究極のフルーツ
伯父から次男の好きな
フルーツが届いた
手に入らない特別なフルーツで
これなら食べられるから
しばらく安心ねと
母が言った
目をパチクリ
究極のフルーツだわ
次男が
こんなことを言った
時々送られてくる
わたしの両親や親戚からの
お裾分けや贈り物が
ゴージャスすぎる
言われてみればそうね
ありがたいことよね
わたしの母方も父方も
肩書きが立派すぎる
確かにね
パーフェクトに裕福で
貧乏なひとや
誰かを困らせるようなひとがいない
まぁね
祖父母や本人の
能力と努力あってのことでしょうね
長男も
お裾分けを友達にプレゼントしたら
こんなの
食べたことがない
お父さんと食べたんだと
お礼を言われたとか
わたしは驚いた
うちではたまに
賞味期限が過ぎていて
ごめんなさいと
捨てることもあるのに
両親は貧乏だ
なんて言っているけれども
そうでもないのかな
なんて考えていると
次男はこう続けた
だから自分が
初めての失敗ではないか
なのにどうして
かわいがってもらえるの?
わたしは少し驚いて
失敗じゃないでしょう
そこ
失敗にカウントしないところだよ
失敗したら
可愛がられないなんてことも
ないよ
世界中の誰がどう思おうと
わたしは
世界中の誰より
息子を愛している✨きらり
それでよしと
答えた
そんなこと
考えていたのね
かまへん かまへんなのにさ
わたしなんて
父に
もも姫はかわいいからいいよなーと
育てられてきたから
そんなこと
考えたことがなかった
親族はすごいね✨素敵✨くらいしか
思っていなかった
この楽天的なところ
次男にわけてあげたい
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