祖母の遺品
父方の祖父は
わたしが生まれた時には
もう亡くなっていて
祖母はわたしが中学の時に亡くなった
祖父の仕事柄海外で暮らしていた祖母は
宝石や着物
ドレスが好きで
若い時の写真を見るとピアノの前に立つ
ドレスを着た
美しいと評判だった祖母と
テニスラケットとカメラを持つ
凛々しい祖父の姿がある
祖母の遺品に小さいながらも
可憐に輝くピンクルビーがあり
わたしはそれを譲り受けた
母は茶道の先生なので
着物や生け花にしか
興味がなく
姉はエコと科学にしか興味がないといった
雰囲気なので
管理をされずに祖母の遺品の
アクセサリー類はほとんど
盗まれてしまい
あまり残っていない 母や姉がチャラチャラしたものは
嫌いと言うものだから
わたしもなんとなく嫌いでいなくては
いけないような気がしていた
アンティーク品を手に取るようになってから
千円以下の古いリングなどのアクセサリーに
ロマンチックな時の流れを感じて
やはりわたしもアクセサリーや洋服が
好きなのだわと知った
ブランド品にはあまり興味がなく
職人魂を感じるものに
心打たれる
祖母の話から祖父をどれだけ愛していたか
ということは
知っていたけれど
宝石を選ぶ祖母の姿は想像したことがなかった
異国の地で宝石を選ぶ
嬉しそうな祖母の姿を
思い浮かべることができた
さっお仕事お仕事
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