姉妹と恋する心
姉はいつも勉強していた
わたしが眠る前も
朝起きても
ものさしをわたしに渡して居眠りしたら
これで叩いてと言った
無理だからと言いながら 叩くどころかわたしがふわわわ眠っていた
わたしは勉強をする姉をあくびをしながら
ぼんやり眺めているのが好きだった
姉はそんなだらだらなわたしを
眺めているのが好きだったらしい
だから今もわたしは何かをがりがりと
頭をかきむしり悩みながら
書いているようなひとが好きで
怖い顔で机に向かい何かを書いていると
わたしの胸に
ぐさりと恋の矢がささる
姉は寝転がっているひとが
案外好きらしい
恋する心というものは母親との関係や
家族との関係が
影響しているのかもしれない
それとも運命 前世の思い
みたいなものかしら
ちょっとロマンチックに考えてみたらね
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