大事な決め事
おはなしはどんどんと進み
kさんが
てきぱき てきぱきと
対応していた
みとりというのは
延命治療はしないのだけれど
まだ義理の母が若いので
たくさんの確認事項があった
点滴の使用は
血管がもろくて入らなくなるまで
行うか
酸素は
亡くなるまで使うか
義理の父の場合
救急で
気道の確保や心臓マッサージを行うか
ふたり分
考えなければいけなかった
旦那は無言だった
いつもながら
責任をとりたくなかったのだと思う
Kさんが
すべて判断して
大変な確認作業が続いた
施設のひとが
お母さんを
できるだけ長く
お父さんのそばにいさせてあげたい
ということですねと
言うと
Kさんが
そうです
酸素を使って
1日でも長くお父さんと
過ごさせてやってくださいと
答えていて
わたしは控えめに聞きながら
内心驚いていた
それから
あざができたり
骨折しやすいことの了承
入れ歯や
歯科治療の希望
歯ブラシの確認
病院の診察カード
通帳や印鑑
必要事項の記入
最後なので
好きな食べ物を
差し入れてください
何が好きですか?
という質問などなど
永遠続いた
わたしは
何もわからなかったけれど
旦那も
何も知らなかった
Kさんは
すべててきぱき答えていて
わたしなら
自分の親でも
ここまでできないわと
思った
旦那も
わたしも
サインをしたのだけれど
長男とサインしているのに
最後の方になり
旦那は
施設のひとに
長男さん?ですよね?と
言われていた
いつもながら
施設のひとから見て
旦那が誰だかわからないので
わたしも誰だかわからず
サインする時に
わたしはどうしても
長男の嫁と書けなかった
なぜかな
書く手が止まってしまう
***続きます***
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