ちょっと待ってナイチンゲール
わたしは息子にナイチンゲールの
おはなしを
語り聞かせていた
幼稚園の先生だったから
わたしは語り聞かせが得意
なにかわたしが
刺すということに恐怖を感じるのは
幼い日
絵本でみた
ナイチンゲールの胸に
バラのとげが刺さったからだわと
思っていたけれども
現実に
男性に
刺されそうになったから
怖いのだ
ということに気づく
息子にはもちろん
ナイチンゲールの話だけしか
していない
それにしても
ナイチンゲールは
自分を犠牲にしてまで
赤い薔薇を咲かせたのに
男の子の好きな女性が
エメラルドの指輪に
なびく女性だったなんて!
ひどすぎる
だけれどやっぱり
エメラルドはひとを惑わせる
正直アンティークを
売っていてそう思う
宝石の魔力は怖い
宝石なんて最初から欲しがらなければ平気
もっと大切なものがあるはずだもの
ナイチンゲールは
本当に痛そうだった
ナイチンゲールの思いは
本物だったのにね
それにしても薔薇も意地悪じゃない?
ナイチンゲールに
栄養剤を持ってきてとでも
言いなさいよ
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