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2012年6月12日 (火)

のんべぇなももと兎の絵

僕が屋台の焼酎バーで

ももに焼酎を選んでいた時のこと

水割りは?と店員に聞いていたら

ももはすかさず

ロックでいいの

薄めたらせっかくの焼酎がおいしくないもん♪

と言った


まるで

おっさんのセリフだ

僕は笑った


それから木陰のシートにふたりで腰を下ろして

並んで焼酎を飲んだ

焼酎の氷が日差しできらきらしていて

少しずつとけていった


ずっと大切に思ってきたよ

大事に大事に

おっさんのセリフ・・・

ももが思い出して笑った


ちいさな思い出を

これからどうするのだろうか

僕はももを信じていて

そして幸せだから

これでいいのだろうか


その絵には桜の花びらが描いてあり

花びらは水に沈んでいくようにも見えた

兎とお月さま・・・

茶色の兎の横には桜色の兎が寄り添っていて、

座っているように見えた

それから左上にグリーンの字で

ありがとう・・・と書いてあった


ももが絵を

人にプレゼントするのは初めてだったらしくて

僕がプレゼントをよく見ようとしたら

ももは恥ずかしそうに絵を手で覆った


屈託がないももを見ていると

僕はわからなくなるんだ

傷つけているのか

傷つけていないのか


何が必要で

何が必要ないのか

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