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2017年8月に作成された記事

2017年8月31日 (木)

わたしが咳をして

わたしが咳をして

たんを吐いたり

涙を流したりしている時

パートナーは

知らん顔をしている

ぜーぜーしながら

さ湯を飲んでいても

2メートルもない場所で

知らん顔をしている

しゃべらない

動かない

体調が悪くて

家事ができない時にかぎり

文句を言って

いつもより家事を要求する

わたしがわりと元気な日は

パートナーが突然

洗濯を干したり

食洗機をつついたりする

わたしから

手伝いをお願いしたら

はっきりと断られる

こんなおかしな生活を

ずっとずっと続けていると

パートナーの顔を見ただけで

気持ちが悪くなる

常習?

お買い物をして

買った食材をつめていたら

隣にいた年配の女性の手が

わたしのカゴに入り

わたしが買ったお肉を

つかもうとしていた

えっ?ええっ?

目を疑う

女性に

あっごめんなさいと言われ

その女性は

家族で逃げるように帰って行った


一瞬

自分のカゴと勘違いかしら

アル☆ハイマーとか?と

わたしは考えた

生活に困っていらっしゃるようには

見えなかった

いつからわたしを

つけていたのでしょう

怖い


わたしだって

有り余っているわけではない

息子が食べられそうなお肉を…

許せない

最近

親子のふりをして

会計済みのわたしに

近づいてくる年配の女性もいた

カゴの物を

すきあれば盗もうとしているのか

万引きした物を

自分のバッグに

入れようとしているのかは

わからない

話しかけながら

近づいてきたひともいた


万引きや盗みを

したことがないので

全く気持ちがわからないけれど

お天道様はみていると

言いたい


お庭掃除のおばちゃんに

レシートをチェックして

盗まれていたら

会社に連絡して

警備を強化してもらわないと と

話したら

すぐに買い物先に

連絡した方がいい

わたしなら

ちょっとなにやってんのよ!と

その場でわめくわ

気分悪いね と

言われた


そっか 

わめくよね 

わたし

勘違いかしらなんて

甘いのね 汗

さわやか

今年になって

あまり効果が無くなっていた

発作止めが

たんのパチパチが少なくなると

突然効いてきた

急にさわやかな気分

わたしの興味

わたしはテレビ出演や新聞に

興味がなくて

もっと興味を持った方が

いいのかもしれないけれど

目立つのは苦手

自信もないから

静かに暮らしていたい

華やかな場所は

嫌いではないけれど

必要なら行きますという程度

注目されて

嬉しいこともあるけれど

注目されたいとまでは

思わない

でも何歳になっても

誉められるのは嬉しい

嬉しいのは

お母さんよく頑張りましたね

すごいじゃないですかと

言われることと

もも姫様大好き かわいいと

言われること

単純なのかな

2017年8月30日 (水)

なぜか新聞に

幼い息子と買い物をしていた時

寄付の箱があったので

スーパーの袋の寄付箱と

勘違いをして

息子にお金を入れさせた

なかなか入れないで

息子がもじもじしていたら

新聞記者のかたが

近づいてきて

パシャパシャと写真を撮られた

新聞楽しみにしてくださいと

笑顔で言われて

わたしと息子は

呆然としていた

次の日

近所がちょっとした騒ぎに

なっていて

なんだろうと思っていたら

私たちが

新聞の一面に

でかでかと載っていた

実家の母が

お茶の生徒さんに

これが孫

後ろが娘と

話して見せたらしい

いったいわたしは何をしたのだろうと

白目になった

その箱は

袋の箱ではなく

とても重要な寄付箱だったみたい

入れたのは10円だけれどね

カメラがずーんと

有機栽培のコーナーで

いつも野菜を買っていて

ニンジンを

するどく吟味していたら

わっ

真横に大きなカメラが

あのーちょっとよろしいですか?

有機栽培について

お聞きしたいのですがと

アナウンサーのかた

カメラとカメラマンが

ずーんとわたしに近づく

よくインタビューで

棒読みのひとがいるけれども

あれやらせよねと

思っていたわたし

有機栽培の野菜を

どういう理由で買われていますか?

突然のことで

ガチガチになったわたしは

究極の棒読みで

家族の健康を考えて買っていますと

答えた

さては

野菜農家の回し者だな?

誰もがテレビ放送を見て

そう思ったでしょうね アハハ

2017年8月29日 (火)

ももCMで走る

まだ走れた頃のことだけれど 

わたしはバイトで

CMに出た

ヒールで走り

時計を見てまた走り

という内容

簡単にお金をいただいた

パンツショーに出てくれない?

ショップ店員さんに

パンツショーに出てくれない?

お願いと

頼まれた

おパンツ…パンツ? 

それじゃと脱ごうとしたら 

違う違う

そっちじゃなくて

ズボン と

大笑い


それでショーに出たら

準優勝して

着ていたものをいただけた


ショーツじゃなくて

良かった 

アハハ勘違い

チョコレートの宣伝?

会社を休んで

チョコレートコーナーを

眺めていたら

バレンタインのチョコレートですか?と

アナウンサーとカメラが

近づいてきた

今日会社を休んでいるので

放送をされては困るんですと

逃げたのだけれど

夕方の誰もが見ているニュースに

わたしが

いい雰囲気で登場していたらしくて

ももさん

会社を休んで何をしているんだ?

CM?

という話しになった

2017年8月28日 (月)

お薬ってね

わたしは発作を起こすと

呼吸が難しくなるので

お薬がないと

生きていけないのでしょうけれど

お薬が増えたり

変更になったりするたびに

なんだか前のだるい体の方が

良かったような気がしてくる

それでまた

お薬を変更したり

戻してみたりしている

体調が悪いときは

変更しない方がいい

お薬はいくらでもあって

すぐに合うひともいれば

なかなか合うお薬が見つからない

というひともいる

見つからない場合は

何度も試してみなければいけないわけで

なにかと体に負担がかかる もうこうなったら

田舎に帰ってのんびりして

内科のバツイチドクターと

結婚しようかなー アハハ

2017年8月27日 (日)

いただきます

いただきますで

命をいただいて

ごちそうさまで

感謝する

わたしたちは当たり前のように

そうしてきた

食べ物は

強い体と心

特に忘れがちなのが心なのだけれども

心をつくる

一緒にごはんを食べて

楽しい会話をする

食事は楽しむもので

苦痛なものではない

うまくいかない夫婦は

食卓を別にする

食卓にならぶまでの間には

たくさんの人達の

力があり

たくさんの人達に

支えられている

世の中には

ごはんを食べたくても

食べられないひとがいる

それに

ごはんをどうしても

食べないひとがいる

おなかが痛くない

お食事中のかた

ごめんなさい

抗生物質と下痢という話しは

よく聞くけれども

今回初めて

お腹が痛くならない下痢を

経験しているわたし

なにこれ

今まで抗生物質を飲んだことが

あるけれど

こんなこと初めて たんとぜーぜーと

貧血と下痢と家事

鏡を見ると

くもって見えた

これってやはり

病院に行くべきなのかな やだー

改善するかも?

今年からずっと続いていた

奇妙なたんが

やっと感染症とわかり

抗生物質が処方された

実は電話で身内に相談したら

パチパチは感染症

すぐに抗生物質をもらえと

言われていた

先生ここがパチパチしていて

それでたんがからんで眠れないんです

たんを吐いたら色がついていて

ねばりけもあって…と

話してみる

きっとドクターは

喘息と貧血の治療で

必死なんだわ

たんの薬も効かないしね

などと思いながら

どこ?

ここがパチパチ

感染症だねと

抗生物質が処方された

やった!

喘息になってから長い間

待ち望んでいた抗生物質

身内からも

初期段階で抗生物質使えばなー

違ったと思うよと

言われていた

抗生物質にはいろいろ

問題点があるかもしれないけれども

これで少しは改善するかも?

2017年8月26日 (土)

道を進もう

男性も女性も

ひとりひとり違うのだから

前と同じ

ということはない

だけれども

前と同じように

なってしまったらどうしようと

思うと

あなたを好きになることが

怖くなる

わたしがぼろぼろになっても

時間はかかるけれども

髪にトリートメントをして

お風呂で体をきれいにして

心をきれいにすれば

大丈夫

心のなかまで

汚されることはないもの

そしてそれからは

新しい人生が待っている

どうして好きになったの?

星と自分の心に聞いてみれば

進む道がわかる

不安があったなら

ない方がおかしいだろうけれど

不安のままでいい

無理に相手を信じようと

頑張らなくていい

ばかだなと思いながら

何度でも何度でもやり直したらいい

うんうんとうなされる

以前

ひどい夢を見ることがあった

夢のなかで

わたしは元彼と

まだ付き合っていて

ひどい苦しみを味わう夢

実は

記事にも書いてきた

結婚を反対されて

親に監禁され

頭がはげた彼

その元彼に

結婚のために貯金をしていた

カードを盗まれた

という経験がある

それだけではなくて

いろいろね

目が覚めてから

わたしはあのひとと別れたんだ

結婚しなくてよかったと

安心した

それから

夢のなかで

パパが誰だかわからない赤ちゃんを

授かって

怯えている夢

目が覚めて

自分が母親だったと思い出して

安心した

最近は

すっかりそんな夢は見なくなった

青空の彼と手首

これも間違いなら

ごめんなさいなのだけれども

彼はわたしが

リスト☆ットをしていると

勘違いしていた

他のひとに

リストカットなんてしないよね?

そんなタイプに見えないよね?と

言われてそうかなと

彼に

手首あたりをよく見られていた

なぜそんな風に見えたのかしら

わたしがそんなこと

するわけがないのに

そもそも

痛いのが怖いもの

子供のために命を投げ出しても

他のことは

自力で乗り越える

わたしが手首を隠しているように

見えたのかな

それとも

誰かと重ねて見ていたのかな

青空の彼とびっくり

勘違いだったら

ごめんなさいなのだけれども

わたしがチョコレートを

彼に渡そうと

バッグから取り出した時

一瞬

刺されると思ったような仕草を

彼はした

それから

わぁ びっくりしたと

言った

確かにチョコレートが

包丁くらいの長さではあったけれど 笑

わたしが

そんなこと

過去記事のように されても

するわけがない

人生の価値を男性に置いていない

だけれど

そんなひとは多いのかな

彼は

悪いことをしていないのに

恨まれたりすることが

多いのかな

もしそうなら悲しいな

青空の彼と女性

彼はきっと

女性に良い思い出がない

わたしが彼を

大好き 大好き

なんだかわからないけれど大好きと

思っていた頃

彼はわたしと誰かを

重ねているように見えた

だからわたしは

時々彼のきつい口調に

傷ついていた

勝手な想像で

申し訳ないのだけれど

わたしはそう感じた

彼は例えば

嫉妬深い不安定なひとに

振り回されたとかね

そんなことがあったのかななんて

想像する

わたしは

男性が何をしていようが

あまり気にならないから

そういう女性の気持ちは

よくわからないんだけれども

2017年8月25日 (金)

ももさんインタビュー

いつもブログをお書きの

ももさんに

インタビューです

ももさんはいつも

どんな場所で詩を考えているのですか?

うーんそうですね

お風呂か

うたた寝中でしょうか

お風呂が好きなので

湯船でぼんやりとしていたら

詩が浮かびます

うたた寝中? わたし

よく寝るんですけれど

うとうとしていたら

詩が浮かびます

急にどかんと詩がやってくるみたいで

後で

これわたしが書いたの?と

思います

おかしいでしょ? ももさんインタビュー

まだまだ続きます

怖いね

ママ友達にも

シングルがとても多いご時世


家庭内別居について

調べてみる

どうせ体調が悪くて

休んでいるなら

ベッドでできることを

やろうというわけで

わたしのことを書いたり

詩を書いたり

別居について調べてみたり


それで

夫に殺意を抱いている妻が

案外多くて

夫はそのことに気がつかず

幸せにさえ思っていることが

案外多いと知った

怖いね

夏休みの終わりは

夏休みの終わりは

ぐんと自殺が増える時期

自分のところは大丈夫と

思わずに

精神科医の変更について

ご相談しながら

一段と

気を引きしめていかなくてはと

ひとり

心のなかで思う

結局わたしは病院ばかりね

夏休みが終わる

わたしは

なんらかの感染症ということが

わかった

たんがパチパチして

たんを吐き

夜中も眠れない日が

続いていて

喘息もよくならない

貧血の治療で

皮膚が赤い

息子が寝たきりだから

スーパーと病院と自宅を

行ったり来たりしているばかり

今年の夏休みも

こんな風に終わろうとしている

それはそれで

いいのだけれども

こうじゃなくてはいけない

こうじゃなくてはいけない

絶対に

こうじゃなくてはいけないと

思いすぎると

きつくなる

だから

こうじゃなくてもいいかな

くらいが

笑っていられる


だけれど

確かめたいことがある場合は

本人に聞く

勝手な想像で

腹を立てたり

悩んだりするくらいなら

本人を目の前にして

聞いてみる

案外みんな

これはやらない

聞いてみたら

自分の勘違いだったり

たいしたことではなかったりするのにね

2017年8月24日 (木)

聴き比べ

スタインウェイとヤマハの

聴き比べをしてみた

こんなに違うんだと

しみじみ思う

スタインウェイは音がこもるところは

こもる

響くところは

果てしなく響くという印象

ヤマハの音も好きだけれど

落ち着いているというのかしら

職人気質な素晴らしさがヤマハにはあるよね

でもやっぱり

世界最高峰の魅力はすごい

ちょっと

音について考えてみた うふ

運命は微笑みながらやってくる

出会いというのは

さまざまな偶然が重なる

あの時

イエスと言わなかったら

出会えていない

あの時間

あそこにいなかったら

あんなことがなければ

出会えていない

タイミングがあり

きっかけがあり

運命は微笑みながらやってくる

だけれどそれを見過ごしたり

尻込みしていたりしていたら

通り過ぎてしまう

通り過ぎてしまえば過去のことになる 

 ショパンの革命を聴いていて

そう思った

ご挨拶をしないで帰る

帰る時に

みんなご挨拶をしていたけれど

わたしは

ご挨拶をしないで

帰った

実は先輩が用事ができて

わたしは

帰りかたがわからずに

パニックになっていた

後でパートナーに聞いたのだけれど

仲良くなれたのに

なにも言わずに帰ってしまうんだと

わたしの姿を見つけて

帰る姿を見送りながら

さみしく思ったらしい

気難しい顔

次の日の朝に

二日酔いで気持ち悪くなりながら

運命は

すさまじい勢いで

わたしに近づいてきているとも知らずに

朝食の席につく

目の前にパートナーが座った

気難しい顔をしていた

きっかけ

お酒を飲み過ぎて

ホテルのお風呂で

ぶくぶくぶくぶく溺れていたら

しつこく電話がなる

もうなによ

わたし溺れていたじゃないと

電話に出ると

何度も電話したんですけれどと

会社のかた


あっ飲み過ぎて

お風呂で溺れていました

だっ大丈夫ですか と会社のかた

はい平気です とわたし


部屋で

みんなで飲みなおしていて

ももさんも来ませんかと

お誘いがある

すっぴん パジャマでよければ… 

大歓迎です

ということで

すっぴんパジャマでお邪魔する


あれ先輩は?

