着物の先生
着物の先生でもある母は
紅白歌合戦でも
着物ばかり見ている
わたしが結婚する時は
訪問着をつくってくれた
親戚の叔母の呉服屋で
好きなの選んでと言われたので
これと指をさすと
会場にあるなかで
一番高い着物だった
着物も着れないわたしが
どうして一番高い着物をと
叔母と母は
笑っていた茶席に着ていく着物がまた
高額なのだ
祖父が女は華道 茶道
という考えのひとだったから
母はその通り努力してきたのだと思う
父が偉いひとだからといって
父の収入を考えると
そんなに無駄遣いができるとは
思えなかった
子供の学費や将来に
投資するべきだと
わたしは母を非難してきた
釜なんて
信じられない値段
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