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2017年7月22日 (土)

愛の桃

息子が急に食べられなくなり

やせてしまったので

小児科の先生に

危険な状態ですと言われる

実家から電話があり

食べないんだよねと相談すると

母は

なにも心配することはない

おばあちゃんに任せなさい

どうしたのか言ってみなさい

○○は優しい子だからねと

わたしが息子に言ったことと

同じことを言った

欲しいものがあれば

なんでも言いなさい

桃が好きなのだから桃を買いなさい

それから鰻

ということで

父からお小遣いが送られてきた

母はきっと

前の彼との結婚を反対した時に

親子の縁をきるなら

子供が生まれて

困っても助けてやれないと

言ったことを気にしていて

両親が喜ぶ結婚を選んだ

わたしに

いまだお小遣いを渡している

虐待のはなしを聞いた時は

父はお庭で泣いていたらしい

だからわたしは最近

桃ばかりを買って

種をバルコニーに植えている

桃はよい香りで

いろいろな種類があり

息子が食べてくれるので嬉しい

高いから買わなくていいよと

息子は言うのだけれど

高いからと気にしないで

お小遣いで買いなさいねと

おばあちゃんが言っていたよと

いつもながらの台詞を

わたしが言うと

何もいらないのにと

息子がつぶやいた

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