トースターが発火
夕方
野菜炒めを作りながら
魚を焼き
トースターではポテトを焼いていた
鼻唄を歌いながらフライパンをかき混ぜ
ふとトースターを見ると
燃えている 見てから2秒くらいの間に炎が
ぼん ぼわん めらめらと
大きくなった
ドアを開けると一気に火事になる なんだっけなんちゃら現象を
トースターを開けて思い出した
一瞬水をかけてはいけないのでは?
小麦粉では?と思った
それは油だったかしらと
短い間に考えて
とりあえずそこにあった大きなボールに
水を入れて
ぶっかける
しゅーと音がして白い煙が火災報知器に向かい
登っていった
鳴るかな? セーフ
えっなんで鳴らないの?
鯖の味噌煮は鳴ったくせにと
不思議に思いながら
ガスは最新機能でしゃべったり
勝手に止まるけれど
トースターはない
なんでも自動だからと安心してキッチンを離れていたけれど
見ている時で本当によかった
消火され
黒く焼け焦げたトースターを眺めながら
ホッとした
だけれどパートナーも息子もわたしの異変
においや音に気がついて
かけつけることはなかった
わたしが火傷してもパートナーが知らん顔だったり
わたしと息子が逃げ遅れたり
するかもしれないと思うと
毎度のことながらいつも
すぐそこにいるパートナーを横目に
しばらく肩を落とすしかなく地味に怖くなり
わたしは椅子に座って
小さなため息をついた
消火器とトースターを買わなくては
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