遺言帳を書きながら
お袋の味は何かしらと
家族に質問してみた
ほうれん草の和風ココットまさかと思いながら
レシピを書いておこうとして
ふと手を止める
とにかく手作りでおいしいものをと
いろいろ作ってきたけれど
ココットとはね少しがっかり
どうやらわたしのココットは
注文することのできない
味らしい
なにせ母から教わった料理だから
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お袋の味は何かしらと
家族に質問してみた
ほうれん草の和風ココットまさかと思いながら
レシピを書いておこうとして
ふと手を止める
とにかく手作りでおいしいものをと
いろいろ作ってきたけれど
ココットとはね少しがっかり
どうやらわたしのココットは
注文することのできない
味らしい
なにせ母から教わった料理だから
ちょっとした病気が続いて
喘息も悪化して
コントロールできなくなった
喘息で亡くなるかたは多くわたしだって
いつどうなるかわからない
きっとその時は突然やってきて
伝えたいことを伝えられないだろうと
思った
だから少し前からわたしがいなくなった時に
残された家族が読む
遺言帳みたいなものを
書き始めている
わたしがいなくなれば困るだろうことを考えてみたら
案外たくさんあって
ひとりで抱えてやってきたと
よくわかった
長い間には信頼できるひとや場所にも
巡り会えていて
相談先を
書いておくことができた
月は美しい
万感の情緒
希望を季節に寄せて
月に想い
花を唄う
慕う心のときめき自然を通して大切なひとと
つながっている
感動を歌に詠み描く 言葉で表せない魅力を知ろうとすることが
感性を磨く
森にあるのだけれど
外観は
おしゃれでちいさな山小屋
紅葉デートにいかがといった雰囲気
網かごにパンが入り少しだけ売られている
テラスには
木のテーブルと椅子があり
イートインできる
テーブルにはいつもレトロガラスの一輪挿しが
ポツンと置いてあり
季節のお花が一輪
咲いている
色あせた木目にお花がよく似合う
天然酵母のシンプルなオーガニックパンは
なかなかお目にかかれない
かためで砂糖を使っていない
体に優しいパンで
じんわりとおいしい
鳥のさえずりと美しい森の風景
眼下を流れる川のせせらぎに
癒されて
コーヒーの香りを楽しみながらうっとりとしていたら
木のお皿にのせられた
ほんのりあたたかく
均等にカットされたパンが
運ばれてくる
母方の祖父は張り切っていた
ベレー帽をかぶったおしゃれな格好の
庭師さんだと驚いていたら
祖父だった
祖父は枯山水が好きなので庭師さんに
あれやこれやと指示をして
うるさがられていた
完成した庭の角にあるひときわ大きな木が
キンモクセイで
祖父からのプレゼントだった
ここまで大きなキンモクセイはなかなかないのよと
母が嬉しそうに言った
花が咲くのかしらとわたしはキンモクセイを
見上げた
指先にうつる香りを
嬉しく思い
きれいな青に魅せられる
甘酸っぱさに歌ってきた恋の歌を思い
少しうつむく
気づけば祖父が植えた
大きなキンモクセイの
香りがする
オレンジの小さな花は目の前に
咲いているかのような
甘い香りを届けている
息を吸い込んで今日ほどきれいな空なら
ひとりで歩いて
ひとり旅に出ても
いいのだろうと想う
お遍路さんになってみたいと
幼い頃から思っていて
いつかひとりで道端に咲く花や
お接待に
心から感謝をしながら
歩いて巡ってみたいと
考えています
ひとりで歩いても御大師さまと
ふたりなのだそうですね
映画の感想を書くのは
初めて
男性がそろりそろりと動いて
女性に話しかけているところが
滑稽だった
わたしが描いている愛や恋とは
比べものにならない
本質的で
露骨な世界だったけれど
男と女行き着くところは
そこなのかしらと
変にすっきりとした気持ちに
なった
そのあたりをごまかしたりぼやけさせたり
美しく描いている映画が
粗末にさえ思えてくる
凄まじさに感動していやらしさを
忘れてしまい
しばらく
おかしな感覚でいた
印象に残るいい映画だった
5粒くらいの米粒が
床に落ちてしまったので
小鳥にあげたいと考えて
雨が降り止むまでカウンターの上に置いておいた
今日は晴れて風も気持ちよかったから
よしと思って
バルコニーのジャスミンの横に
そっと米粒をおいた
けれどもきれいに洗って干している
スニーカーが怖いのか
小鳥が遊びにきてくれない
この前白い石を雀が米粒と間違えて
つっついていたから
おなかがすいているのかと
思ったのだけれど
お庭にもバルコニーにも
小鳥がいない
今朝の地震のせいかしら早く食べにおいで
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