2階は怖い
わたしの実家は
からくり部屋はあるけれど
2階はない
はなれには2階がある
母方の祖母の家は2階がある
ふと息子にひいおばあちゃんの家の
2階は怖いの?と
質問される
そういわれてみれば
わたしも無意識に
祖母の家は2階が怖いから
行ってはいけないと
思っていた
なぜ?と考えてみる
鬼でもいるような感覚
それで気がついた
2階は
結核で療養していた祖母が
寝ていた場所で
家事はお手伝いさんがしていたので母達は
母親と過ごせず
2階に行ってはいけないと言われていた
幼いわたしが階段を登ろうとすると
危ないからやめなさい
2階は怖いと
言われていた
だから息子にも同じように言っていた
わたしはいつも笑顔
帰る時には
見えなくなるまで手をふる祖母しか
知らない
祖父が祖母を本当に大切にしていて
病気の祖母のために
レバーを買っていたと
母から聞いたことがある
結核でたくさんのかたが亡くなっていた時代に
よく祖母は
無事でいられたと思う
« 名前を間違えられる | トップページ | わたしにできること »
コメント