物にはひとの思いが宿る②
実家のベッドでのはなし
実家でお昼寝をしていたわたしは
ベッドを使わないように
していた
なぜそんな風にしていたのかは自分でもよくわからないけれども
ベッドには少し前まで
母方の祖母が眠っていた
近所に住む祖母がよく泊まりにきていたから
祖母が亡くなって
そのベッドは
お昼寝用になっていた
畳の上で眠っていたわたしは体が痛くなって
ねぼけ眼でベッドに横たわる
その瞬間がつんと
映像のようなものと一緒に
祖母の声が聞こえた
しまったわたしはあのベッドに横たわってしまったと
夢のなかで気付いた
祖母はお庭で茶色の袋の中に鍵を入れて
これを頼む
頼むと父に言っている
ベッドから転がり目が覚めた 母にそのはなしをすると茶色の?
それは蔵の鍵だわ
わかったと言ったそれからしばらくして
祖母が
火事になるから
引き出しの何番目かに
入っている物を
持って逃げてほしいと言う
夢をみた
一応母に話したら 何ヵ月かして祖母の家の近所のお宅が
火事になった
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