お地蔵様と大きな石
歴史が苦手なので
よくわからないのだけれど
実家には動かしてはいけないという石があった
庄屋 小作時代のひどいいじめで子供が命をたった
という木の下にある
お地蔵様と
大きな石その石は
姫様が眠る場所らしい
農地改革で土地を失うことになり さらに大がかりな区画整理があった時
お地蔵様と大きな石は
撤去されることになった
誰が代々言い継がれてきた
絶対に
田んぼにしてはいけない
掘り起こしてはいけないと言われてきた場所を
もらうか
という話し合いが近所で行われ誰もバチが当たるからと
嫌がったらしくて
父がもらうことになった
母にお人好しすぎると怒られていた
そのお地蔵様と大きな石は
移動され
アスファルトの道と実家の田んぼになった
近所では神木を切ったひとに不幸があった
墓石と知らずに座ったひとが
ケガをした
などという話があり撤去した後も
順番に近所で不幸が始まったという
うわさがあった
バチは自分がバチだと思うからバチになるわけで
生きていればいろいろあるから
何もないひとなんていないと思いながら
みんなが嫌がる土地を引き受けた父に
もしバチが当たるとしたら
それは理不尽すぎると思った
帰省すると必ず手を合わせるようにしている
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