青空の彼と ももいろ
あの時もうすぐ
恋が始まろうとしていた
わたしは何も知らないで
青空の彼を
じつと見つめていた
ちょうど季節は今と同じくらい
それから長い間彼を好きでいるとも知らずに
彼がただそこにいるだけで
幸せだったことを
後で知るとも知らずに
わたしはあの時彼の前にいた
無邪気に笑う彼と
彼のきれいな瞳と
指を
じつと見つめていた
恋が始まった季節はその後何度も繰り返し
毎年わたしに問いかける
そういえば少し前
彼にそっくりなひとと
ぶつかりそうになった
熱で視界がぼやけて見間違えただけ
もしぶつかってでも彼に会うことができたら
嬉しいわたしの心には
花が咲くでしょうね
ももいろの花が咲くでしょうね
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