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いつも通る道に
一区画だけ建物がない場所があって
周りにはビルやマンションが
ひしめいているのに
その一区画だけは
森を一部分だけ切り取ったような
四角い空間になっている
大きな樹が何本か植えてあるので
夏は木陰の涼しさを思い出させ
冬は落ち葉が美しい
光を通した眩しい雲が
真っ白な絹糸を絡めたようで
木漏れ日が四角い森に射し込み
周りのビルや走る車が見劣りしたその時
わたしは1本の冬桜が
植えてあることに気がついた
1メートルくらいのちいさな冬桜は
ももいろがかった
かわいらしい花をたくさん咲かせ
射し込んできた木漏れ日のなかで
揺れていた
それから数日して
ねぇ 桜が咲いているよ
いいお天気でよかったね
いい日になりそう
わたしはそう言った
バレンタインチョコが店頭に並び始めると
青空の彼に渡した
ミントチョコを思い出す
恥ずかしくて
いつまでもほろ酔いしそうな
ほろ苦い思い出
チョコを選ぶ時
目立たなくて
渡しやすい
男性用かばんに入りやすい形で
好きということを
伝えられて
義理チョコっぽくない
それからえっと
受け取ってもらえなかったら
持って帰りやすい
なんて考えた
あの日
細長い箱に入ったミントチョコを
さっと取り出せるように
大きめのかばんに入れた
バレンタインのチョコレートです
突然に手渡そうとした細長い箱と
わたしの笑顔
たぶん笑っていたと思うわたしの顔に
彼は
わぁ びっくりした
そう言って驚いた
それからにっこりと笑って
ありがとうございますと
受け取ってくださった
あの日以来
バレンタインの思い出といえば
青空の彼に渡したミントチョコと
緊張してガチガチの
ちいさなファイターだったわたし
彼に受け取ってもらえて安心した
嬉しくて幸せなわたし
恥ずかしくて
いつまでもほろ酔いしそうな
ほろ苦い彼との思い出となった
あの時そっと
丁寧に置かれたミントチョコと笑顔が
彼の人への優しさを語っていた
バレンタインの日に
小遣いで買ったハート型のチョコを
同じクラスの男の子にプレゼントしようと
ちいさなわたしはてくてくと
男の子の家に向かって歩いていた
少し距離があったので
途中で休憩した
チョコをじっと見つめるわたし
ちょっとくらい食べちゃっていいのかも?
そう思ったわたしは
笑顔で半分食べてしまった
食べてからまた
一緒に食べないのに
はんぶんこね はよくないのかも?
ハートじゃないし
そう思って
笑顔で残り半分も食べてしまった
チョコが無くなったので
家に帰った
次の日
もったいないから途中で食べちゃったよと
男の子に報告したら
かなりがっかりしていた
果てしなく苦しく
努力を続けてきた道に
もうすぐ合格の桜が咲いて
新たな門が開く
わたしがどれたけ支えて
同じように悩み
同じように喜び苦しんできたか
なんてことは
君は知らないだろうけれど
きっときれいな桜が咲く
愛でおなかいっぱいになって
もういいというくらいに
ゆっくりと休み
エネルギーを蓄えて再出発できる
そんな家庭であるようにと願い
どうしたらいいかしらと
いつも考える
わたしは穏やかに
いつも落ち着いてねと考える
甘やかしすぎだと笑われても
だれかれ甘やかし
気持ちをやわらげる努力をする
お正月は近所の神社に初詣にいき
お礼と住所をつぶやいた
その後我が家に
インフルAがやってきた
よりによって家族の受験前にと
ショックだったけれど
ショックを受けている暇もなく
アロマを焚き
加湿
アルコール消毒をした
予防になる食材で
たくさんの料理をつくり
感染予防に明け暮れた
気がついたら
おいしいものを食べて
勉強して
笑って
楽しいお正月に
なっていた
忘れようとしても
何度忘れようとしても
あなたの笑いかたが好きで
話し方が好きで
ちいさななにかもすべて
忘れることができない
忘れることができたとしても
きっと
大事な忘れ物をしたような
気持ちに
なるでしょうね
ももがコーヒーを飲みたいと言うから
僕は彼女とカフェに入った
薄暗い店内で
座ると吸い込まれそうに柔らかな皮のソファーに
腰を掛けると
ぼんぼん時計が目に入る
