歩かないねこちゃん
そんな伯父が
娘とねこちゃんを連れて
帰省したことがある
娘
つまりいとこは
全身ブランド服で
生意気な女の子
お金を
見間違いかというくらいに
使う
祖母のこたつの上に
ティフ☆ニーを
投げ捨てていた
わたしの母は
茶道の先生なので
やたらに肌を飾り立てるのは
下品だと思っている
父のプレゼントのアクセサリーだけは
大事にしているけれど
テ☆ファニーに興味などない
わたしが驚いていても
よくわかっていなかった
いとこは
小学生の時
消しゴムは最後まで
使っていたのに
わたしは
嫌なものを見たような
気がしていた
それから
ずっとぬいぐるみだと思っていた
白いペルシャが
本物のねこちゃんだと知って
さらに驚いた
歩くのが面倒なねこちゃんで
運んでもらっていたから
てっきり
いとこのぬいぐるみだとばかり
思っていた
よく見ると
ストーブの前で
暑いのに動けないものだから
鼻が赤くなっていた
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