断られました

みたいなことで

部屋でおしゃべりしながら

わいわいと過ごした

パートナーはいつ現れたの?

パートナーは

わたしがこんなはちゃめちゃな

恋愛をしていたとは知らないはず


何を聞いても嫌いになれないと

話していたから

多少は知っているか


きっかけは


出張先で大勢でだけれど

食事でも行きませんか?と

誘われて

先輩がいいですとお断りしたのに

OKと誤解されたのが

そもそもの始まり


その時わたしは

完全にフリーで

結婚を反対されて

親に監禁され

少しはげていた髪が

はえてきていた頃だった


大勢で食事をした時

パートナーは

わたしの右隣に座っていた

あの時

わたしが出張に行く予定では

なかった

パートナーも

急遽交代させられて

講師としてきていた


あのー

講師のかたですよね

明日

指名しないでくださいね

絶対にーと

わたしから話したのが

初めての会話


はい絶対に指名しませんと

パートナーは答えた


他の講師のひとは

わたしに食べ物を取り分けて

渡してくれるのに

パートナーは気が利かないひとだわと

思った

どちらかというと出世しそうなひとねと

思った


結婚してから

若いのにどんどん出世したので

やはりねと思った

うんわたし食べていないよ

会社のスキー旅行の時

2度目の

男性社員の多い会社

後輩とイケメン探しをしていて

きゃぴきゃぴ騒いでいたのだけれど

それも疲れて

食堂で休んでいた

会社の様々な男性がやってきて

ももちゃんお昼食べた?と

聞いてくるので

食べていないよと

答えた

後輩が

先輩 さっきご馳走されて

食べたじゃないですかと

笑う

じゃ 買ってきてあげるね

何がいい?と

昼食をご馳走になった

それを

何度か繰り返していると

わたしのおなかがいっぱいになってきて

まわりも気づいて

笑いだした

どうやらわたしはその頃

男性に声をかけられると

おなかがすいたと

言っていたみたい

練習しないと殴ります

わたしは小学生の時

珠算を習っていた


練習ができてないやつ

ならべ!と

先生が言う


一列にならばされて 先生に

ひとりひとり平手打ちされる


わたしはやはり

練習をしていなくて

奥歯をくいしばれと

言われて

カチンカチンになり

ならんでいた


先生がわたしのところで

ぴたりと止まり

おまえだけは殴れん

後回しと

いつも言うので

一番最後にならびなおして

恐怖を他の子より

感じていた


練習してきてくれよと

先生に言われた

殴ってやろうか

ストーカーになった元彼が

今日こそ殴ってやると

わたしが住んでいたコーポにやってきた

あっ

久しぶり

焼肉かステーキ食べたい

わたしがそう言ったら

やっぱりおまえさ

顔を見ると

殴ってやろうかなんて気持ちが

無くなるよ


ステーキにしよう と

元彼は言った

そんなかんじで?

元彼は

少しずつ落ち着いていった


しばらくしてできた

わたしの今彼のことを

元彼は


もっと大事にできないのか

おまえ

そんなんじゃなかった

などと

言っていた

元彼と

別れた原因は

今彼じゃないよ と

言うと

元彼は

じゃ誰だよと

怒っていた

今彼は

能天気なところがあって

元彼

すごいね と言っていた

ストーカーついでに

「あいつを大切にしてやってくれ」と

言われたらしい

それから

元彼は

彼女ができて

結婚した

眠いわたしを助けようとした友人

車を溝から出してくれた

友人宅で

少し休ませてもらい

帰るねと

帰ろうとしたら

友人が前に立ちはだかった

あいつのところには

帰るな

どこにもいかないで欲しいと

友人が言った

あいつって?と

わたしが言うと彼は

黙っていた

帰っても

誰もいないから

もう帰るねと言ったら

監禁された 恐怖と不自由が

一気に入り交じったような

とてもじゃないけれども

嫌な気持ちに襲われた

もう帰るねと優しく言ったら

しばらくして帰してくれた

2017年8月23日 (水)

もも先生

以前

一度目の就職で

体を壊してと書いたけれど

わたしは

幼稚園の先生をしていた

ピアノとおうた

絵の上手な先生

大好きなもも先生

なんでもピアノやオルガンで

弾いてくれる

得意な曲は

あめふりくまのこ

わたしは星から

わたしは星から

きれいな力をもらう

一番星を見上げて

あまり見えない星空を見上げて

きららと力をもらう

心にぽとんときららを落として

問いかける

彼を好きなの?

どれくらい大切なの?

なぜ好きなの?と

運転中に眠くなって

運転中に眠くなって

自販機の横に

車を停めて少し眠っていたのだけれど

目覚めた時に

寝ぼけて

慌てて急発進したら

前の溝に落っこちた 


きゃーっと

車を持ち上げようともがいていたら

その友人が

偶然通りかかり助けてくれた


友人が

なんでまた

こんなところに落ちた?と

言った


わたしは

急発進して逃げようとしたんだよねと

寝ぼけてわけのわからないことを

言った

えっとなんだろうと混乱していたら


その後彼に

部屋に監禁されることになる

無防備だったわたし

あの頃

脳がショートしていたのか

よく眠っていた


友人の家のコタツで眠っていたら

突然息ができないくらいに

苦しくなって

目覚めてみると

友人に抱き締められていた


ねぼけ眼で考えてみたけれど

どういうことか

わからなくなったので

また眠った


朝になって

おはようとボサボサ頭で

言いながら

夜中のことを思い出して

首をかしげていたのだけれど


友人は普通に話していたから

あはは

わたし

コタツで眠ってしまって

ごめんね

パスタ作るよ パスタと

今から考えたら

おいしくもないパスタを作った


無防備すぎるわたし

眠り姫と呼んでみて

告白途中に眠ったわたし


あまり眠っていなかった

ということもあったのだけれど

友人宅で

長い告白を聞いていたら

とんでもなく眠くなってきて

それで

のところで

うがは?と目が覚めた


なんだかそれから告白は

まだ続いていて

友人に

ねっねっ

わたし眠っていたよ と

言ったのに


あまり友人は

気にしていないみたいで


わたしはまた

眠ってしまった


結局

前の彼女がどうとか言った?しか

覚えていなかった


わたしはベッドを借りて

眠ってしまった 


ここでもまた

眠っている

みぞおちが強い?

中学の時から結婚するまで

付き合ってくださいと

突然言われることが多くて

飛び上がるほどに

驚いた


泣いたこともある 

相手は突然ではなかったのかな 

ラブレターはそのまま

置いておけば

近づいてきたりは

しないのだけれど


告白された後に

みぞおちを殴られたことがあって

みぞおちが強いのか

平気だったのだけれど


ぼんやりしていたらいけないわと

思った

キーホルダーの謎

あるとき突然

付き合って欲しいと言われて

驚いていたら


それから俺のことを好きだという

証拠みたいなものが

欲しいんだと言われた


わたしがキーホルダーか何か?と

答えたら

う うん キーホルダーでもいいけどと

言われる


絶対に違うでしょ

キーホルダー


みっつかよっつくらいと

男性は言った

うちにこない?

結婚する前に

会社のお付き合いでスナックに行ったら

小学校の同級生が働いていた


彼女は

あまりに早い妊娠

10代で出産

子供の父親に逃げられ

母親は服役中という

とても不幸な家庭環境のなか

シングルで頑張っている


ももちゃん久しぶり

の声に

自分がお気楽で

申し訳なく思った


ママさんがお友達?

ねぇ うちにこない?と

わたしに言った

あーダメダメママ

ももちゃんは家がお堅いのと

彼女が言った

ママさんが

おしいわーと言った

なんとかならない? めちゃお堅いの

ママやめといて

彼女がそう言ったので

ママさんは残念そうにあきらめた 


彼女はかわいらしくて良い子だから

人気があるみたいだった

わたしは

どこのママさんにも

100%強烈に勧誘されていたので

慣れていたのだけれど

彼女は

ごめんねももちゃんと言った


とても切ない気持ちになった

あのひとはどうなった?

あのひと そう

結婚を反対されて

親に監禁されたあげくに

わたしの頭がはげた彼とは

終わりだけは

自然な終わりかただった

わたし

今度結婚するんだと言ったら

ハナシを聞いていると

俺よりいいやつだな

それにももが

俺に気持ちが少しもないことが

よくわかる

さみしいな

良かったなと

彼は言った

親友が言うには

うちの旦那の実家と

ももちゃんの元カレの実家が

まさかの近所でさと

大学の親友に言われる

それでばったり

ももちゃんの元カレに会ったわけ

そうしたら

結婚しているらしいんだけれど

あいつは元気か

幸せそうか と言うの

あんた

ももちゃんに何かしたら

わたしがあんたを殺すからねと

言っておいたわ と

親友は

言った


わたしも

別れてから

元カレに会ったのだけれど

力になるからなんでも言いな

などと心配してくれていた

その時

特に危険な雰囲気はなかったけれど

しばらくストーカーに

なっていたから

やはり危険なのかなと言うと

あの辺は通らない方がいいと

親友が言うので

ドキドキした

大学の親友

わたしには

親友と思える女性が

ふたりいる


大学時代のお友達で

ふたりとも美人で目立つ

ふたりは性格がまるで違うのだけれど

ももちゃん大好き

というストレートな表現をするところは

似ている

わたしの

恋愛のはなしをしたら

ふたりは

いつも大爆笑していた


笑い事じゃないよねと言いながら

いつも

わたしの枝毛を切っていた

わたしが失ったもの

結婚して急に

自由奔放さ

天真爛漫さを失う


くったくなく笑っていたわたしは

くせ毛 矯正パーマのように

まっすぐに

知らないうちに

強制されていった

わがままは言わなくなり

自分はバカで

死ねば良いんだと

思うようになる

これってカサンドラ? 


息子が生まれて

抱き締めたとき

本当に嬉かった


だけれど今度は

その息子を虐待されることになる

ちょっと待ってナイチンゲール

わたしは息子にナイチンゲールの

おはなしを

語り聞かせていた


幼稚園の先生だったから

わたしは語り聞かせが得意


なにかわたしが

刺すということに恐怖を感じるのは

幼い日

絵本でみた

ナイチンゲールの胸に

バラのとげが刺さったからだわと

思っていたけれども


現実に

男性に

刺されそうになったから

怖いのだ

ということに気づく


息子にはもちろん

ナイチンゲールの話だけしか

していない


それにしても

ナイチンゲールは

自分を犠牲にしてまで

赤い薔薇を咲かせたのに


男の子の好きな女性が

エメラルドの指輪に

なびく女性だったなんて!

ひどすぎる


だけれどやっぱり

エメラルドはひとを惑わせる

正直アンティークを

売っていてそう思う


宝石の魔力は怖い

宝石なんて最初から欲しがらなければ平気

もっと大切なものがあるはずだもの


ナイチンゲールは

本当に痛そうだった

ナイチンゲールの思いは

本物だったのにね


それにしても薔薇も意地悪じゃない?

ナイチンゲールに

栄養剤を持ってきてとでも

言いなさいよ

気に入らない王子

幸福の王子というお話があるでしょう

わたしはあのお話があまり

好きではない


貧乏なひとに

王子の金箔や宝石を渡す

そんな役目を

王子はつばめにお願いして

つばめは

本当は南の国に行きたかったのに

行けずに

王子の足のあたりで

凍えて死んでしまう


幸福の王子は

目の前にいる小さなつばめを

幸せにできていない


貧乏なひとを

助けることだけ考えて

小さな命が

燃え尽きるまで

あれこれとつばめに運ばせている


貧乏なひとと

前ばかり見てないで

つばめも見なさいよ!と思った

ひどすぎる 


また息子に

ママうるさいよと言われた

2017年8月22日 (火)

婚約指輪を投げる

だから別れるって言ったでしょ

わたしが言うと

彼が川に向かって何かを投げた

今の何?


指輪 ダイヤの婚約指輪

うそ とわたし

ほんと と彼

うそだ

ほんと


えー投げる?

物には罪はないじゃない

指輪だけちょうだい

ていうか

次にできた彼女にあげればいいじゃない

もったいない

信じられない

探してきてよ と

わたしがパニックになっていたら 


彼が

おまえのそういう

むちゃくちゃで

わがままで

くったくなくて

そんなところが大好きで


他のひとと

付き合おうとしても

こんなわがままなやつ

いないんだよと

言った


ほめられているのか

ほめられていないのか

よくわからなかったけれど

泳いできていい?と言ったら


彼は優しそうに笑った

別れ話のもつれ

プロポーズの彼と別れる時

わたしは殺されかけた


オブラートに包むと

余計に傷つけると思い

ストレートに別れ話をしてしまった

という若気のいたりもあり

事態が悪化する


何度か

あの時

死んでしまっていたらと思う

出来事がわたしにはある


こうして元気にいられることが

不思議なくらい


彼は包丁を持っていて

わたしの胸につきつけた

別れるくらいなら

おまえを殺して俺も死ぬと

言った


わたしは胸を差し出して

殺せるものなら

殺してみなさいよと

言った


彼は泣き崩れた 


わたしが

そんな武将のような真似を

なぜしたのか

今でもわからないけれど

もしギャーと叫んで

逃げていたら


間違いなく刺されていたと思う

初めてのプロポーズ

以前も

記事にしたことがあるのだけれど

初めてのプロポーズは

18歳の時 お付きあいしていた彼に

抱き締められて

結婚しようと言われた


なぜかわたしはそれを

トイレに行きたいと

聞き間違えて

トイレ?行ってきたら?と

言ってしまった


どうやったら結婚とトイレを

聞き間違えるのかと

彼は苦笑いをした


その後お別れしたから

彼に未練も何もないのだけれど

やっぱりボケているよね 

わたし

強運の持ち主

わたしはふたり

男の子を生む

ふたりめは

ひとりめの出産から

4年後の○月生まれ

その生まれは

受験や体の成長を考えて

譲れない

わたしは強運の持ち主だった 宣言通りに

赤ちゃんを授かったのだから

誕生月まで

希望通りに

だからふたりは誕生日が近い パートナーは

にわかには

信じられなかったらしくて

まさか妊娠はうそだろうと

長男を抱く妊婦のわたしの背中を

蹴った

あの時初めて

離婚したいと父に言った

それまで言わなかったのが

不思議なくらいで

手相を見てもらったら

ショールームのお客様に

手相を見てもらったことがある

ふたりいるね

ふたり!と

言われた

結婚する直前だったので

ひとりはもう決まっているはず

もうひとりいるねと

言われた

だれ だれ?と身を乗り出したら

知らねと言われた

運命とはある程度決まっているのかも

しれない

ところどころ

自分で変えていくのでしょうけれど

占いをしてみたら

結婚する前のことだけれど

占いをしてみたら

めちゃくちゃにもてるでしょう

水商売をすれば

かなり収入アップですよ

○歳に初めて会うひとと結婚しなければ

5から6回は

再婚することになる

そのひとに会えて

結婚すれば

5から6回の再婚はないわねと

言われた

それからこれは

間違いかもしれないけれど

やっぱり間違いよねと言われたので

何でしょう?と

言ってみたら

何歳とは言えないけれど

なぜかとてももてると出ています

でも

この年齢でもてるとは

考えにくいから

間違いかなと言われた

後で気がついたのだけれど

本当に○歳で初めて出会った

パートナーと結婚した

これも後でわかったのだけれど

わたしたちが知り合った時

偶然近くに

青空の彼もいた

あの時青空の彼と出会っていたら

わたしは彼を

彼はわたしを

どう思ったかしら

老後はもてそうな予感??

