家族
退院の時
誰も迎えに来ないだろうからと
姉が遠くから来てくれた
誰もわたしや子供の食事を
用意してくれていないだろうと予想して
義理の両親の分までサンドイッチを大量に買って
大きな病院ねと笑いながら
病室に入ってきた
久しぶりに姉に会って嬉しかった
遠くに住むわたしの両親が入院費用と
病院に行けなくて申し訳ないと
姉の旅費を支払ってくれた
姉はいらないと言っていた
パートナーは今日どうやって帰ると
考えているの?さぁね?
などとふたりで話しながら
タクシーを呼んで
姉と自宅に戻った
姉は義理の両親に挨拶をしてサンドイッチを渡し
義理の両親がすぐに帰ったことに
驚きながら
本当にごはんがなかったねと
わたしと子供に
かなり少なくなったサンドイッチを
食べようと言って見せた
わたしは冷凍庫にあるものを探した
姉はわたしを心配して泊まってくれた
その晩義理の両親が
買い物場所がわからず
毎日ずっとカレーを食べていた
と話す子供達に
わたしは驚いた
カレーおいしかった?よかったねと姉は言った
なぜ同じカレーを何日も腐らさずに
食べられるのだろう
みんな無事でよかった
などと
わたしと姉は
ふたりで話しながら
おでんを作って
みんなで食べた
兄と姉には
本当にお世話になっている
わたしは姉が大好き
だけれど最近
喘息のことを
あまり話さなくなっていた
気がついたらずいぶんと話していない気がする
なぜだか理由はよくわからない
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