ぱくりと息をしたわたし
たまたま
バイトでいらっしゃった
大学病院の研修医の先生が
わたしを助けてくださった
後で酸素の量と
ソ☆メドロールの量が
考えられない量だったと
知ったのだけれども
わたしは助かった 喘息ですか何か虫に刺されましたか
というドクターの大声がうるさく
息をしてできるはず
息をしてと叫びながら
のぞきこむドクターの
顔が見えたと同時に
頭を囲む丸いガラスのなかでぱくりと息を
飲み込んだようになり
呼吸ができた わたしは急にお手洗いに行きたくなった
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