高校のきゃぴきゃぴ友達

高校の親友グレープのなかでは

誰が一番に結婚するだろうね

というはなしで

盛り上がっていた

いつも何をするにも一緒で

みんなで

きゃぴきゃぴと騒いでいた

ももちゃんでしょう

一番に結婚して

すぐに別れそうと

みんな言った

大笑いしながら

言われそうとわたしは思った

○○ちゃんは遅いと思う

絶対に離婚はないよねと

言った

うんうん きっとそうよねと

わたしも言った

グレープには

3ヶ月おきに彼氏を変える子や

その後海外に行ってしまう子や

優秀な子や

とにかくいろいろだったのだけれど

わたしは

そんな印象だったみたい

大人になり

一番に結婚した子は

一番遅いと言われていた○○ちゃんで

とても真面目で

よさそうな旦那様だったので

みんなで

よさそうよさそうと祝福した

そしてしばらくして

子供も生まれて

幸せそうで

わたしも嬉しく思っていたら

旦那様の浮気で

○○ちゃんは離婚をした

本当にみんな驚いた

努力も才能

姉もピアノをやっていたけれど

音楽の先生に

才能がないと言われたらしい

わたしより弾けるけれどね わたしは

これもまた逆で

才能があると言われているのに

練習をしなかった

努力も才能だと思う

心の声を聞く

彼を好きな自分を

信じれば

彼を信じることができる

ぽかんとでもね

信じることができる

わたしの心が

これでいいと教えてくれる

彼を好きでいいと

教えてくれる

だからわたしは

いつまでも彼が好きで

心が感じるものを

ずっとずっと

大切にしようとしている

奇妙な気持ち

彼はもてるんだよねと

他のひとから聞いた時

わたしには

わたしの気持ちを押さえようとする

奇妙な何かが存在していることに

気がついた


素敵なひとだものねと

考えてはみたけれど

どこか心配になるというのか

焼きもち?というのか

やめた方がよいと言われたように

思えたというのか


彼をみんな

好きになるんだよねという言葉に

みんなと同じになりたくないという

奇妙な気持ちになった

そして

とても心が揺らいだ


あいつはもてるからわかんないよ

僕は一途だけれどねみたいに

聞こえない?


彼が

一途か一途じゃないかなんて

自分で確かめてみないと

わからないこと

それは家庭に入って

女性がきちんと家事をやるかどうか

子供が生まれて

女性がかわいいと思え

育児を頑張るかどうか

みたいに

そんなの

やってみないことにはわかんない


姉は

そんなに好きで会いたいなら

今すぐ会いに行けばいいじゃない

死別したみたいに悲しまなくてもさと

言った


でもわたしは

彼を待ち伏せして

後ろから飛び付いて

玉砕してしまおうかしらと

目論んでもみたのだけれど(笑)

ラブレターのご返事を

いただけなかったということは

誰が考えても

完全にふられているわけで

(わたし

結婚しているもの

普通はふられる)


かなり越えてしまったけれど 汗

これ以上

常識を越えるわけにもいかなくて

迷惑になるのが怖くて

何もできなかった 残念なことに

友人にもなれなかった


迷惑もだけれど

結局自分が傷つくのが怖い

自分がかわいい

9年もあればその間

喧嘩をしたり

お互いの嫌なところを知ったり

もちろん良いところを知ったり

たまには

傷ついたり

傷つけたりして

深く知り合うことができたと思う


それに

もし別れたとしても

思い出をもらえたはず

ただただ

ぽかんと信じているしかなかったなんて

こういうの

勇気がないというのかな

傷つくのが怖いというのかな


やだやだ自分がやだ

辛抱強くなったとしても

こんなのやだ

2017年8月21日 (月)

好きになるひと

ならば結婚しているわたしを

好きになるひとについて

わたしは

どう思うかしらと

考えてみたら

戸惑いはあるでしょうけれどもと

想像しながら

普通に嬉しい

わたしが誰かを好きになるのは

きっと

純粋な気持ちには

思ってもらえないわと

考えていて

誰かがわたしを好きになるのは

純粋に思える

なんだかへんてこなハナシ

ピアノとわたし

パートナーは

わたしがピアノを弾いたところを

見たことがない

ピアノはリビングにあるけれど

弾けないと思っている

そういえば

わたしがどのように育ち

何を考えてきたのかも知らない

青空の彼に恋をした時

久しぶりにピアノを弾いた

無駄なことをやっているようで

リトミックなんて普通にできた

ひとのミスタッチも

すぐにわかる

初めての曲でもオケでも

イチオン間違えたら気づく

先生がピアノの前で

リズムをとってみろと言えば

簡単にとれた


ある日先生が

課題曲に詩をつけてきなさいと

言った

わたしはまったくできなかった 

その曲を弾いても

真っ白で

何も浮かばない


同じ歳の子が

親が考えたとわかる詩をつけてきて

先生とわたしに

披露した


先生はその子とわたしを

個人レッスンをやめて

競わせてレッスンしようと考えていたらしくて

詩をほめていた


その子はリトミックと聴音

ソルフェージュがうまくできずに

泣いていた


小学生のわたしは

なぜだかわからないけれど

ピアノではなく

詩に対して

突然激しい情熱と怒りを感じて

次回までに詩を考えてきますと

珍しく先生に言った


それで次の週に

詩を考えていなかったので

めちゃくちゃに怒られた


だって

ショパンやベートーベンみたいに

知らないうちに涙が流れてくるほど

わたしの勝手な情景が

浮かぶような

曲ではなかったから


わたしの作品を眺めていて

このことを思い出し

思い出し笑いをした


人生に無駄なことは

ひとつもないと

わたしは思っている

バッハと出会う

ピアノの練習教材が

一般の練習教材と違っていて

音大コースだったものだから

いきなりバッハと出会う

左手が動かない

なんで両方がメロディなわけ

それにワルツは

4分の4と4分の3を

合わせなければいけない

右膝と左膝を練習のために

何度も叩きながら

ピアノが嫌いになった

ごめんねピアノさん

わたしはピアノが嫌い

泣きながら帰り道を

とぼとぼと歩く

社宅の玄関前で涙をふき

ただいまと明るく家に入ると

母が玄関に立ち

まっ もも

また泣いたでしょと言った

練習しないからよと

言われた

この練習しないからよは

大学まで

さまざまなひとに言われることになる

練習が面倒くさい

作文や習字

絵は簡単に

賞をもらうのだけれど

ピアノは練習が面倒で

また練習していないでしょと

先生に怒られる日々

ところがソルフェージュは

練習しなくても完璧で

ほめてもらえた

ちゃんと練習しているのね

ピアノも練習しなさいと

先生から毎回言われたけれど

ソルフェージュは簡単すぎて

実は

一度も練習していなかった


高校の時

今度バンドでこの曲をやるんだと

友達から楽譜を渡されて

初見でメロディを口ずさんでいたら

なんでそんなことができるの?と

驚かれた

普通はできないということなの?と

わたしも驚いた

愛のムチ

ソルフェージュ先生(仮)は

えんぴつとものさしを持っていて

わたしの手を

ミスタッチするたびに

練習ができていないと

ものさしでぴしゃりと叩いた

えんぴつを下から手の

手相のちょうど真ん中上あたりに

突き刺し

指の形を直させた

オクターブが届かないので

小指を鍵盤にたたきつけ

指と指の間を引っ張った


だから今でも

親指は手首にくっつく

手を握ると中指の骨は出っぱり

人差し指と親指の間を

机につけることができる

ぎゅうぎゅうと

ピアノのレッスンに

連れていってくれたのは

年の離れた姉で

嫌がるわたしの腕を

ぎゅうぎゅうと

引っ張ってバスにのせていた

レッスンに遅れるでしょうと

姉は責任感に満ちていた


わたしが熱がある日も

手を引いていた

ピアノの先生が

具合の悪いわたしに気づき

座布団に寝かしてくれた

レッスンが終わると

個人宅のレッスンルームだったので

その家のかたが

いつもジュースを運んでくる

先生のジュースだけ

大きなガラスコップに入っていて

わたしのコップは小さくて

中身も違うので

先生のキラキラとしたコップと

ジュースを飲んでみたくて

うらやましいと思っていた


その日は

先生のジュースを飲ませてもらい

余計なことを言って

後で恥ずかしい思いをした

ピアノを始めた頃

4歳前からピアノを始めていたのだけれど

手が小さくて

いつも先生に

怒られるばかりだった


ピアノが終わり

絵を描くことを許されると

途端にわたしは

生き生きとして

休憩しながら先生が

ももちゃんは絵が上手ねと

本当に笑顔で

ほめてくれるので

嬉しくなって

たくさん描いてみせた


その後

小学生になると

絵画の賞を

たくさんいただいた


わたしはピアノより

風景画を描くことが

好きな子供だった

ソルフェージュ先生

わたしのピアノの先生は

とても厳しいひとだった

引っ越しもあり

先生が7人も

変わったのだけれど

小学生の時に

社宅近くの豪邸で暮らす

ソルフェージュ先生(仮)は

母が頼み込んで生徒にしていただいた 


母は音楽はまるでだめで

女性は茶道と華道と

育てられたひとなのだけれど

わたしを音大に入れようと

考えていて

有名な先生に頼み込んだ 

この子は

音楽のセンスがあると思います

どうぞ

よろしくお願いいたしますとね


体験レッスンが始まった時に

聴音なんて簡単だったから

えんぴつで

すらすら楽譜を書いて

暇だったので

えんぴつを鼻の下にのせて

先生に見せた


先生から母に

お行儀が悪いのでお断りします

できれば姉の方をと

連絡があった アハハ


とにかく母と同じで

お行儀にも厳しい先生だった

それからわたしの

トラウマともなる

レッスンが始まる

2017年8月20日 (日)

たった一度も恋をしてはいけなかった

このブログは

いつか青空の彼に

思いが届くように書いている

長いラブレターなのに

好きという気持ちを

描くことを時々やめて

カメラもパソコンも

壊れてしまったこともあるけれども

自分のはなしを書いている


たまに ももデジを眺めて

わたし

こんな映像を作ったの?と

思う


あまり好き好きも

うざったいかもしれない

だけれどわたしは

相変わらず彼が好きで

うざったい

相変わらず待っている


ずっと

思いは変わらない

だけれど彼はたぶん

わたしのことが嫌い

結婚しているのに

彼を好きになったわたしを

軽蔑している

誰でも軽蔑するもの 

何を考えているんだ

軽率すぎる

からかわれているのか

暇なのか

そもそも罪悪感はないのか

何か目的があるのか

勝手に

僕を高評価しているのではないか

なんてね


おそらく思う 

そこに純粋なイメージなど

ない


わたしのことなど

彼は忘れているかもしれない

何も知らないかもしれない 

彼じゃなければ

すぐに友人になれていたかもしれない

彼じゃなければ

こんなに苦しい思いで

長い間ラブレターを描くことも

なかったのかもしれない


結婚したなら

たった一度も

恋をしてはいけなかった

最近

彼がまっすぐに

正面から見ている気がする

気のせいかもしれないけれど

そんな気がする

わたしのこと

本当の気持ちを話しているのか?

逃げているだけではないのか?と

思うでしょうね

彼なら今も

悲しいことに

そう思うでしょうね

大好きな曲

大好きな

ショパン 別れの曲を

聴いていると

メロディが歌っている気がして

気がついたら

涙が

ポタポタポタポタと

流れていた

顔を洗った

2017年8月19日 (土)

