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2014年12月に作成された記事

2014年12月30日 (火)

自分よりも

自分よりも彼が大切に思えて

その瞬間から

わたしはラブレターを書き始めました

1通目は桜

2通目は青空模様の便せんを選びました

3通目の花の便せんを届けた時には

彼はすっかり

自分より大切に思えるひとに

なっていました

もし自分の方が大切だったら

傷つくことが怖くて

守るものも多くて

何も伝えられなかったと思います

お返事はいただけませんでしたが

それからずっと

ここにラブレターの続きを描きました

長い間

わたしがまいてきた種である

作品や詩に

いつか花が咲いて

また種になることを

願っています

2014年12月27日 (土)

たぬき

祖母は

ちいさなわたしが眠るまで

いつもかちかち山の話しを

してくれていた

祖母が話すかちかち山は

かちかちかちのところで

入れ歯からかちかちかちと

音がしてきて

ぼうぼうぼうは

本当に火が燃え盛るようで

ちいさなわたしは

どきどきとしていた

たぬきが

背中が燃えていることに気がついて

あちちちちと叫ぶところは

祖母の話しかたがおもしろくて

わたしは掛け布団で顔をかくして

うふふと笑った

毎日同じ話しを聞くのに

不思議と退屈はしなかった

たぬきは

おばあちゃんを食べてしまった

悪いたぬきなのだけれど

背中が痛そうで

とても気の毒

わたしのおばあちゃんを

食べたりしないかしら

いつもそのあたりで

ぐっすりと眠ってしまっていた

2014年12月25日 (木)

お風呂とサンタクロース

うちには煙突がないけれど

どこからサンタさんは入るの?と

父に聞いたことがあった

父は

お風呂からだよと

答えた

新聞に書いてあったけれど

サンタクロースが煙突で

まっ黒になったらしい

うちは入りやすくて良かったねと

父は言った

それは大変だと

わたしはお風呂に入るたびに

換気扇のところを見上げて

入りにくそうだけれど

体がきつくないかしら

汚れないから大丈夫かしらと

考えていた

クリスマス

枕元にあるプレゼントに

大喜びするわたしを

両親は嬉しそうに見つめていた

メリークリスマス

2014年12月21日 (日)

相談できたら嬉しいのに

わたし実は今とても

とても悩んでいることがあって

青空の彼に相談したいのです

でも相談どころか

お話しする機会もなくて

とにかく困ってしまいました

他のかたではなかなか

難しい話しなので

ぜひ彼に相談してみたい

これって夢みたいなはなしで

叶わないことでしょうか

叶うと嬉しいのですけれど

やっぱりダメ?

2014年12月19日 (金)

思いと時間

どれだけひとがもろく

どれだけひとが強いのか

あなたは知っているかもしれない

だけれどわたしは

無知で何のとりえもないただ

ちいさなことで笑ったり

ちいさなことで喜んだり

コトコトと煮込み料理を作ったり

床掃除をしたりするだけの女性だから

あなたが誰かを思うなら

あなたの思いと時間を

わたしではないその誰かに

譲りたい

あなたが誰かに必要とされているなら

あなたの思いと時間を

必要としている人たちに

譲りたい

わたしには

どうしても もったいないので

わたしは

無理にもらわなくていいのですよ

今日も窓から眺める空がきれいで

瞳を閉じると

青色が滲みました

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