白い羽
アンティークのチャームに
手が届きそうで届かない
チャームは風のなか
ノルマンディーレースと一緒に
揺れている
この気持ちを伝えなくては・・・
わたしは
ひどく焦って起き上がった
しばらく眠っていたらしく
現実に戻るまで
少し時間が必要だった
あなたはいったい どんな気持ちでいるの?
ラブレターを描くたびに
濡れた背中の白い羽が
いちまい
いちまいなくなったように思えた
気がつくと
背中の羽はすっかりなくなって
クラウンのカードが
アクリル絵の具を塗りつぶしたような
机の上に置いてあった
コメント