弱いわたし

わたしは

少し流れの早い

表面がつるりとした川を

白い紙切れのように

流れている

時々沈んで

息ができなくなり

浮き上がり

恐怖に満ちているのに

怖くて

起き上がることさえできない

紙切れのように

流れていく

岸にうんと手を伸ばす

一瞬誰かの影が見えた

たすけて

声にならない

たすけて

わたしはここ

手を伸ばす たすけて

誰かが走ってきて手を伸ばし

がしりとわたし手を握った

紙切れのわたしは

ふわりと舞い上がった

そんな夢を見た 弱いわたしはきっと

たすけてもらいたいと

思っている

誰かに頼りたいと

思っている

手をとってもらいたいと

思っている

誰かに頼りたいと思っては

いけないのかな

強い女性じゃないといけないのかな


頼ることは

いけないことなのかな

健康な子供を生んだつもりで

親は健康な子供を生んだつもりで

子育てをする

だけれども自分がそうであるように

完璧な子供なんていない


病気になったり

悪いところが見つかったり

様々な困難が訪れたり


それは多かれ少なかれ

誰にでもある


子育ての苦労は平等で

自分だけ苦労しているということはない

自分より

あのひとは苦労している

自分より

あのひとは楽をしていることもない

みんなそれぞれに

喜びもあり 苦しみもある


次男の一ヶ月検診の時

ちょっと残っていただけますか?と

ドクターに言われた

お産の時にお友達になった

ママ達が

お疲れ様 もう帰るでしょ?と

笑顔で話すなか

わたしは母と

うん…と言いながら

ひきつり動揺していた


診察室に入ると

心臓の検査が始まり

雑音です

穴があいているかもしれないと

言われる

めちゃくちゃに

わたしは自分を責めた

きっと妊娠中のあれがいけなかったんだ

いやあれだわ

わたしが悪いんだ

ごめんね

元気に生んであげられなくて

ごめんね

目の前が真っ暗になった

母も同じだった


真っ暗とはこういうことねと

後でふたりで思ったくらいで


その後

狭窄がわかったのだけれど

親族にも心臓の病気が多いので

本当に心配した

今はすっかり大きくなって

りんごジュースを飲んでいる

感謝しないとね

奇跡のりんごジュース

いとこが食べられず

同じ立場で

世話をしている叔母から母にジュースが届いた

母が

絶対にこれならいけると

送ってきてくれた


ジュース?と思いながら

箱を開けてみたら

ワインのような

きれいな瓶のりんごジュースだった

あらま

これはただものではないジュース

叔母が娘のために懸命に探した

思いが伝わる


息子に

ジュース 飲んでみる?と声をかける

いらない

そんじょそこらのジュースじゃないよ

ほらほらと

見せびらかす


わかった

おばあちゃんに悪いから飲むと

息子が言った


一緒に飲もう🎵と

コップに注ぐ

ごくごく ごくごく

の の 飲んでいる


騒がない騒がない落ち着け落ち着け

なにもの このジュース

まじまじと眺める

母が電話で

飲めたでしょうと嬉しそうに言った

心の地雷が爆発する

穏やかな安心のできる愛を

信じて結婚して

わたしも安らぎを

パートナーと家庭にと考え

頑張ってきた

だけれどついに

わたしの心の地雷が爆発する


前記事のような体調だから

少しずつしか

片付けられないけれど

本当に少しずつ

家事とリサイクルショップの合間に

長男と片付けをしていた


今は次男が

大変な状況なので

本当は片付けどころではなくて

散らかっていても

死ぬわけではないから

後回しにしたいところだった

他に優先することがある 他にも

たくさんやるべきことがある

わたしも休みたい

体がだるい


すると

家事や育児

なにもしないパートナーが

わたしが片付けをしないから

自分だけがつらい

嫌な思いをしていると言いだし

物を全部捨てろと騒いだ


捨てるということについて

まず残念に思えたので

リサイクルショップのはなしをしたら

パートナーが鼻で笑った


今まで少しでも

家計のたしにしようと

辛くてもリサイクルショップを

頑張ってきたのに

パートナーに

ずっとバカにされていたと

わかった


わたしは喘息で働けなくて

息子の付き添いもあるから

働きに出ることもできない


それはわたしも

好きに外出したり

欲しいものを買ったり

したい

だけれどできないでいる


それに

今はこんな体調で

息子のこともありさらに大変

片付けだって

発作を起こしながら

毎日やっている

元気なら

すぐに終わる


そんなこともわからないのか

わからないのでしょうねと

怒りがこみ上げてきた


わたしがバカにされていることは

前々から知っていたけれど

自分だけがひとり働いていると思い

わたしが支えていることに

気がついていないなんて

言葉も見つからない 


そんなにわたしを

バカにしてたんだと言うと

否定しなかった


パートナーが

自分しか見えていないのは

とても不幸なことだと思う


わたしは今まで

何をしてきたのでしょうと

残念に思った

血液検査の結果

血液検査の結果が出たので

ご心配いただいているかたが

いらっしゃるかも で

ご報告です

血小板の数値は下がり

経過観察ということになりました

どこかが出血

していたのでしょうね

ということになり

とりあえず良かった…

ホント良かったです 貧血はあまり

改善されていないそうで

引き続き治療

喘息の方はというと

これもまた悪い状態が

続いていて

今年になって始まった

わたしを苦しめる

きれない たんは

気管支の奥の方で

パチパチと音をたてていて

たんをきるお薬の変更が

ありました

このたんは

今までと違いますが

何が原因でしょうか

喘息やアレルギーですか?と

ドクターに質問すると

そうだね

喘息とアレルギーだろうねと

お返事

咳で眠れない日々が

続いています

薬局に行くと

問題発言をしたひとだけが残り

他のかたは

変わっていると

気がつきました

態度の悪いひとは

なんだかんだ言い逃れをして

生き残るのかもしれないですね

新しいかたがたは

とても親切 丁寧で

助かりました

とりあえずホッとしています

2017年8月18日 (金)

わたしのところに生まれてきてくれてありがとう

性教育について

考えるところがあって

卵子の映像を見たのだけれど

わたしが教育された時とは違っていて

鮮明で神秘的だった

受精卵が転がっていく様子は

大切に大切に

そっとそっと体が

転がっていく受精卵を

助けていた

こうやって

大切に大切に

そっとそっと

おなかのなかで

大きくなった息子達のことを思い

涙があふれた わたしのところに生まれてくれて

ありがとう

わたしはいつもそう思う

早かっただけ

ちょっと早かっただけでしたね

心音もしっかりして

元気な赤ちゃんですよ

エコー写真を渡されて

全身の力がぬけた

パートナーは写真を見て

嬉しそうに笑っていた

この赤ちゃんは

この赤ちゃんは

育たないと思います

ドクターにそう言われた

わたしはショックで

待合室で気分が悪くなり

椅子から床に倒れた

つわり?貧血?と

看護師さんに言われて

ベッドに寝かされた

ふらふらになりながら

家に帰った

おめでたいことをおめでたいと思う

赤ちゃんを授かったと

知った時

パートナーに話したら

結婚してすぐ

赤ちゃんを

待っていた時だったから

飛び上がって喜んで

木があれば木登りして叫んで

抱きしめてもらえると

想像していた

わたしの想像は

ドラマの見すぎではあったけれども

まぁ喜んでもらえると

思っていた

だけれど

喜んでもらえなかった

最近高齢で

赤ちゃんを授かったひとに

みんなでお祝いを言って

おめでとうございます

良かったですねと拍手をしていて

違和感に気がついた

おめでたいことは

おめでたいと喜ぶ

そもそも

赤ちゃんを授かったことは

とてもおめでたいこと

ということを

わたしは忘れていた

姉妹と恋する心

姉はいつも勉強していた わたしが眠る前も

朝起きても

ものさしをわたしに渡して

居眠りしたら

これで叩いてと言った

無理だからと言いながら 叩くどころか

わたしがふわわわ眠っていた

わたしは勉強をする姉を

あくびをしながら

ぼんやり眺めているのが好きだった

姉は

そんなだらだらなわたしを

眺めているのが好きだったらしい

だから今もわたしは

何かをがりがりと

頭をかきむしり悩みながら

書いているようなひとが好きで

怖い顔で机に向かい

何かを書いていると

わたしの胸に

ぐさりと恋の矢がささる

姉は

寝転がっているひとが

案外好きらしい

恋する心というものは

母親との関係や

家族との関係が

影響しているのかもしれない

それとも

運命 前世の思い

みたいなものかしら

ちょっとロマンチックに

考えてみたらね

自分を犠牲にする

自分を犠牲にして

誰かを幸せにしようとしても

相手は

幸せに感じないのかもしれない

まずは

自分が幸せになり

好きなことをして

余った幸せで

相手を幸せで包む努力を

すればよいのかしらと思う


それは自然に 自然でなければ

苦しさが残るはず

何かをやろうとした時

どうしても気持ちが前にいかないなら

それは

今の自分にとっては

ちと荷が重いわ

ということだから

とりあえず今はごめんなさいで

気楽な気持ちで

軽い荷物を持てたら

それはそれで自信に繋がり

重い荷物は

無理をしないで

自分ができるようになったら

笑顔で

引き受けられるのではないかしらと

思う


わたしが

何かをしてあげようなど

おごり高ぶることなく

自慢することなく

謙虚な気持ちを忘れないように

したい

やたら悪口を言わないようにも

しなくちゃね

摂☆障害の恐怖

誰が摂食☆害になるかで

状況は変わる

わたしにとっては

息子の☆食障害ほどつらいものはない

どれだけ努力しても

痩せ細る息子に

発狂しそうになる気持ちを押さえて

毎日戦うことになる 

なにしろ息子の父親は

そんな状態の息子を無視する

わたしの悩みに

耳を傾けることもない

食べられそうなものを

買ってくることもない

何か食べられないかと

悩むこともない

これをひとこと

ネグレクトというものねと

片付けてよいものか


今に始まったことでは

ないけれども


息子の父親は

自分の食べることだけ考えて

部屋を片付けてくれと言い

話しかけても無視をするのだから

怒りがこみ上げてくる 


それより摂☆障害は

体に必要な栄養素が足りないと

正常な思考ができなくなってくる

脳にきちゃっているという状態


わたしが今まで勉強してきたこと

全力を注いでも

食べない 飲まない

自殺行為としか思えない

言えば言うほど悪化する 


ならば言わなければよいかというと

言わなければ言わないで

考え方が偏り

危険な状態になる


今までは

食欲がない時はという

過去記事に書いたような方法で

わりと早期に

うまく乗り越えてきたけれど

今回はもう無理かもしれないと

自信がなくなってきた 


精神科のドクターに頼っても

どうにもならないので

わたしがやるしかない

だけれど

いつもながら自分だけでやるのは

荷が重すぎて

心がボロボロしてきている 


あーこんなことなら

青空の彼に

友人の病院を紹介してもらっておけば

良かったと

後悔する

今からでも教えてくださらないかな

無理よね


ひとは本当に困った時

助けを求められない

声すら出なくなる

ハーフでしょ?

ももさんの赤ちゃん

ハーフでしょ?と

看護師さんに言われる

ご主人はイタリア?

いえ

あそこのガラスにくっついて

見ている

生粋の日本人顔のひとが

主人です

えっ?みんなに驚かれた 


それから何度も

ご主人はイタリアのかた?と言われた

最愛の息子の顔を眺めながら

なぜイタリア限定?と思った

笑いすぎてまた

お腹が痛かった

母乳は痛い

授乳中に

看護師さんがやってきて

ちょっとごめんなさい

わたしこれで殴られたことがあるの

我慢してと言われて

母乳の出口を

力一杯つまんだ


ギャー 

髪の毛を全部引っこ抜かれているみたいに

痛くて

なかなかやめてくれないので

全身鳥肌で耐えた


母乳は痛くて痛くて

うまく出なくて

大変だった

そのギャーのおかげか

息子は母乳100%で

大きくなった


母乳は大変だけれど

赤ちゃんが飲みたい時に

必要な濃さや栄養で

出てくれる

免疫も入っている素晴らしいもので

なかなか出ないから

赤ちゃんに頑張る力もつく

ママがストレスを抱えていたり

脂っこいものを食べると

つまってしまうから

大変なのだけれどね


女性は痛いことばかりね

痛み止めによる幻覚

わたしはお産後

初めて幻覚を経験した

これが幻覚なのねと思った

天井から

ヘビがぶらりと垂れ下がり

小鬼が

ベッドやカーテンのところで

たくさん

ふざけあっている

たくさんのひとが

病室にいて

祖父が

名前を決めてやろうと立っていた


祖父はその時

危篤だった


廊下から心臓が歩いているみたいな

音が聞こえる

お腹がいたくて

汗が出て

おかしな夢もたくさん見た


ドクターが夜中に病室に来て

ももさん

お産大変でしたね

もう終わりましたから

安心して休んでくださいと言った


看護師さんには

ももさんは退院するから

いいけどね

私達はここで働くのよー

怖いわーどんなの見えた?と

言われる

ヘビです…と遠慮ぎみに言ったら

怖いわーどこ?と言われる


隣の病室のひとも

同じ痛み止めで

幻覚が見えたらしくて

写真家のひと(幻覚)に

はいチーズと言われてピースをして

わたし終わったと

思ったらしい


歩けるようになってから

ふたりで大笑いした

笑うとお互いお腹が痛かった

陣痛はとにかく痛い

陣痛室の扉を

母は殴るように叩いていた

ももの母親です

中に入れてください

遠くから嫁に来て

心細いまま

ひとり陣痛で苦しんでいるんです

遠くから

嫁に来ているんです

入れてください

どうか入れてください

ドンドン ドンドン

扉を叩いていた

結局

入れてもらえなかった


わたしはわたしで

外には聞こえていなかったらしいけれど

カーテンを引きちぎろうとしたり

叫んだりして

陣痛に苦しんでいた

数々のお産を早める処置は

わたしには地獄絵図のように見えて

その後

お料理中に生肉の血を見ると

気持ち悪くなった

今でもたまに気持ち悪くなる 


長男が帝王切開で生まれた時

父は

姫様でかした後継ぎだなと

母と大喜びで

病院で万歳三唱をしていた 

かなり恥ずかしい父と

母と子だった

無事に生まれたこと

わたしが元気なことに

みんなで感謝した


お騒がせしてすみませんでしたと

看護師さんに言うと

みなさんそうですから

大丈夫ですよ

これからの子育ての方が

もっと大変ですからねと

おっしゃった

この思いを形に

思いを言葉で伝える

思いを文字で伝える

思いをメロディで伝える

思いを絵を描くことで伝える

どれもまるで

話しているみたいで

聞こえているみたいで

見えているみたい

思いはあふれて

麗しく切なく輝き

わたしの胸を熱くする

さああなたに

この思いを奏でましょう

いつまでも

それはいつまでも

つぼみにキスをする

わたしの気持ちは

いつまでも

両手をあわせてつくった

花のつぼみに

キスをしているままで

息を吹き掛けても

花を咲かせることもなく

ほんのりももいろで

ほんのりあたたかい

あなたへの恋は

あたたかい

思い出せないでいる

何度も何度も

大きな桜の木のしたで

ひとりたちすくむ

桜よ

散らないで

花火よ

うち上がらないで

紅葉よ

紅くはならないでと

願い

わたしは

どうやって息をしていたか

思い出せないでいる

もっとはなしがしたくて

もっとはなしがしたくて 

もう少し

はなしがしたくて

上手には

はなせなくて

悩んで落ち込んで


それでもあなたと

はなしがしたくて

上手に話せる方法

長く話せる方法という本を

手に取り

本を胸に

心を踊らせた

空は泣いていやしないか

空は泣いていやしないかと

傘をくるくるとまわし

花は

恋をしているのではないかと

振り返る

きれいな姿を

星の数ほど

しゃがみこんでは写し 

見上げては写し

そっと言葉をのせる

ラブレターと息切れは

いつも一緒にいる

あなたの笑顔が見える

うつぶせで泣く

わたしが見える

お別れの時

涙をふきながら歩く

わたしが見える

元気そうに見えるように

ピンクのマニキュアを塗る

嬉しそうな

わたしが見える

あなたの笑顔が見える 

優しい眼差しが

見える

約束

夜になったら

月を見上げてください

わたしも

同じ夜に

同じ月を

見上げていますから

そうすれば

1日1回は

あなたと同じものを

見られるでしょう?

約束

お願い

お昼もすぎて

2時になったら

時計を見てから

わたしを思い出し

にっこりとしてください

わたしも

2時になったら

時計を見て

あなたを思い出し

にっこりとしているので

そうすれば

1日1回は

わたしのことを

思い出すでしょう?

お願い

幸せってどんな色

幸せってどんな色?

ももいろ

ソーダいろ

幸せってどんなかおり?

甘いかおり

初夏の緑のかおり

幸せってどんな音?

とんとことん

とんとことん

幸せはね

誰かにもらうものじゃないんだ

君の心のなかにある

だから

色も香りも音も

もう知っているはずだよ

だから幸せになりたいなんて

思う必要はないんだ

だってもう

幸せなのだから

強制的に

幼いころから

親戚や家族 家族の友人から

かわいい 美人だ

女優さんみたい お花が咲いたみたい

お人形さんみたい

などと誉めちぎられてきたので

すっかりわたしは

自分のことを美人だと

勘違いしていた


だから記事にも書いたけれども 

ブスだと気がついた時

ショックだった(笑)


年頃になると

男好きする

間違いがあったら心配だ

などと言われるようになる 


ファンクラブもあったので

母はわたしを

汚らわしいと言った


19歳になると

お見合いの釣書が

積み上がり

どこでも嫁にいけそうだと

また騒がれた


わたしが何をしたでもないのに

まわりは

男好きすると騒ぎ心配した


そしてわたしは強制的に

3度お見合いをさせられることになる

初めてのお見合い

お見合いに着るスーツを

買ってあげるから

お見合いに行きなさいと

母に言われる

欲しかったつつじ色のワンピーススーツを

あっさりと買ってくれた


強制的に

初めてのお見合いが

スタートした


待ち合わせ場所に行き

仲人さんにご挨拶をする

相手の男性は

なんて可愛らしいひとだと

いきなり言った

きれいな色ですね

お似合いですと

つつじ色のワンピーススーツも

ほめてくださった

可愛らしいと言われたのは

とても嬉かった


仲人さんに

両親からですと謝礼を渡して

ご挨拶をする

お母様の茶道と華道の流派は

なんでしたっけと

聞かれる

そこは大事なのねと思う 


若いおふたりでどうぞと

仲人さんが帰る

わたしはまるで生気がなかった


相手の男性は

ドライブをしながら

ここの産婦人科病院は

叔父が院長なので

ももさんも

ここで生みましょうねと

言った

評判の良い大きな病院だった 


帰る時に雨が降り始めたので

傘を貸してもらった

お礼を言って車から降りると

傘は返さなくていいですからと

男性に言われる

お辞儀をして歩いていると

男性が大きな声で

やっぱり傘は返してください

必ずまた会ってくださいと

言った


帰宅してから

わたしは両親に

断っておいてと返事をした

まぁ何がいけなかったの?と

言われたけれど

迷いもなかった


しばらくして仲人さんから

相手の男性に

断ったのだけれども

お見合いのルールを反しても

なんとかならないのかと

言われて困っている

他のひとを紹介しても

ダメなのよと

連絡がある


両親はかなり戸惑っていて

どうしても嫌なのか

聞いてきたのだけれど

わたしには

好きなひとがいたので

首を横にふるばかりだった


姉は

お見合いじゃなくてもいいんじゃない

ももちゃんが気に入ったひとならと

言った

お人形さんはなかなかできないこと

お人形さんみたい お飾りの奥さま

もしわたしが

そういう存在を要求されたら

それはそれで

うまくやって満足していると思う

長いものには巻かれる?

