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2018年3月14日 (水)

きれいな桜が咲きますように

桜が咲くころになると

毎年

同じこと

同じ思いを

ここに書いている


青空の彼とお花見がしたい

お茶を飲みたい

くだらないおしゃべりができる

友人になりたい

というようなわたしの夢

希望


長いラブレターには

そんな言葉が時々

あふれているのだけれども


桜は

どこか悲しくて

どこか嬉しい


わたしにとって

特別な花だからと心が知らせる


理由はよくわからないのだけれど

毎年心が

そう知らせてくる


彼に渡したラブレターの

一通目に

桜の花びらのシールを

はらはらと張り付けた


二通目は青空模様の便箋


とても大切なことが

桜と青空にはあって

わたしはまだ知らないような気がして

封筒と便箋を眺めていた


9年前に

もう彼に会うことはないのだと知り

この世の終わりかというくらいに

アハハちょっとおおげさなのだけれども

その時は本当に

この世の終わりかというくらいに

泣いた日


もう会うことはないと

わたしはどこかで思っていて

その予想は

当たっていたのだけれども


おかしなわたしを見て

彼は思いっきり笑っていた


それから会いたいよ

会いたいよと

泣くばかりしていたわたし


もしわたしが

思いを伝えなかったら

どんな未来が

待っていたでしょうか


パラレルワールドが

あるとしたら

思いを伝えなかったわたしの世界は

きっと

グレーのままで


彼に出会うことがなかった世界は

寂しい世界でしょうね


もし過去にもどれたら

わたしは

おかしなわたしに

どう思われてもいいから

思いを伝えなさいよ


ふられるのは

わかっているのでしょう?と

言うでしょうね


だから何度やり直しても

結局思いを伝えるでしょうね


思いを伝えるのは

とても勇気が必要で

自分が傷つく覚悟もまた必要で

迷惑なのでしょうねと思うと

怖くて

悩みすぎて

頭がぐちゃぐちゃになる


冗談?

からかっている?

何か目的があるのではないか

病んでいるのではないか

無い物ねだりなのではないか

依存しようとしているのではないか

などと思われることもある


大人の恋は複雑だから

仕方がない


好きになるひとは

自分で選べないから

ただわたしは

青空の彼が大好きになっただけ

なのだけれど


いろいろ事情もあり

思いを伝えるのは

とんでもない勇気が必要だった


彼にしてみれば

迷惑なおかしなひと

だったかもしれないけれど


わたしは今も

思いを伝えたことを後悔していない


だから今年も

彼のそばに

きれいな桜が咲きますように

咲くといいな

そう思っている

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