着物と作文
45人5クラスだった小学生の時
参観日にはいつも
着物姿で立っていた母
わたしはきれいな着物姿の母を
教室で振り返りながら
自慢に思っていた
ひとりだけ着物だったから
目立っていて
すぐに母がわかった
着物のひと
ももちゃんのお母さん?と
お友達に聞かれて
そうと
嬉しそうに答えていた
授業が始まり
クラス代表の作文を読む
となると
わたしの作文が
いつも選ばれていて
みんな やはりなと
わたしに注目していた
わたしのお母さん
わたしのお父さん
そんな作文が得意で
先生はたくさんの丸を
作文の上に書いてくれていた
特に緑を守ろう
という作文は
力が入りすぎていた
わたしは作文が得意な
子供だった
« 床屋で聞いてみた | トップページ | 親の価値観 »
« 床屋で聞いてみた | トップページ | 親の価値観 »
コメント