もちろん長いものには巻かれます

余計なことを言わずに

にっこりとご挨拶をして

座っている

というのは案外得意で どちらかというと

生意気な女性にはなれない

生意気の方が

わたしにとっては難しい

普段は生意気も言うけれど

求められているのが

お人形さんなら

それはそれで

誰かのためになり

誰かを守るなら

いくらでもちょちょいとやってみせる

でも

お人形さんは

なかなかできないことらしい

生意気が得意な女性なら

お人形さんは難しい

余計なことを言わずに

にっこりと笑うなんて

生意気が得意なひとは

そんなこと

絶対にできないわと思うらしい

2度目のお見合いはシックに

2度目のお見合いは

お堅い相手ということもあり

シックなワンピースを着せられた

わたしは

自他ともに認めるお人形さんだった

それでも良かった

だってお人形さんは

可愛らしいから

きれいと言われるより

可愛らしいと言われる方が

嬉しい

2度目も強制的に

物で釣ろう!大作戦だった

祖父なんて

ベンツでもなんでも買ってやるからと

言った

紺色で

いかにもお嬢様風のワンピース

こういう格好をしたら

さらに完璧なお嬢様ね

何を着ても似合うわ

雰囲気も変わるしね

みたいなことで

2度目のお見合いがスタートする

仲人さんが

あら今日のお洋服の方が

とってもお似合いよと言った

わたしはまたもや生気を失っていた

子羊のなんちゃらを

いただきながら

相手の男性は

とても楽しそうだった

時々わたしを見て

納得したように

うん うんとうなづいていた

お見合いが終わり

今回も断っておいてと

両親に言って

スーツをめちゃくちゃに脱ぎ捨て

カップヌードルを

ずずずず食べていたら(笑)

母から

ぜひお願いしますと

相手が言っているらしい

考えてみたらと

言われた

もうお見合いはしないと

わたしは言った

姉が

ももちゃんは相手から気に入られることは

多いけれど

ももちゃんが気に入ることは

滅多にないのでは?と

言った

3度目のお見合い

3度目のお見合い

2度あることは3度ある

ということで

3度目のお見合いをすることになる

3度目は

普通のお見合いとは少し違っていて

祖父の知り合いのかたの

息子さん

姉の結婚式のわたしの写真を見て

一目惚れしたとかなんとか

祖父の家に呼ばれた

またもや

生気がないわたし

真面目そうな素敵なひとだった

その日一緒に遊びに行った

お見合いが終わり

両親に

断っておいてと言ったら

とんでもないことになる

父に初めて怒られる

相手の男性から

長いラブレターが届いた

わたしと結婚することを

決めていて

内容は申し訳ないので

書くのはやめておくけれども

とても真剣な思いが

長く綴られていた

父がそれを読んで

生まれて初めてわたしに怒った

結婚!しろ!

なにせわたしは一度も

父に怒られたことがなくて

びっくりしたけれど

嫌だからねと言って

部屋に入った

そこのけそこのけ極道娘

何が気に入らないんだと

祖父と両親に

責められる

いろいろ理由を言ったら

それはおじいちゃんが

悪かったと

祖父が男性をかばうようなことを

言った

とにかくわたしは

結婚しないからと言った

もしかしてもう

汚れてしまっているのでは

だから

いいところに嫁にいけないと

思っているのか

もしや妊娠しているのでは

とまで言われ

わたしは本当に傷ついた

姉はわたしと同じ経験は

一度もしていない

こんなことがあるたびに

なんじゃそりゃ

ももちゃんって

いつもまわりが盛り上がりすぎるよね

なんだろうね

冷静になろうよと

間に入ってくれた

母とダッシュ

いつも外出しようと

お気に入りの服を着ていたら

肌の露出が多い

体のラインが見える

待ちなさい 脱ぎなさいと

母が追いかけてくるので

外出時は

おかしなことに

母と一緒にしばらく走っていた

母はわたしを

もも家の極道娘と呼び

わたしは母に

手のかかる子ほど

かわいいというからねーと

皮肉っぽく言っていた

母は笑った 一緒に走っていたせいかどうか

わからないけれど

何を着たらよいのか

いまでも

混乱することがある

好きなものを

着たいものを着ればいいのに

母も母で

一生懸命だったのでしょうけれど

わたしはわたしで

大変だった

だるまさんがころんだ

青空の彼が

時々夢にあらわれていたのだけれど

今年になって

はっきりと彼の話す内容が

わかる夢もあって

でもなんとなく

客観的に物語を観ているような

雰囲気だった

ついに昨日

だるまさんがころんだみたいに

鮮明に

彼が近くなってきて

はっきりとわたしに

こんにちはと挨拶をした 

にっこりわたしも こんにちは 

夢占いをしたら

わたしの印象に残る

夢の服装から考えて

ひととして準備ができている

恋愛でいいことがある

というような結果だった

自分の準備ができていることと

運命の歯車と

なんとなく感じる相手の気持ち

みたいなものが

大きく運命を

動かしていくのかもしれないと

思った

運命からの祝福

だるまさんがころんだ

ストレスを捨てる

疲れたなという時は

ひとに八つ当たりをするのではなく

自分の好きなことをしたり

休んだりして

感情をコントロールしなくてはいけない

疲れると

どうしても口調がとげとげしく

認知がゆがみがちになる

八つ当たりで後悔したら

素直に謝るしかない

姉は専業主婦家系で唯一

バリバリといまも働く女性で

仕事の嫌なことは駐車場に捨ててから

家に帰ると言っていた

なんだか かっこいい わたしも捨てられるかな

今まで仕事ではいろいろなことが

あったけれどと

商品を発送した後に

宅配便の受け付け前の

駐車場で

リサイクルショップで起きた

嫌なことを捨ててみた

お金をいただく商売というものは

こざっぱりしたもので

嫌なことは ぽいーとどこかへいった

知ったこと

男性に

大切にされてこなかった

だけれどそれはきっと

認めたくない事実で

男性から言われていることも

行動も

大切にされているような

気がして

気がつかないで

心には深い傷ができていた

お付き合いした男性に

未練など

少しもないけれど

傷は深く悲しいと

知った

理想の恋

などというものは

これといってない

期待もしていないのだけれども

大切にしてもらうというのは

どんな気持ちで

どんなぬくもりでしょうか

抱き締められるのは

どんな気持ちで

どんなぬくもりでしょうかと

思う

それに

大切にされるのはとても

怖いような気がする

どうせまた傷つく

それに傷つける

大切にされたとしてもわたしは

心が悲しみであふれていて

大切にされているかどうかきっと

わからない

ねらわれる次男

長男の学校説明会や

面接の時に

次男も連れてきてくださって大丈夫ですと

言われた

長男は説明会で偏差値の高さから

君は幸せになれる

家族を幸せにできると

言われた

もし縁があれば

うちに来てくれないかと

あまりの迫力で言われたので

本当に驚いた

ありがたいことなのに

長男はずっと不機嫌だった

面接の日は

わたしも緊張していたのだけれど

ぜひいらしてください

これだけの成績でしたら

筆記試験は受けていただくだけでして

当日体調をくずされましても

お受けします

合格ということでね

というようなことを満面の笑顔で言われ

わたしは拍子抜けした 次男が注目され

僕は何年生かな?

うちに来ない?とねらわれた

奇妙な勧誘

久しぶりに

あしながおじさんの続き

変化があったのは

病院だけではなかった

塾から勧誘の電話があった

そもそも

塾からの勧誘は

何年生の○○さんのお母様ですか?

○○塾ですが

みたいなことで会話が始まる

それがなんだか学年が曖昧で

名前も知らない

言っていることは専門的なのだけれど

奇妙な電話だった もちろんお断りしたけれど

次男の勉強については

成績はどうでもいいのだけれど

悩みが多くて

わたしは困っていた

病院だけではなく

わたしの一番の悩みに

動いてくださっている誰かが

本当にいるような気がしてきた

きょろきょろ

ぶちゃいくは笑える

結婚して仕事をやめたわたしは

専業主婦になった

子供が生まれてから

関東でぜひ

ショールームに復帰してもらえないかと

お声がかかる

おなかがぷよぷよで

きれいな制服が入りそうにもない

というのもあったけれども

専業主婦がわたしには

似合いそうで

なにより

子育てを大事に考えてお断りした

お盆は

もう何年も帰省していない

母が

ももちゃんは今もきれいでしょう?と

叔母達に言われたらしい

それがそうでもなくてと

言うと

まさか

と言われたらしくて

にっこり笑うと

ぱっとまわりが明るく華やかになり

お花が咲いたよう

というのが親戚のわたしへの印象なので

ほんとに?

ももちゃんのぶちゃいくは

ストレスでは?

笑えるーなどと

好きなことを言われて 母と叔母達はしばらく

わたしのぶちゃいくばなしで

盛り上がっていた

叔母は人生に悩んでいた時

わたしの天真爛漫さに

励まされたと言っていた

どうせ死ぬのに

どうしてそんなに頑張るの?

死ぬまで

楽しく生きればいいのにと

幼いわたしが話すので

救われたらしい

わたし

そんなことを言ったのね

会社はじまって以来の

社員研修があって

泊まりで教育されていたのだけれど

夜中まで

同室の女性や

同期の男性と騒ぎまくっていて

昼は

頭がぼんやり

フリーハンドで図を書いてください

という課題に

絵ならまかせて

絵と作文は余裕と

描き始めるけれど睡魔が😪💤💤

よれよれの線を書く 

コツコツと歩いてきた本社の上司に

なんだこれは

それでもショールームレディか

会社はじまって以来

こんな最悪の図は見たことがない

恥ずかしくないのかと怒鳴られ

鬼の形相でにらまれた

周りを見ると

さらさらとみなさま

描いていた

テヘ

立ち直りが早さも

会社はじまって以来かも?

ぶちゃいくなわたしを気に入る

その後

わたしはうかつにも

片思いをする相手に

人生で一番ぶちゃいくだったであろう

自分の姿を見せることになる


瞳の奥はきらきらしていたかも

しれないくらいで

言い訳もできない


ぶちゃいくなわたしを

わたしは気に入っていた


もてなくなるのがおもしろかった

恋はいつ始まるかわからないから

心も体もきれいで

ぴんと背筋をのばしていないとね


青空の彼の瞳を見つめていた時に

心も体もぶちゃいくな自分に

はっとなった

嫌がらせの後遺症

女性からの嫌がらせで

親友の女性達が

いてくれたから救われたものの

かなり女性が怖くなった 

本当は男性も

怖くなっていたのかもしれない


嫌がらせではないけれど

いまでも

ぴくりとするのは真似をされること

2度目の就職先で

わたしのスカートと

同じスカートを全員買って

はいていたことがあって

わたしがはけなくなったり 

靴を真似され

しゃべり方を真似され

性格を真似されたりして

そんなことがとにかく嫌だった 

いまでも

真似されるとどうしたらいいのか

わからなくなる


結婚してからは

自分がどれだけ

魅力がないかを笑いにしたり

汚ない格好をして (ただのすぼらかも)

誰々さんはきれいだよねと

知らないうちに

これは本心から言っている


ママ友達が

わたしのアルバムを見て

だれこれと言った

整形した?ぶさいくに 

まさかねと言われて大笑いした 

ちゃんとして

外出しようと歩いていたら

びっくりした

誰かと思った

いやね きれいなひとかなと

思ってはいたけれど

本当にきれいなんだ

いや悪い意味じゃなくてさーと

言われる


落武者系で歩いていると

大丈夫?とまで言われる


きっとわたしはいまだに

嫌がらせの後遺症を抱えている

わたしの状況は変わった

たまに合同で

大きなイベントがあって

そんな時は

営業マンがビールを配り

お祭り騒ぎだった

営業マンは表と裏の顔を

見事に使い分けていて

わたしはそれを

見てしまい唖然としたことがある

さまざまな会社から

さまざまなひとが来る

イベントが終わり

一息ついていると

電話が鳴った あの○○会社のものですが

イベントでお見かけして

お食事でも

というような内容だった

所長が大爆笑して

おまえまたか!と喜んだ

あのきれいどころの先輩を

通りすぎて

もも先輩とはねーと

後輩にもからかわれる

所長がおもしろがって

どこかに電話していた

わたしの状況は

ずいぶんと変わったのだと思った

嫌がらせを受けていた頃は

最悪 死ぬことも考えていたのに

えっそこ?

ショールームには

さまざまなお客様が来る

説明しながら歩いていたら

お客様が難しい顔をしていた

同業だから

もっと難しい説明が良かったのかと

さらに難しい説明を

頑張ってしていたら

質問があるのですがと

言われる

はいどうぞと答える 

お付き合いされているかたは

いらっしゃいますか?

えっそこ? 

