馬の骨?
どこの馬の骨?
幼いわたしは
その男の子が得体のしれない
遊んではいけない子に
思えてきていた
馬の骨の話を言ってしまったような気がする
おじいちゃんちにもどって
そのことを家族に
男の子が話したのではないかと思う
次の日びくびくしながら
それでも
男の子と遊んでいるとすぐに
大きな車がやってきた
男の子はおじいちゃーんと言った後
得意そうにわたしを振り返って
車に乗り込んだ
わたしは驚いてお金持ちで馬の骨じゃないと
わけのわからないことを
考えた
草花の花束を片手に持ちぼんやりとしていたら
おじいちゃんに何か言われたような気がする
その後車は勢いよく立ち去った
それっきり男の子は遊びにこなくなった
わたしの初恋は小学5年生だと
思っていたけれど本当は
この男の子だったのかもしれない
原っぱで僕は帰るんだよ
もうすぐ帰るんだよ
みたいなことを
わたしに何度も
一生懸命言っていたから
ご両親と帰省していてお休みが終わったから
帰ったのだと思う
その原っぱは今は建物が立ち並び
なくなっているのだけれども
青空の彼を見つめていたら
どういうわけなのか
その男の子を思い出した
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