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2019年6月30日 (日)

1日体験

一人暮らしをしていたころ

男性の友人の紹介で

水商売の1日体験をしたことがあったのを

思い出した


まずは

他の女の子に

店長

こんなかわいい子を入れて

私達を辞めさせようと

しているんじゃない?と

言われて

普通に嫌がらせをされた


お客さんが

入店してきて

初めての接客をしていると

ここにいるような子じゃないねと

次々に言われた

それに

似合うマニキュアの色や洋服が

違うと思うとまで

言われた


いつも

いかにもお嬢様という服装をしたら

ほんとお嬢様だよねと

何かみんな喜んでいて


今でも

一部ヒョウ柄のバッグを持っていたら

そんなバッグを持つんだ

などと言われるので


イメージみたいなものがあるのかな


靴なんかも

学生の頃から 今も

周りの女子にチェックされて

時に真似されてきた


しばらくして

いかにもマフィアみたいなおじさまが

入店してきた


わたしは女性が苦手で

男性が怖くないひと

だったので

普通におしゃべりしていたのだけれど


カラオケを歌いたいと

おじさまが言うので

カラオケが始まった

するとすぐに機械が故障して

歌えなくなった


次の瞬間

マフィアのようなおじさまが

どりゃがっしゃんと

そこら辺のコップやら

お酒やらを倒しながら

なめくさっとんのかと

立ち上がり叫んだ


お店全体が凍りついたようになり

女の子たちが

固まっていたなか

もう

せっかくの美声だったのに

聞けなくて残念

もっと聞きたかったです

どうぞ

というわたしの声だけが

お店に響き渡り

みんなに注目された


おじさまは

そうだろうそうだろうと

嬉しそうにして

お酒を飲み

すっかり子猫ちゃんみたいに

大人しくなっていた

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momo

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