もはや後輩は

にひにひしながら

男性の品定めをするようになっていた

暇じゃないのですけれど

初めてショールームに出勤した日

隣接した関連会社が

騒ぎになった

きれいなひとが来たよ

見に行ってみようよ

すごくきれいなひとだってさと

うわさされていたらしくて

ひとりの女性が近づいてきた

すごくきれいなひとって

みんながいろいろ言うから来てみたら

ええー

なんだももかーと叫ばれた

中学の同級生だった

それからしばらくして

ヤクルトを売りに来た女性も

中学の同級生だった

きれいで近寄りがたいひとがいるよと

聞いてきたけれど

なんだももかーとまた言われた

親友が遊びにきて

なんだももかーって失礼

むかつくと怒った

きれいな格好をして

きれいな涼しいところで働いている

いつも暇

という風にわたしは見えるらしくて

業者のひとたちも

俺が若かったらなーなどと

口説き文句ばかり言って

すっかりはまってしまってと

お茶ばかり飲みにくるので

所長は喜んでいたけれども

わたしはCA☆の仕事が山積みになり

笑顔で対応しながら

内心焦っていた

ひとに謝る時は大きな声で

ひとに謝る時は

大きな声で

申し訳ございませんでしたと言う

それから

髪をばさりと前にしたまま

顔をあげる

この時

髪を直してはいけない

という勉強をした

怒っているひとは

大きな声で謝られると

自分が怒っていることが

恥ずかしくなる

時に声をふるわせて

そうそう

臨機応変にねと

教わった

お客様だけが特別なんですと

思わせることも大事です

銀座のママさんなんて

ふたりお客様がいたら

ひとりはみつめる

ひとりは膝に手をおく

すると男性は

おれはみつめられてるから

ほれられている

おれは膝に手をのせられているから

ほれられていると

思うのですって

参考までにと教わった

ショールームの仕事は

華やかそうに見えて

大体が苦情受け付けみたいなものだから

毎日が嫌になることもあった

CA☆に慣れずに

残業ばかりしていたあのころ

わたしは自分で決める

事情あって

2番目の就職先をやめた

大きな力にやめさせられたなのかな…

わたしは

次に働く会社は

わたしが自分で決める!と

家族に宣言した

家事手伝いなどという肩書きは

いらない

こねなんて

いらないからね!と

祖父と両親に言った そして

わたしはひとり

意気揚々と職安に乗り込んだ

あっ

なんだか見たことがあるひとがいる

隠れていたら

ももちゃんじゃない

相変わらずかわいいよねと

甲高い声が聞こえてきた

○○くんと付き合っていたんでしょ?

だれだれ

紹介してよ 彼氏いるの?と

ちょっとした騒ぎに

だから付き合っていないってば

そんなひとたちのいない時間をねらって

相談に通う

それからすぐに

就職が決まり

とあるショールームで働くことになった

祖父は驚いて

どうやってあんな大きな企業を

そうかそうか

たいしたものだなと

喜んでくれた

面接官だった所長は

新事業で来たばかり

実家も何も知らないひとで

いやね

あの自己PRがすごかったと

わたしのことをよく話していた

集客アップ

何度も通いたくなる

ついつい男性がはまる外見と雰囲気

というものがあるらしくて

素人っぽい方がいい

企業イメージに合う

という判断基準などなどもあるそうで

わたしは

わたしの居場所を自分で見つけた

それが最後の就職先だった

そのうずまきは

間違いなくちやほやされ

さまざまな上司からも

社員のかたがたからも

愛の言葉や

プレゼントをいただくなど

相変わらずの日々が始まる

わたしが飲んだジュースを

自販機の見本に入れて

男性のみんなで喜んでいるという

ショックな出来事や

ビルから飛び降りて

自殺したらしいよ

手首を切っただったかな

という

ありもしないうわさ

生きて会社にいるけれども? 

普段は仲良くしている

女性に

もてるのが許せないからと

死ねと

らくがきされたりしたこともあった

怖い思いもした

みんな仕事してよ…と思った

神のような存在からのこねてもらう

社員のかたたちにとっては

神のような存在からの紹介

こねで入ってきた女性

ということで

会社は大変な大騒ぎだったらしい

失礼があってはいけない

どんなひとだろう

きれいなひとかな?などなど

とにかく男性の数が

多すぎる職場で

女性は少数だった

そこからわたしはまた

恋と嫉妬のうずまきに

凄まじい勢いで

くるくると巻き込まれていった

結局こねてもらう

その後わたしは

とんでもないこねで

再就職することになる

社長よりさらにうえの

とんでもない偉いかたの

こね

祖父に連れられて

ご自宅にご挨拶に行った

何を話したのか

よく覚えていないけれど

そのとんでもない偉いかたは

お父様もお母様も

真面目で立派なかただ

よく知っている

大切なお嬢様に

悪い虫が

つかないようにしなくては なと

祖父と笑っていた

わたしは

祖父の

ただらなぬ大きな力をまた

知ってしまった気がしながら

わたしは難しいはなしよりも

ご病気なのに

目の前の椅子に座り

おつらそうにしている奥さまが

気になって

難病だということだったので

治る日がくればいいのにと

思っていた

こねてあげなさい

就活が始まると

母方の祖母が祖父に

おじいさん

ももちゃん こねてあげなさいねと言った

こね わたしは祖父のこねではなく

教授推薦で

あっさり就職先が決まった

教授に

わたしは就職しません

と言って困らせたくらいで

何も苦労をしていない

けれども就職してから

わたしは体を壊して

心もずたぼろになり

仕事をやめることになる

それが最初の就職だった

社員研修の不思議

新宿で社員研修が行われた時

きれいなかたばかりに

囲まれて

わたしは小さくなっていた

何をしてもダメなわたしだと

思っていた

勉強しても

わからないことだらけだったから

そんな時

わたしは突然

指名された

はげているひとに対しての

丁寧な言い方を答えなさい

わかりませんと答える そもそも

ショールームにいらっしゃる

お客様が

たとえはげていたとしても

そこは言わない方が…

はい!他のひとが手をあげた

お髪が薄いです!

正解です!

そのやりとりに

わたしは

おなかをひくひくさせながら

無知な自分を恥じていた

でもね

お髪が薄いって

言わないでしょう わざわざね

わたしが仕事をしていた時

ショールームで働いていた時

いろいろなことがあった

来客されたおじいさまが

あなたが説明してくれたものを

購入したから

孫の嫁になって欲しいと

言い出した

何度も何度もショールームに

孫の嫁にと

いらっしゃるので

所長に相談したら

またかおまえ!と

所長がご機嫌になって

大笑いされた

所長がわたしと話すと

ご機嫌になるので助かると

先輩には言われた

所長は

もものようになれないのか

なりなさいと

みんなに言った

わたしは人生で初めて

もてることと目立つこと

しゃべることを

好評価され

努力をして手に入れたものではない

生まれ持つ華やかさのような

ちやほやされる何かを

消そう消そうと

してきたのだけれど

それは悪いことばかりではなく

居場所によっては

ひとに喜んでもらえたり

優秀だと評価されたり

収入になったりするのだということを

身をもって知った

先輩はとびぬけきれいなかたばかりで

嫉妬されることもなく

後輩からは

もてますよね当然

合コンのお誘い突然でしたね

とか 営業トークがすごいので

録音させてもらってもいいですか?などと

言われるようになった

男女の友情

男女の友情は成立しない

どちらかが

恋愛感情を持っている

というけれど

わたしがいまでも親友と思っている

男性がひとりだけいる

日常的に口説いてきていた

その親友は

年下で

どこか懐かしい気分になる

男性だった

とにかく何を話しても

腹が立たない

何を聞いてもおもしろい 

わたしが腹を立てていたら

ひとことで笑顔にしてくれる

女性にだらしないところが

あって

生活態度と

女性問題については

わたしから

お説教をするくらい

仲が良かった

いまでは年賀状だけになり

話すこともないけれども

よきパパになって頑張っているみたい

縁とは不思議なものだわと

思う

花火の音が聞こえる

花火の音が聞こえる

雷と廃水の音みたいに

今朝

電話の受話器が落ちて

カチカチ カチカチと

合図を送っていた

花火大会に行きたい

どうしても どうしても

花火大会に行きたい

むくれていたら

煮物がふきこぼれた

いつも逃げている

いつも逃げている

子供の父親は

時々意味のない嘘をつく

大事な時には

必ずいなくて

特別困っていると無視をする だけれど

完璧な父親だと

自分では思っている

幸せにできていない

幸せそうでない

という家族の様子は

普通であれば

自分のことのように

心を痛め

できることがあればと

むちゃくちゃでも

手をさしのべようとするもので

もし

何をしたらよいかわからない

何を言ったらよいかわからない

ということなら

そのまま自分の言葉で

伝えるべきで

伝えられたら

さらに解決に進んでいくもの

なのではと思う

食べないと

食べないと脳の判断か

正常ではなくなる

食べないとまず

やせてくる

しばらくすると

脳の判断が正常ではなくなる

そうなると やせていることの

自覚がなかったり

空腹がわからなくなったりする


食べ物を受け付けなくなる

自分の判断が間違ってきていると

ひとに言われても

わからなくなる

不安があるから

食べられなくなるのだろうけれども

不安をなくすことは

できない

となると脳内物質の

足らないものをお薬で

増やしたり減らしたり

しなければ治療は難しくなる

その恋は幸せだったか

なぜ結婚したのかと

聞かれれば

なぜでしょうと思う

理由なんて考えてみても

ありきたりな理由しかなくて

よくわからない

運命の波に

のみこまれるようにして

結婚した

特別優しいひとでもなく

あっという間に結婚していた

ただ

両方の両親に大賛成されて

まわりから祝福されたことは

いまでも印象的で

結婚前に

結婚を考えていたひととの結婚を

大反対されて頭がはげていた後

髪がはえてきたころの

あっという間のできごとだったから

幸せなはずだと

思うようにしていたのか

本当に幸せだと思っていたのか

よくわからない

わたしの結婚で

まわりのひとが幸せそうだから

わたしも幸せだったのか

幸せにならないといけないと

思っていたから

幸せだったのか

よくわからない

あまり束縛されたことがなくて

男性から

あまり束縛されたことがなくて

何を見てる

何をしていた

浮気していたんじゃないのか

などと

ちまちましたことを

男性から言われたことがない 

嫉妬はあるけれど

大体のことは

だろうねといった様子で

僕のところに最終的に

帰って来てくれたらいいよ

何をしても許す

僕は死んでもいい

というような対応が多かった

あきらめというのか

やってられないというのか

気にしないタイプというのか

器が大きいというのか

よくわからないけれども きっと

金魚をぎゅっと

握るとつぶれて死んでしまうから

そっとふんわりと握る

というようなことかしら


泳いでいる金魚を

嬉しそうに見ているみたいな?

ところで男性の

おまえのためなら

死んでもいい

という言葉は

死んで本望みたいなことかしら

女性のわたしには

よくわからないことが多い

恋ばな続きます

大きくなってからは…

付き合っていた彼と同じ

バイト先の男性が

彼の前で土下座して

ももさんと付き合っています

別れてくださいと

言った

彼はおとこが土下座までするなら

相当のことだろうと

わたしに電話をしてきた

付き合っていないよと

返事をすると

譲ろうとしていた

あいつは本気だ

おまえがあいつが好きならと言われる

その後

その男性からおわびがあり

今までどおり

みんな友達でいてほしいと

言われた

戦国時代の

戦みたいなものなのかしらね

男性の恋って

りんりんの話し

りんりんりんりん

おーいもも

もも

後ろから同じクラスの男子が

自転車の呼び鈴を鳴らしながら

追いかけてくる

おーい待てよ りんりんりんりん 

わたしは怖くなって

自転車のスピードをあげた

ちょうどトラックがきたので

急いで横断歩道をわたる

男の子は

殺す気かよと

叫びながら追いかけてきた

わたしは覚悟を決めて

止まった

話があるんだ

僕の気持ち

わかってくれるよね

うん

なぜかそれで

付き合っていることになった

その男の子がクラスのみんなや

ありとあらゆるひとに

付き合っていると

言いふらしたので

わたしがいくら否定しても無駄だった 

両思いになって

お友達から始めようとしていた

男の子の親友とも

ぎくしゃくしてしまい

すれ違いばかりの毎日になり

わたしのほんわかとした恋は終わった

よく考えてみると

わたしの恋は

おかしなことが多かった気がする

親切丁寧な眼科

障害があるかたを特に

積極的に受けている眼科へ行くと

道案内が

写真で視覚化されていたり

文字でなにごとも

わかりやすく説明してあったり

口頭の説明だけではないので

わかりやすい

親切丁寧

静かな雰囲気で

不安が少ないようにしてあるので

さまざまなことに感心する

安心して診察や検査が終わり

気持ちよく帰宅できる

障害があるかたも

そうでない

ぼんやりとしたわたしにも

写真で説明してくださるのは

ありがたい

昭和レトロな耳鼻科

まだ幼い息子と

幼稚園から紹介された耳鼻科を

探していた

地図を持って耳鼻科を探す

耳鼻科らしき建物がない

ようやく入り口を見つけて

入ろうとしたら

引き戸 がらがらがらと引き戸を開ける

そこには

紙に番号が

手書きで書いてあり

紙の箱に入れて置いてある

いまやネット予約の時代で

患者も番号で

ピンポンと呼ばれるけれども

その当時も

驚きの光景だった

ボロボロの紙を手に取る

診察時間が微妙で

頭をかしげる

後で聞いたのだけれども

院長先生は

お昼寝をするらしい

一歩入ると

ぎしぎしとした床に

木馬があった

とりあえずそこにあるレトロな椅子に座る 

突然

院長先生がバンと現れた

息子は病院だとも

思わなかったようで

先生の頭には

ドーナツみたいな金属が

幽霊みたいについていた

額帯鏡? すぐに診察が終わり

すぐに息子は院長先生からお菓子をもらった

幼い息子は

病院に行ったとは思わなかったようで

嬉しそうにしていた

いつも病院で

泣いていたのに

お地蔵様と大きな石

歴史が苦手なので

よくわからないのだけれど

実家には

動かしてはいけないという石があった

庄屋 小作時代の

ひどいいじめで子供が命をたった

という木の下にある

お地蔵様と

大きな石

その石は

姫様が眠る場所らしい

農地改革で土地を失うことになり さらに

大がかりな区画整理があった時

お地蔵様と大きな石は

撤去されることになった

誰が

代々言い継がれてきた

絶対に

田んぼにしてはいけない

掘り起こしてはいけないと

言われてきた場所を

もらうか

という話し合いが近所で行われ

誰もバチが当たるからと

嫌がったらしくて

父がもらうことになった 

母にお人好しすぎると怒られていた

そのお地蔵様と大きな石は

移動され

アスファルトの道と

実家の田んぼになった

近所では

神木を切ったひとに不幸があった

墓石と知らずに座ったひとが

ケガをした

などという話があり

撤去した後も

順番に近所で不幸が始まったという

うわさがあった

バチは自分がバチだと思うから

バチになるわけで

生きていればいろいろあるから

何もないひとなんて

いないと思いながら

みんなが嫌がる土地を

引き受けた父に

もしバチが当たるとしたら

それは理不尽すぎると思った

帰省すると必ず

手を合わせるようにしている

落武者のお墓

実家には竹藪が2ヶ所

あるのだけれども

夢のなかで

実家の玄関に立つわたしに

鎧兜の武士が

竹藪を返せ

竹藪を返せと現れたので

一応実家に知らせることにした

父は

わたしが帰省するまで

誰にも言わず内緒にしていたからと

帰省したとき

竹藪掃除のはなしをした

実はひとつの竹藪が

鬱蒼としているので

近所のひとと

撤去することになって

父が草刈りをしていたのだけれど

何かにカチンと

あたったらしい

見ると古い墓石だったらしく

戦に敗れて

ここで朽ち果てたのだろう

というお墓だったそうで

その後

すぐにわたしから

武士の夢の話を聞いて

あれのことだなと

ひそかに驚いていたらしい

落武者となり

竹藪に隠れていた方が

安らかに眠れるのなら

そのままがよかったのかもしれない

わたしが帰省した時は

竹藪がまた鬱蒼としていたので

返したことになったかなと

父と話した

あまり見かけない

鎧兜の色や模様などは

関東のものではなく

よくテレビなどで見かけるような

ものでもなかった

とりあえず打つ手なし

これだけたんがからんでいたら

もう

どうしようもない

姉に相談してみる 遠くにいる姉は

打つ手なしのまま

悩んでくれていた

かかりつけの先生も悩んでいるのだから

仕方がない

当分

発作止めを増やすことになった

血液検査の結果も出ることだから 

もうしばらく

我慢していよう

発作が起きても

発作が起きても

毎日出歩いて

バタバタしていたわたしは

体調が悪い日が続いて

ドクターから

発作が起きたら

2、3日は

自宅にいて

安静にしてくださいねと

言われたことがあった

とても驚いた 移動はなるべく

車の方が良いですと言われて

また驚いた

2、3日は無理だけれど

なるべくそのようにしてみた

そうしたらやはり

喘息が落ち着いてくる

家事他を

変わってくれるひともいないので

どうしても無理を

してしまうけれど

やはり無理はいけないと思った

不思議な夢はいろいろあって

子供は宝物だと教えてくれた

祖母のお葬式には行けず

わたしが実家に帰った時

一緒にレトロなレストランで

外食をしたのが

祖母との最後の思い出になった

亡くなるまで元気で

優しい祖母だった

わたしは夢を見た

階段から落ちて転んで

転がりそうになった叔父をかばい

祖母が

神さまお願いします

どうかこの子のかわりに

わたしに傷をつけてください

この子を

お守りくださいと叫んでいた

場面が変わって

仏壇の前になり

祖母が座っている

おばあちゃんどうしたの?

