2度目の両思い
中学生2度目の恋は
同じクラスのOくん
授業中に振り返ると
必ず目があった
しばらくして
手紙でも届いたら嬉しいのにと
考えていたら
自宅のポストに手紙が入っていた
Yくんの親友と付き合っていますか?
好きです
というような内容だった
わたしはすぐに
付き合っていません
わたしも好きですと
返事を書いた
それから
話すのが恥ずかしいので
交換日記のようなことをしていて
同じ高校に行こうと約束した
彼は家庭の事情で
進学校は受験しないはずだった
わたしは初めから
高校は地元にあるただひとつの進学校と
決められていた
勉強ができるひとはその高校というイメージで
田舎の学校だから
たいしたことではないのだけれど
数学と国語が学年トップだったから
クラスのみんなも
わたしは進学校に行くと思っていた
受験勉強が始まると
今みたいにメールもなく
手渡しの不便さがあり
交換日記が面倒になった
まさか
わたしの面倒くさがりがこんなところにも
それで
勝手ながら勉強に専念したいから
お付き合いをやめることにした
わたし
たいして勉強していないのにね
Oくんは
わたしが他に好きなひとがいると
勘違いをしてお別れした
受験が終わり
担任の先生が
ひとりひとり名前呼び
合格した高校を発表して
おめでとうと書類を渡す日になり
わたしの名前が呼ばれて高校名が発表されると
おーとクラスのみんなが叫び男子が余裕 とちゃかした
わたしが嬉しそうにもなく
つんとしていたので
余裕という声が増えた
Oくんは違う高校を受験していたと
その時知った
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