僕のももと海と空の間
僕たちが付き合い始めた頃のこと
季節なんて気にしていなかったももが
夏が終わったね・・・寂しいね・・・と
言ったんだ
それから
季節があることさえ忘れていた・・・と
言った
よくおしゃべりをして
よく笑って
ワガママなももが
僕は大好きだった
他の女性を見ても
なんだかつまらなくて仕方がなかった
そんな話をすると
ももはケラケラと笑った
でも僕が
もものそばにいるべきなのか
ももにとっては
もっと幸せな
悲しみのないことが存在するのではないかと
いつも思っていた
そばにいるのは
僕ではないのかもしれないと
思っていた
そんな僕に
ももは笑いながら囁いた
あなたじゃないと ダメなの
秋が訪れようとしている海と空の間での
ほんの一瞬の出来事だった
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