おでこの傷と

わたしが言った

おでこが割れたようになったまま

祖母はうんうんと

笑っていた

父に電話で

そのはなしをしたら

実は骨壺を持った叔父が

激しく転んだのだけれども

たいしたケガもなかった

転んだことなど

話してないよなと驚いていた

わたしのはなしを聞いて

骨壺の中身を確認したら

転んだせいもあるのか

割れていたらしくて

おばあちゃんが

息子の叔父を守ったのだろう

というはなしになった

英語はしっかり勉強しましょう

海外でバイキングの時

ビーフ?チキン?フィッシュ?と

質問される

yes イエス yes♥と答えたら

ohと言われて

笑顔ではぐされた

いたいひとだと思われたの? 


ボートに乗った時は

ボートはかなりのスピードだ

しばらくしたら橋があるから

頭をぶつける

すぐに頭をさげてくれよな

的な

ことを言っていたらしいのだけれど

大きな魚がどうした?

怖いんですけどと

わたしは思っていて

死にかけた


英語はしっかり勉強しましょう

シートベルトをしてくださいね

実家でのこと

うっかり

シートベルトをしないで

車で走っていたとき

白バイが近づいてきた

体がかゆいふりをして

シートベルトをしようとしていたら

はい止まってと

合図をされる

わたしが満面の笑顔で

窓を開けると

警察官のかたも

笑っていて

免許証だけ見て

シートベルトをしてくださいねと

にっこり立ち去っていった

ふう

笑顔がお財布を救った?

なんて

シートベルトはきちんとしましょう

セミ

セミが

ころりと死んでいた

ないているセミは

みーんみんみんみーんと

わざとらしくないている

これも恋の歌 

わたしもわざとらしく

ないている

みーんみんみんみーん

きっと彼は

本当のわたしの気持ちなど

わかりもしない

わかりっこない

あしながおじさんはつづく

かかりつけの病院に行ったら

ドクターが

胸の診察をしますと

言い出した

おや?

念入りに診察している

おやおや?

さらに

この状態で

吸入薬を変えるわけに

いかないからねーと

おっしゃった 

おや?おやおやおや?

薬局に行くと

メンバーががらりと変わっていた

今までこんなこと

なかったのに

やはり

ココに書いたり

LINEに書いたりしたことが

さらにまた

わたしの書いたとおりに

改善されている

やはり

あしながおじさんはいるとしか

思えなくなってきた

キョロキョロ

わたしが広場をやめて

ココに記事を書くだけにしてからは

つぶをすることもなくなった


以前コメントをいただいていたかたとの

交流もなくなり

ココを読んでくださるかたは

本当にわたしのところへ

覗きにきてくださり

くだらない文章を

純粋に読んでくださるかただけに

なった

ありがとうございます 

わたしはそれが嬉しくて

ずっとそうしている

だけれど

あしながおじさんは誰かしら

やっぱり

お友達になりましょう

青空の彼なら

お礼のちゅうするから待ってて

まてまて

青空の彼なら

おパンツのくだりも読んでくださっている

ということになる

それはまずいかも

祖母にワガママが似ている

父方の祖母は

絶世の美女と言われていて

何をしても

注目されていたらしい

祖母の妹から聞いた

もう亡くなっているけれど

東京で暮らす粋な妹は

たばこを燻らし

わたしはブスだから

注目されもしないわけ

姉が裁縫の時間に

針を指に刺した時

○○お嬢様がお怪我をなさったと

大騒ぎでね

校長がかけつけてさと

言った

父が

そうそう

おばあちゃんは

きれいなひとだった

皇☆か おじいちゃんかで

おじいちゃんに嫁入りしたんだ

お手伝いさんが

7人いてね

人力車(父が50前の子供なので)に

乗るときに

いつも違うドレスを着ているから

芝居小屋!と

悪口を言われていた

おじいちゃんは

海外から帰って来た後

莫大な寄付をして

その後泥棒にあい

病気で貧乏になって

それからはお父さんが

早朝

山仕事をして家計を助けていたんだ

ひとは一生のうち

貧乏になることがある

でもそれなりに暮らせばいいだけだ

だからいまでも早起き

すると母が

おばあちゃんは

親に着物を買って欲しい時

ごはんを食べずに

買ってくれないと食べないと

言っていたらしいよ

あなたに似ていない?と

言った

げげ

わたし

そんなことしていないけれど

嫁姑問題とわたしを

ごっちゃにされているような気が…

ブスに気付いた時

小学生の夏休みに

ドラキュラの映画を

祖母の家で見た時

父が

美女は狙われるから

もも姫も

気を付けた方がいいぞ アハハと

言った

怖がりのわたしは

本当に怖くて

仏教だから十字架もない

にんにくもない

となればとタオルケットをと

首にタオルケットを

ぐるぐる巻きにして

怯えながら眠った

首があまりに暑くて

うなされた

思い出し笑い 


中学生の時

ファンクラブができて

かなり規模が大きかったこともあり

女性から嫌がらせが続いた

散々

ブスのくせに生意気

かわいいと思ってんじゃねーよブスと

言われて

自分はブスでは?と

思った

気づくのが遅いのだけれども 


幼稚園の時

ももは

髪が長い方がかわいいの

パパがそう言ったよと言って

こいつ自分のこと

かわいいだってさ ブスと

ガキ大将にいじめられたのを

思い出した


それから結婚するまで

もてればもてるだけ

女性からのすさまじい嫉妬を受け

男性に猫なで声で

わたしのあらぬ悪口を言われた

それを男性から

聞くことも多かった

どれだけ告白されても

どれだけほめられても

それはまぁ嬉しいけれども

心がざわざわとした 

母に

もてることは汚らわしいと

言われていたこともあり

よいことだとは思えなかった

お化粧もしないで

ボサボサ頭で歩くのは

いやがらせの

後遺症なのかもしれない

だらしないだけかしら


素っぴんなの?きれいなひとと

女性に言われても

心がざわざわとした


母親になると

髪振り乱しての子育てが始まり

もてる?

そんなことはどうでもよくなった

だけれどわざと汚くしていた

トラブルを避けていたのだと思う


わたしずっとさ

ブスだと思っていてねと

姉に話したことがある

姉はとても驚いていた 

お花が咲いたみたいと

言われていたのに?

旦那が

妹さんきれいなひとだねと

言っていたよと言うので

ちょっぴり嬉しかった 


わたしは嫌がらせをされていた時

死にたいと

最悪のことを考えていた

だけれどトラブルがあると

かわいいから仕方がないよねと

考える

楽天的なところがわたしにはあって

それは

かわいい かわいい

かわいいから仕方がないよなと

育ててくれた父のおかげだと思う

力強く生きていけるように

愛情を注いでくれた父に

母に

とても感謝している

発作ですよ

夜中にひゅぅぅ

と笛のようなか細い音がしたので

キョロキョロする

わたしの喘息だった たんは相変わらず

ゲロゲロ

ごろごろごろごろ

それにひどい咳

夜中に目が覚める

座らなくちゃ

寝転がると苦しいから

そういえば

喘息がよくわからない頃

ドクターに

だれか隣で息をしているような

なんていうのかと

話したら

発作ですよと

教えてくださった

ぜーごごーの

ごごーは?と質問したら

肺のいろんな場所で

音が違うんですと言われた

発作ですよと

何度も教えていただくなんて

わたしだけなのかな

なるほどこれねと思いながら

覚えていくしかなかった

ぜーぜーしていますね

きれいな音ですよ

その都度

そうなの?

