いーなんご
幼い頃
いーなんごという遊びを
していた
河原の石を集めていーなんごと言って
ひとつ上に石を投げて
落ちてくる間に
もうひとつ石をとる
手のなかで石がふたつ みっつと増えていく
遊び
手が小さいのでなかなか増やすのは
難しい
わたしはいーなんごが好きで
よく遊んでいた
実家に帰ると必ず河原まで歩く
それで倒れてしまったのだけれども
癖みたいなもの
川の風景を眺めて息子が石を投げる姿を見るのが
好き
父が河原まで草刈りをして歩きやすくしてくれ
孫のためによさそうな石を集めてくれている
石を投げろ良い子すぎる
悪いことをどんどんしなさいと
父は言う
田んぼの緑やトンボの姿
おいしい空気が嬉しい
川も石も田んぼもトンボも知らない息子達が
滑稽で
教えることもたくさんある
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