怖いこと
わたしは青空の彼に
迷惑なんですけどと思われることが
なにより怖い
という時期があった
単純に
好きだから嫌われたくないということよね
そもそもわたしが
恋愛を悪いことのように考えて
迷惑なんですけどと思われそうなことを
しようとしていた
ということが
問題なのだけれども アハハ
結婚しているわたしが
こんなことをしたら
彼に
嫌な顔をされるのではないかと
わたしはびくびくしていた
けれど
彼は
バレンタインのチョコを渡した時も
用事を見つけて会いに行った時も
笑っていた
おもむろに嫌な顔をするひとでは
ないのだろうけれど
わたしはあの時
胸を撫で下ろしたもので
迷惑なんですけどと
彼に思われるのが
本当に怖くて怖くて
足がガクガクしていたほど
わたしならどう思うだろう
わたしが彼なら
どう思うだろう
おかしなひとだなと
笑うかしら
迷惑なんですけどと
思うかしら
そんなことばかり考えていた
けれどあの頃
わたしは幸せだった
勇気を出してでも
彼に会えたから
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