さっきからだるいのは

ぜーぜーしているから?と

気づいていった

自分のことはついつい

後回しにしているから

いまでも気づかないことがある

同じ立場のひと

子供の体調が悪い時

自分の体調が悪い時

家事や

食材の買い物が

困るよねと

ママ友達に話してみた

ママ友達は

娘がメンタルに問題を起こした時

パパが毎日

買い物は全部してくれて

自分は娘のそばにいた

家事も手伝ってくれて

気持ちの面でも

本当に支えてくれた

不自由はなかったよと聞いた

わたしは久しぶりに

驚いた

ないものを

掘り起こそうとしても

からっぽで

やっぱりない

というような気持ちで

ひとりとぼとぼと歩いた

腹が立つというより

悲しいというより

吐き気のようなものがあった

しばらくして

しょうがない

自分でやるしかないよねと

力強く歩いた

お勉強と情緒

長男を連れて

よく実家に帰省していた頃

長男が文字に興味を持ち

覚えるのが速くて

2歳までには

ひらがなとアルファベットが

読めるようになっていた

ひらがなは

わたしが教えたのだけれど

アルファベットは

父が教えた

ナースのおねぇちゃんのN

チクーと

エロ親父風に教えていて

息子が笑いながら

そのまま繰り返していたので

わたしはずっこけた

帰りに空港で

おじいちゃん

はいろ とでろと

書いてあるよと息子が言った

入口 と出口のこと

みんなですごいねーと

笑った

父はその日のことを

いまでも話すことがある

子供用のパズルや迷路も

子供とは思えない速さだった

塾に入って

もっとお勉強したいと

キラキラしながら話す息子に

本当に

お勉強が好きなのねと思いつつ

情緒の方が大切なはずだから

どうしましょうかと

わたしは悩んだ

倹約家とおパンツ

姉はエコが趣味というひと

なので

エコ生活を常にしている

姉は水を

あまり使わない

それで家の排水が

つまってしまったらしい

それに

エコ家電で

盛り上がっていたけれど

エコ家電が高いのでは?と

最近気づいたらしくて

思わず笑った

倹約家の姉はよく

お金を出そうか?と

わたしを心配してくれる

必ず断り

困ったら言うから

まだまだいけると

返事をしている

父とも相談しているらしい

遠慮なく

父にお小遣いをもらえるように

配慮してくれている

もし借りて

一時的に穴埋めしても

仕方がないし

お金を借りるのは

いけないこと

それならわたしが

おパンツを売ったり

夜のお仕事をしたりした方がいいと

わたしは思っている

リサイクルショップで

ショーツを売っていたら

ついにその時がきたかと

息子達が驚く

あっこのおパンツは

違う違う新品と説明しておく

おばあちゃんが

この光景を見たらさ

発狂するよ

次男がそう言うので

確かに

骨董でも

はしたないとか言うからね

実家が遠くてよかったと

思った

注射

喘息がよくならないので

注射をすすめられたことがある

検査の結果

一本約3万くらいはかかりそうで

何本も使用するとの説明

ご家族と相談してくださいと言われ

相談にならないので

後日

子供が私立に通っているので

高額すぎて

わたしには無理ですとお断りした

ドクターは

優秀なお子さんなんですね

うちは全然で

うらやましいですと

おっしゃった

公害地域で暮らされていた

近々

都内(喘息の医療費無料)で

暮らす予定などないですか?と

言われた

親戚は近いひとで

横浜と千葉だから

居候しても

都内ではない

やはり無理だわと諦める 喘息の治療費は

本当に高い

薬価が下がることを

期待して待つしかないのね

バクバク

ふたりそれぞれ

タイプの違う私立に通っていて

個別懇談会の内容は

まるで違っていた

だからわたしは

これはという哲学的な話しを

バクバク食べたみたいに

持って帰ることにしていた

親もゆっくり育ててもらっているはず 

リフレッシュの場所

安全基地

エネルギーの備蓄

充電 

なかなか難しいけれど

そんな家庭でありたいと

願い

理想が高すぎるかしらなどと考えて

無償の愛を注げる存在が目の前にいることに

感謝した

お世話になっているみなさまに

感謝した

地道で孤独

志は限りなく高く

最後まで頑張り抜く力が必要で

家族の協力と精神的サポートは不可欠

今の受験の大変さは

想像を超えていた

どうか息子たちの願いが叶いますようにと

今日も願う

暇さえあればマンガやゲームばかりの

息子たちだけれどね

元気でいてくれたら

わたしはそれでいい

うまくやる

家族や息子のためにうまく立ち回る

他人にお願い事をして愛想よく努める

そんなことはわたしは

案外得意で

天性のお得な何かかしらと思った 

とっさの出来事への臨機応変さは

なかなかいいかんじだし

などと誰にもほめてはもらえないので

自分で自分をほめてみた

息子が笑うような

くだらない話をしてみる

それから

くだらない話をして

こちょこちょするのが癖になって

いまだに

おかしなことを言っては

息子に

しれーとされている

息子といっても

ふたりいるものだから

ふたりともに

同じように愛情を向ける

ふたりはとても

つらく悲しい思いをして育って

わたしはふたりを

助けてあげることができなかった

後悔がある

その気持ちがずっと

わたしから離れることはない

わたしにできること

ここまで厳しい世界で

プレッシャーをかけられ

苦しい思いをするのかと驚く毎日だった

息子が

赤点うきうきチームに入って

投げ出したこともあった

挫けて寝込んだこともあった 

わたしも苦しくなって

何度も心が折れそうになった

わたしなんて

期待されなかったから気楽でよかったわ

本当に

期待されていなかったのかな

作文や絵画で賞をもらっても

少しピアノが弾けても

自己肯定感なんてなかった気がする

ただわたしは

お弁当やおいしい食事を作ったり

息子の健康に気をつけたり

優しい愛で包み込んだり

安心できる居場所になるように

家庭環境に気を配ったり

そんなことが「できること」

なのだろうから 

それらを静かにやっていようと決心する

必要なのは

時間をかける穏やかな愛✨と思った

2階は怖い

わたしの実家は

からくり部屋はあるけれど

2階はない

はなれには2階がある

母方の祖母の家は

2階がある

ふと息子に

ひいおばあちゃんの家の

2階は怖いの?と

質問される

そういわれてみれば 

わたしも無意識に

祖母の家は2階が怖いから

行ってはいけないと

思っていた

なぜ?と考えてみる 

鬼でもいるような感覚 

それで気がついた

2階は

結核で療養していた祖母が

寝ていた場所で

家事はお手伝いさんがしていたので

母達は

母親と過ごせず

2階に行ってはいけないと

言われていた

幼いわたしが

階段を登ろうとすると

危ないからやめなさい

2階は怖いと

言われていた

だから息子にも

同じように言っていた

わたしは

いつも笑顔

帰る時には

見えなくなるまで手をふる祖母しか

知らない

祖父が祖母を

本当に大切にしていて

病気の祖母のために

レバーを買っていたと

母から聞いたことがある

結核でたくさんのかたが

亡くなっていた時代に

よく祖母は

無事でいられたと思う

名前を間違えられる

ここでひと休み

次男の卒業式で

校長先生が名前を間違えた

本当に申し訳なかったと

何度も謝られる

これもまた

良い思い出になりました

大丈夫ですから

お気になさらずに

子供も気にしていません

緊張がほぐれて

よかったくらいですと

言ったのだけれど

メールでさらにお詫びがあった 

次男は

アットホームな学校に

通っているのだけれど

校長先生が素晴らしい人格者で

弱者を守る姿勢は

強くたくましい

未熟なわたしを

導いてくださる

長男が冷蔵庫を開けながら

再婚するなら

格好いい名前にしてと

言った

いいことばかりではない

成績が優秀だからといって

いいことばかりではない

やっかみや嫌がらせは存在する

息子が自然でいられるよう

いつも心を痛める

ストレスが原因で息子のアレルギーが悪化

体のかゆみで眠れなくなった

かわいそうに

夜食がいけなかったのではと心配する

布団を洗って

念入りに掃除

ステロイドをべたべたぬる 

わたしも元気でいなくてはと

思う

勉強が難しすぎて

息子の勉強内容が難しすぎて

わたしは教えることができない

これわかる?と聞かれても

わかるわけもない

自分では数学が得意だったという

過去の記憶があるけれど

嘘だった

隔世遺伝なのか

質問の次元が違っている

オリンピック選手の応援を真似して

わたしなりに悩み

かっこいい すごいねーなどと言ってみる

先生もわからないらしいから

どうしようもない

知らない息子の姿

成績トップ賞をすべて

他の子にプレゼントしたり

スターと呼ばれていたり

そんなことは周りから聞いて

息子から聞くこともなく

どういう育て方をしたのか

何を食べさせたのかを

ママ友達に聞かれることが多かった

ママ友達に

息子の事実を話しても

何を話しても

謙遜か自慢よねと思われるので

必殺わかんないと答えることにした 

 何をもっていい子なのか

みなさんと価値観が違うように思えたし

今は完治しているけれど

息子には持病があって

生きていてくれさえすればと思う日があった

それに

息子はつらく悲しい思いをして育ったから

まさかなわたし

しばらくして息子が

学校から帰って来た時

こう言った

友達がハー☆ードに決めるんだって 

 よさそうなところだったしね 

 実は息子は旅行で

行ってきたばかり

海外となると

勉強のカリキュラムも変わってしまう

アメリカは医療費が高そう 

 わたしはさぬきうどんで働けるかしら

親戚がいるらしいけれど

会ったこともないし

英語も全く話せないし 

心のなかでぶつぶつ 

僕は行かないよと聞いて

安心する

一緒に行くつもりだった

まさかなわたし

嫌がる息子と

嫌がる息子と

無理矢理T大の公開日見学へ

次男も連れて

学食を食べた

見学希望理由のところに

ビジョンを構築したくと

わけのわからない文章を

わたしが書いて送った

なぜわたしが? その後

K大の公開日に行った

息子がわたしと一緒に歩くことが

嫌だったらしくて

おいてけぼりにされる

思春期の息子ってそんなもの? 

 でも大学ってなんだかいい

父があそこの大学は

父の母方が

理事か何かをしていたはず

名前がなかったかい?と言う

知らなかった

プロパーさん

ここでひと休み

プロパーさんのおはなし

通院しているとよく見かける

待ち合い室で

スーツを着て待っている

やたらに腰の低いひと

なにあのひと

患者さんと違って元気そうじゃない?

書類とペンを持ち歩く

あのひと達

あのひと達がプロパーさん

簡単に言うと

ドクターに

お薬の営業をしているひとらしい

ドクターより

知識がないといけないし

薬剤師さんという

営業向きじゃないひとが

ご機嫌とりをしなくてはいけない

大変なお仕事みたい

それにあのペン

ドクターが

例えばももさんにどんな薬を処方しようか

あれなんだっけ?と

思った時に

ペンを見て

おっこれこれとなるように

お薬の名前入り

宣伝で

渡しているらしい

お薬の名前入りメモ帳もある

あっこれこれ

なんてことあるのかしらね

もてるってね

年収の差が学歴の差

と言われているように

今の教育には大変お金が必要

実は就職活動においても

卒業大学によって

ロックがかかるように

差別化されているらしいと知った

贅沢をした覚えはないけれど

もっと貯金をしておけばよかったと

後悔する

だらしないところが難点ではあるけれど

息子はすらりとしていて整った顔立ちなので

学校の女子や

近所のおばさまに

ジャニーズと言われて

きゃーきゃーと騒がれていた

クラスが決まって

通い始めてからは

ぐぐんともてるようになった

小学生の頃はかけっこが速い男子が

もてていたのに

医☆部コースというだけでね 一部の女子だけ

かもしれないけれど

女子とはそういうものなの?と

なんだか急に

腹立たしくなった

部活の道具ってね

運動部に入った息子が

部活の道具を

買わなければいけないと

言い出した

悪いなという雰囲気で

何かもじもじしている

大丈夫言ってみなさいと

声をかけると

一番安くて

25万

中古は危険だからだめ

ローンはだめで

一括払いとわかった

わたしの父が

買ってくれた

今はひっそりと

使われずに置かれている

きっと

食料危機がやってきたら

役に立つよねと

わけのわからないことを

言ってみる

そうなるとあとは

馬も必要かしら

うちは貧乏ってね

その頃からよく息子が

うちは貧乏だよねと

言うようになった

そんなに貧乏ではないと

思うけれど

噴水もあるしさ?と

答える

ママ友達に話したら

そりゃ あなた

天下の○○グループでしょ

革靴からして違うじゃない

お友達も

気持ち悪いくらいの

お金持ちでしょ

お金持ちの子はさ

優しい子が多いんだよね

親に余裕があるからさと

言われた

へっ?

徐々に

自分のおかれている状況が

わかってくる

面接ってね

医☆部の面接はおもしろいと

思った

またまた不謹慎なわたし

同僚の医師が

あなたを嫌いだったらどうする

患者が言うことをきかなかったらどうする

どきり

次の次もだめだったらどうする

どうせ都内に就職するだろう(地方の大学)

という圧迫的な質問まである

ということを知り

へぇ へぇと

感心してしまった

主治医の先生や身内を改めて尊敬する

今まで

尊敬していなかったわけではないけれど

これまた

目の当たりにしたというわけで

医者にするってね

学校のコース別の全体懇談会で

開業医のご両親が

熱心に話しを聞くなか

わたしは不謹慎にも

つぼにはまっていた

懸命にメモをしていたら

ボールペンが壊れて

後ろへ飛んで行ったものだから むふふ

友人に

黙って座っていればお嬢様に見えるのにさと

言われる

ところで黙っていれば…

という条件はどういうこと?

けれどそれ

得意かも

医☆部コースは校長も最敬礼で

さっきと対応が全く違う

というのも

時間差で行われた

他のクラスの全体懇談会にも

参加してみたわけで

ここまで差別化されているなんて

知らなかった

T大に入れないやつはクズだ

という

迫力に

あらま大変

世の中は

とても厳しいと感じた

帰り道はいつも

駅まで無言でうつむくご両親達にまぎれて

わたしもうつむいて歩いた

まっいいか

息子が元気ならねと

心のなかで思っていた

息子を医者にするってね

とても大変

よろしいですか?ってね

息子の合格した学校から

電話があった日のことを

よく覚えている

先生はこうおっしゃった

息子さんは大変成績が優秀なので

入学はT大医☆部クラスに決まりました

よろしいですか?

予想外の展開に

わたしは今すぐ返事をしなくてはいけないのか

たずねたけれど

熱意のこもった先生の言葉と

おめでとうございますに

はい…

よろしくお願いいたします…と

答えるしかなかった

温厚でのんびり屋

受験の時でさえ

勉強をしたところをあまり見かけなかった息子は

大勢の友達と騒いで遊んでいる方が楽しそうで

まるで医☆部という印象がなかった

それに

何のとりえもないわたしが

ママとして

どう応援していいのかわからなかった

優秀な男性だから好きになる?

祖父を知っているという

祖父の知人のお孫さんが

わざわざ東京から実家へ

蔵の骨董品を購入したいと

やってきた

祖父のことを

本当に優秀なひとだったと

おじいさまから

聞かされていたらしい

わたしがまだ

骨董品を扱う前だったので

父母はよくわからずに

何点か売った

ところで恋愛において

男性の思う

もてる男性の優秀と

女性の思う優秀は

ちょっと違うと思う

男性の優秀は

仕事ができる

高い地位

学歴がある

というようなことかしらと

想像する

だけれど女性は

わたしは?

あの男性は優秀なひとだわの

基準が違う

結婚してからは

旦那より

優秀なひとを好きになる

というのも誤解で

これは

女性が浮気をしないと同じ

男性目線ならではの

都合のよい考え方だと思う

女性は

女性の心で判断する

もしも生むなら

このひとの子供を

生みたいか生みたくないかも大事

生理的に無理なら

いくら頑張っても無理だから

遺伝子が離れている男性は

良い香りがするように感じるのは

良い子孫を残すため

という

それは

ふがふがしてみないと

わからないわアハハ

結果心で

わたしにとっては

最良(優秀)と判断している

それは男性が思う

イケメンだからでしょう

年収が高いからでしょう

ではなく

真面目に家族を養えるか

自分を

まぁまぁ大事にしてくれるか

ということで

何かが変わる

だからいくら男性が

男性の思う優秀であっても

真面目に家族を養えるかが

なければ

げんなりするだけ

女性にとって

その男性が遊びならまた

タイプが

全く変わるでしょうけれどね

男性はしばしば

女性を美化しすぎるところが

あるから

計算高い女性に気づかないらしい

女性が誰かを好きになる時は

感覚的なもので

男性が思う好きとは

やはりちょっと違うと

わたしは思う

優秀な男性だから好きになる?

というわけではなさそう

そんな計算高い女性も

いるかもしれないけれど

夢は大きく笑顔で

わたしの夢は

恵比寿に行き

エビスを飲むことだと

思っていたのだけれども

最近

映画を観すぎたせいか

息子が大きくなってきたせいか

変わってきた

頭のなかで

もくもくに描かれている夢は

実家の土地に

総合病院を建てること

だって

病院が遠いんだもの

なんて考えている

父が近所のひとと

バーベキューをしている小屋を

レトロなカフェにして

病院に来るひとの

いこいの広場みたいに

したらどうでしょう

やはり

コンビニの方がいいのかしら

息子達に働いてもらい

わたしは

おじいちゃんのカフェで

お野菜や

小物を売る

素敵じゃない?などと想像している

息子に無理じゃない?と

つっこまれた

恋と年齢と

好きなひとができたら

そのひととの愛の結晶を見てみたいと

思う


だけれどもう

コウノトリが運んできてくれない

年齢と

体調となると

何か相手の時間を

うばってはいけないと

思い始める


気分はすっかり

玉手箱を開けたおばあちゃん


若い頃は

何度でもやり直しができそうで

怖いものもなかった

だけれども

ありのままの自分を

好きになってもらい

恋愛をすることは

もう死ぬまでないのでしょうかと

考えるようになった


愛されることや

真実の愛とやらを知ることは

ないのでしょうかと

思うようになった


せめてわたし

長い恋ができてよかったわ

待ちすぎて

おばあちゃんになっちゃったけれども

ひとまかせ

息子達と長い間病院に通い

ドクターからのアドバイスを

パートナーに伝える

ということをしてきた

伝えようとすると走るように逃げ

悩み苦しんでいても

パートナーは知らんぷりだった

それでいつも

ドクターのアドバイスが伝わらずに

パートナーが

怒ったり嫌みばかりを息子に言ったり

という最悪の結果に

なってしまっていた


ひとりでやっている という気持ちで

わたしは今までやってきた

ひとりで育てているわけじゃないけれど

ひとり


わたしはパートナーに

言った

病院に通い

薬を飲み

カウンセリングを受ける

それは全部

ひとまかせで

本当は家族が一番

子供のことをよくわかっているから

わたし達が

どうにかしなくてはいけないんじゃないの?

よくならないねとか

間違っているんじゃないとか

ドクターやひとのせいにしているのは

おかしいと思う

わたしも

そんなところはあったけれど


専門的な意見を参考にしながら

自分で考え

自分でやるべきなんじゃないの

自分達でどうにかしなきゃじゃないの?と

やはり返事はなかった

なんでかな

ひとの噂って

久しぶりに幼稚園の時の

ママ友達にばったり会った

ももママはさ

幼稚園の近くのマンションを

パンを買うみたいに

パパ買ってぇと買ったのよと

言われた

わたし

そんな風に思われていたのねと

驚いた

おかげで

マンションのローンで

ぴーぴーと言うと

笑われた

バッグを持っていると

ブランドでしょ?と

言われる

車に乗っていると

すごい車に乗っていると

言われる

バッグなんて1900円以上は

買わないし

車もかなりポンコツ

隣の芝生というやつかしら ひとは

誰と誰

何と何を比べているのかしらと

不思議に思う

わたしが

興味があるものしか

見ていないのかな

長男が

こんなにお人好しすぎては

生きていけませんよと

学校の先生に言われたことを

思い出した

それに

息子達に

なんでもすぐに信じるから

騙されるんだよと注意される

騙されやすいというわけではないけれど 確かにひとを

すぐに信じる

これって

騙されやすいというのかも

お医者さんについて

お医者さんが身内にいると

自慢になる

ということを

わたしは知らなかった

わたしは

ばかなのかなと思う

通院を始めてから

お医者さんの奥さんが

うらやましがられていたり

ねたまれていたりすると知り

驚いた 結婚相手は

お医者さんじゃないとだめ

お医者さんだけは嫌というひとたちが

存在するとも知った

それに息子の受験で

何がなんでも

息子を医者にするのだというひとが

世の中にはいて

苦しんでいるひとがいると

知った

全く知らなかったというより

目の当たりにした

やはりわたしは

どこかぼけているのかしらと思った

アパートで暮らした日々

以前

アパートに住んでいた時

持ち家のあるママ友達に

家を買えばいいのにと

言われて

他のママ友達に

もしかしてわたし

ばかにされている?と

聞いてみたら

そうだよ

戸建てやマンションに住むひとは

自慢に思っているから

私達アパートに住むひとを

ばかにしているのよと

知らせてくれた

驚いた

わたしは

近所に公園と

お散歩コースがある

おしゃれなアパートを

とても気に入っていて

その後

幼稚園の近くの

マンションを買ったのだけれど

アパートを出るとき

思い出に涙がこぼれて

ありがとうございましたと

誰もいない部屋で

お辞儀をした

それは寂しい気持ちになった

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