窓を開けたら
窓を開けたら風が入り
透けた白いカーテンが
舞い上がる
お気に入りの小さな絵画がカタカタと揺れて
さらさらさらさらと
風が流れた
庭の小鳥のさえずりもピロロンと
流れた
木々の緑が不思議に輝いて
どうやら少し前から
何かが変わっている
もうすぐ変わろうとしているそれは
物語の挿し絵を
じっと眺めているかのようで
また夢のようで花のようで
さあ新しいページが始まるなら
覚悟を決めて
チャンスをしっかりと
つかまえなくては と
知らせている
眩しくて瞳を閉じた
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