彼の復讐は ③
そんなある日
彼から電話があった
親友の部屋に行ったら男がいた
一旦家に帰り
竹刀などなどを用意して
親友のところへ殴り込みに行く
という内容だった
わたしはその男
について
話さなくてはいけなかったのだろうけれど
親友の浮気については
あまり興味がなく
聞いたことがあるような
ないような
あの子かな?と思いながら
まず落ち着きなよ
その男は誰なのか確認したの?
親戚とかさ
そうかもしれないじゃない
それに
竹刀…そんなことをしても
誰も喜ばないと
腹立たしく思いながら
わたしは言った
電話の向こうで
ワーッと泣き崩れるような声がした
どうしておればかり
いつもと
彼は言っていた
気の毒なひとだった
親友には
こうこうこういう状況だから
気を付けて
殴り込みに行こうとしていたから
そんなことをして
親友が自分のところにきてくれる?
誰も喜ばないだろうと
話したら
やめたらしいけれど と
すべて報告しておいた
親友はありがとうと言った
修羅場の経験は
ふたりともそれまで何度かあったので
わたしも親友も
きもが座っていた
性格もあるけれど
彼には
わたしの彼氏が嫌がるから
何度も相談にのれないと話しておいた
フレンドリーな彼氏だったから
それはなかったのだけれど
彼に
盗聴されていたみたいだから
一線をひいた
彼はわたしに謝って
親友と別れた
あれ?
わたしって
変わってしまったと思っていたけれど
今も昔も
あまり考え方は変わらないのね
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