茶道の先生
茶道の先生というものは
先生になっても
収入にならない
とにかくお金がかかる
たくさんのお点前を
勉強するのはもちろん
お家元から
名前をいただかなくてはいけない
わび さびの茶道というのに
母の茶室は明るい
母が自分の趣味で
大工さんにお願いした
網代天井に
にじり口
母は華道の先生でもある
茶室には花をいける
その花は
高価な花いれに
さりげなくいけるというわけで
茶道具はというと
はてしなく
高価なものまであり
実家に
御用聞きのように
やってくる専門店のおじさんから
母は買っていた
お手伝いさんに囲まれて
アクセサリーやドレスを
買いまくり
その辺に転がして
泥棒に持っていかれた
父方の祖母と
さほど変わらないと思うが
母は違うと思っている
庭は枯山水で
ひしゃくが置いてある
そこで手を洗う
枯山水もとにかくお金がかかる
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