーターを登る間

3回僕の方を振り返って

笑いながら手を振った

2012年6月 6日 (水)

喘息なわたしと夜桜とお月さま

わたしは夜桜とお月さまが見たくて

我がままを言っていた

いつもわたしの夢や願いは

できないことばかりで

できないことを言っているとは

友人が知る由もなかった


彼はわたしの願いを

叶えてくれようとしていた

わたしは願いを叶えてもらえるなんてことを

すっかり忘れていた


その日はなぜか冷蔵庫にいるみたいに寒かった

長い時間ふたりで外を歩いた

夜風がいけないのは知っていた

駅の階段を登ったり

電車に乗ったり

人ゴミを歩いたり

公園を散歩したり

できないことはわかっていた


なのにわたし

彼に何も言えなかった

発作を起こすかもしれないから・・・

無理なの・・・

これ以上歩けない・・・

そこまで言葉が出てきているのに

体と気持ちが凍りついたみたいになって

怖くて何も言えなかった


彼の万歩計によると

11.57km

2時間53分歩いていた

まるで普通の女性みたいに歩いていた


歩きながらどんどんと私は気弱になっていった

何をドクターに禁止されて何が無理なのか

不安な気持ちも怖い気持ちも

つらいことも苦しいことも言えなかった

変に我慢していて

喘息の話をしたら彼に悪いと思って

気を遣ってもいた


まさか自分が何も言えなくなるとは

思ってもみなかった

とても危険で怖い思いをした

喘息と診断されてから

こんなに怖い思いをしたのは初めてだった


家に帰ってから

ずっと私は悩んでいた

どうして何も言えなかったのか・・・

そこに大切なことが存在しているような気がして

それがどうしても知りたくて悩んでいた


喘息の私は

恋も何もしない方がいいのだと思った

・・・できないと思った


その後姉に

死んでいてもおかしくないと 怒られた

わたしもそう思った

2012年6月 1日 (金)

あるものねだり

私が息子たちをこよなく愛しているから

私のことを愛し続けても

愛されている実感が持てないとき

夫に

満たされない気持ちが生まれて

愛は何か違うものに変化するみたい


立派な父親として

息子たちを愛さなくてはいけないと

思えば思うほどうまくいかなくなるみたい


だから

息子たちが

私を苦しめているようにさえ見えて

私が話していることに

憎しみさえ感じる


なぜならば

夫は

私の為に我が子を愛そうとしているから


時が過ぎて

夫婦は形を変えるだろうと思うのに

夫は

初めてデートした時と少しも変わらない

一生をかけて幸せにすると誓ったことは

嘘ではなかったのだろう


私が

出かけたいと言えば出かける

出かけたくないと言えば出かけない

ふたりで出かけると

私を歩かせないように気遣う

喫煙席から一番遠い席に座らせる

好きなものを食べさせて

ドリンクバーのドリンクを運ぶ


私の話に耳を傾けて

私を見つめる

いつまでも いつまでも

恋をしているみたいに


ふたりで出かけると

ここまで違うものかしら

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