どこか落ち着かなくて彼女をみると
彼女はメニューを持ってパンケーキを選びながら
小学生の時にね
休日になると家族で外食していたの
だけれどわたし
パンケーキばかり注文していて
でもパンケーキは調理時間がかかるから
いつも最後に運ばれてきて
食べていたら
早く食べなさい 置いていくわよ
母がいつもそう言ったの
女性とは時々
どうでもいいような話しをする
不可解な生き物だ
置いていくわよは
ひどいね
とりあえず僕はそう答えた
気がついたらミルクを
入れすぎていた
しばらく前から
家族のために
願掛けの禁酒をしていて
お酒を一滴も飲んでいません
なのでおとそも
いただいていません
苦しみを少しでも分かち合いたい
良いときも悪いときも認めながら
見守っていたい
そんなことで始めた禁酒でしたが
不思議と
一滴も飲みたくない
以前
願掛け断食をしたときは
7日間食べなかったので
お酒くらいなんてことないと
思いました
何もかも
失っているように思えるときも
ありますけれど
本当は
何も失っていない
そもそも
失うものなど
ないのかもしれませんね
アンティークのチャームに
手が届きそうで届かない
チャームは風のなか
ノルマンディーレースと一緒に
揺れている
この気持ちを伝えなくては・・・
わたしは
ひどく焦って起き上がった
しばらく眠っていたらしく
現実に戻るまで
少し時間が必要だった
あなたはいったい どんな気持ちでいるの?
ラブレターを描くたびに
濡れた背中の白い羽が
いちまい
いちまいなくなったように思えた
気がつくと
背中の羽はすっかりなくなって
クラウンのカードが
アクリル絵の具を塗りつぶしたような
机の上に置いてあった
あまりに大きな大根なので
大根は手で持って帰りますか
葉の部分を切って
袋に入れますか?
公園の売店でそう言われて
葉の部分を
切らないで袋に入れてくださいと
選択肢にはない返事をした
大根を乱切りにすると
味が染み込んでおいしい
ぶり選びには好みがあって
お腹あたりのあらを選ぶ
生姜をたっぷりいれて
フライパンで
水がなくなるまで煮込む
ぶり大根の王道レシピでは
ないのだけれど
我が家のぶり大根はおいしい
わたしのごはんはインスタントを
あまり使わない
使うとしたらデミグラスソースくらいで
焼き魚や揚げ物は
食べる直前に調理する
和食でも洋食でもなんでもつくる
なによりもわたしのごはんが一番
一番おいしい
凍月と呼ぶのでしょうか
冬の冴えた月を
なんと呼ぶのでしょうか
春のおぼろ月
中秋の名月
わたしは月の光を浴びて
儚く思うことも
清らかに融けることも
月さえ知らない時も
心ゆらぐことも
水に浮かんだ月を
たどることもあるのです
初めての動脈採血のときは確か
ぴーーかもしれないから
ガスぬきと
ドクターの声が聞こえたので
おなら?をぬく?と
想像して慌てた
ドクターから
動脈採血するので
痛くても動かないでくださいねと
言われたけれど
わたしは動脈に驚きながらも
おなら?をぬく?
おならは?と
思っていた
ドクターの緊張した様子をよそに
さほど痛くなく終わった
ぶふふ 恥ずかしい
今日は七草粥をいただく日
食べ過ぎた胃を休めて無病息災
みなさまの健康と
ご多幸をお祈りします
おならのはなしで
ごめんなさい
彼に相談したら
なんて言うのかな
質問があるのですけれど
わたしがそう言ったら
座っている椅子を
少し後ろにずらして
なんて言うかな
そうなんだ と言うかな
僕でよかったら と言うかな
そんなことはもう
言わないのかな
あの時みたいに
わたしの顔をのぞいて笑うかな
幸せそうだと
笑うかな
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします
みなさまにとって
笑顔いっぱいの
幸せな一年になりますように
わたしの今年の目標は
引き続き
家族の健康を願い
手作り できたてごはんを
作ること
家庭が安全基地で
隠れ場所になれるよう
家族の気持ちを癒す努力をすること
家族の願いが叶いますようにと
最後まで応援すること
そして
時々はさぼることです ぷふ
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