あきらめる日
青空の彼を思う気持ちが
うっすらとしている日が
わたしにはなかなか来ない
その日を
彼が望んでいるだろうと思えて
ずっと待っていた
時が解決して
わたしは彼を
すっかり忘れるのではないかと
9年も10年も
思ってきた
その間
一方的な長いラブレターを
描いてみたけれど
これだけ好きなのだから
どうにかしてよ
などという気持ちは
わたしにはない
それより
どうでもよくなる
続かなくなる
飽きたりつまらなくなったり
大切に思えなくなったりする
ということは
あるでしょうねと考えていたのに
長い間
大切な気持ちとして
続かなくなることもなく
さほど変わることもなかったことは
自分でも驚きで
自分でもあきれている
友人としてでも
一緒の時間を過ごせていれば
楽しいことを
一緒に喜んだり
楽しいことばかりではないから
苦しいことを一緒に悩んで
ぶつかって絆を深めたり
ということもあったのかも
しれないけれど
わたしには何もない
もともと
生きる気力みたいなものがない
わたしだったから
家族のこともあり
重責に耐えかねていたわたしは
恋などと
騒いでいる状況でも
なかったのだけれど
時に
恋は後回しになっている自分を
ここに描いてしまうと
またすぐに
訂正しなくてはいけないから
家族を大切に思っていれば
自分の恋など
もういいかなと思っていても
そのうち
もういいかなを
描かないようになっていった
だって
もういいかなと
思っているわたしは
もういいかなと思いながらずっと
彼を好きでいるのだから
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