メジロ 3
これは
暑いバルコニーに置いて
親鳥が来てくれるのを
待つ
来なければ
エサを与える
というのがベストなのかも
と思い
水はやめて
かごのまま
バルコニーに置いてみることにした
外はもう暗いので
心配で
何度も見に行って
わたしは眠れなかった
飛べない雛が
天敵から身を守るためか
夜の間は鳴かないので
死んでしまったのではないか
食べられてしまったのではないかと
気がきじゃない
弱々しく
ひゅ ひゅと聞こえたので
弱ってきたのではと思ったら
わたしの喘息発作だった
弱っているのは
わたしだった
メジロはジャンプしながら
飛ぶ練習をするらしいので
親鳥がエサを運び
練習中の雛を放棄しないかぎり
そのうち上手になり
飛び立つらしい
朝になり
チビ雛の
ぴぃ ぴぃという鳴き声が聞こえて
親鳥の
たからかな鳴き声も聞こえてきたので
よかったと
しばらくしてから
見に行ってみると
ジャンプがうまくいったのか
近くの木に
メジロがたくさんいて
チチチチ カタカタカタと
わたしを警戒していた
メジロと
仲良くなりたいと
思ったのはわたしだけ
だった
巣箱やエサ台
牛脂
水浴び台を
おいてみようかと
調べてみたのだけれど
メジロにしてみれば
安心して暮らせると思い
巣作りをした場所近くに
突然に
人間が現れて
恐怖と
危険を感じているわけだから
余計なお世話
出窓を開けてみようかと思ったけれど
警戒心を刺激してもいけないので
我慢した
野生の鳥の雛は
下手に人間が手をだすより
親鳥がいるなら
親鳥に任せるのが一番だと思う
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