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2018年4月17日 (火)

あきらめる日

青空の彼を思う気持ちが

うっすらとしている日が

わたしにはなかなか来ない


その日を

彼が望んでいるだろうと思えて

ずっと待っていた


時が解決して

わたしは彼を

すっかり忘れるのではないかと

9年も10年も

思ってきた


その間

一方的な長いラブレターを

描いてみたけれど


これだけ好きなのだから

どうにかしてよ

などという気持ちは

わたしにはない


それより

どうでもよくなる

続かなくなる

飽きたりつまらなくなったり

大切に思えなくなったりする

ということは

あるでしょうねと考えていたのに


長い間

大切な気持ちとして

続かなくなることもなく

さほど変わることもなかったことは

自分でも驚きで

自分でもあきれている


友人としてでも

一緒の時間を過ごせていれば

楽しいことを

一緒に喜んだり

楽しいことばかりではないから

苦しいことを一緒に悩んで

ぶつかって絆を深めたり

ということもあったのかも

しれないけれど


わたしには何もない


もともと

生きる気力みたいなものがない

わたしだったから

家族のこともあり

重責に耐えかねていたわたしは

恋などと

騒いでいる状況でも

なかったのだけれど


時に

恋は後回しになっている自分を

ここに描いてしまうと

またすぐに

訂正しなくてはいけないから


家族を大切に思っていれば

自分の恋など

もういいかなと思っていても


そのうち

もういいかなを

描かないようになっていった


だって

もういいかなと

思っているわたしは


もういいかなと思いながらずっと

彼を好きでいるのだから

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