挨拶状と旋律
葬儀が終わり
自宅に挨拶状が届いた
どれだけ叔父が
娘を愛して育ててきたのか
どれだけ温厚で
真面目なひとだったのか
ということが
丁寧な言葉で綴られていた
こんなにあたたかい挨拶状をいただいたのは
初めてだった
改めて叔父が素敵なひとだったのだと
知った
おしゃべりの母から葬儀の様子を聞いた
ホテルで行われた通夜や葬儀は
クラシックの生演奏が流れ
食事もおいしく
宿泊できたので
高齢の親族にとって
優しいものだったらしい
ふとクラシック?と思った
愛の挨拶の旋律はそういうことだったのかしらと
考えていたら 笑顔の叔父の姿が頭にぽっかりと浮かんだ
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