おさるさんと仙人
尾瀬の過酷な道を
次男と登り降りする
前で
振り返りながら長男が登り降りしていた
おさるさんみたい元気
などとのんきなことを言っていたら
長男がいなくなった
しまったまさかの登山で待ち合わせ場所を
教えていなかったわ
スマホを見ると圏外
デパートのおもちゃ売り場じゃないんだからと
わたしは青ざめた
途中断崖絶壁やかなり足場の悪い場所もあり
ここを長男はひとりで
歩いたのかと思うと
ゾッとした
前の方を見ても姿がなかった その間長男は知らないおじいさんと
歩いていたらしい
ぼくひとり?一緒に歩こうと
話しかけられたそうで
かなり遠い山小屋に案内されていた
わたし達が違うルートを歩いたら
山小屋が違っていて会えなかった
だけれど奇跡的に再会会えてよかった
途中にクマ出没 鐘をならしましょう
という看板と鐘があったので
次男がお兄ちゃんが熊に食べられませんように
山の神様
お兄ちゃんに会えますように
カランカランと
鐘をならした
わたし達はかなり遅れてやっとたどり着いた
お世話になったおじいさんにお礼を言おうとしたら
姿がない
もしかして仙人か山の神様じゃない?
というはなしになった
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