ワード 本心
戦争という
ワードが聞こえたとき
一番に考えたのは
青空の彼
のことだった
世の中は
ハチャメチャで
ひとは
おろか
そんななか
息子たちが そばにいて
他のものを
すべて
とっぱらったら
そこには
単純に
一緒にいたい ひと
しか
残らない
世の中の
すべてが壊れて
すべてが
なくなってしまう
のではないか と
想像した
瞬間に
彼
だけを思う
なんて
考えもしなかった
肩書きも 法律も
彼の
守るべきものも
家や 建物
持ち物も
すべて失う世の中を
想像した瞬間
その
荒れた広野みたいな
光景のなか
わたしは
彼と一緒にいたい
しか
思わない
ごちゃごちゃとしたものが
吹き飛んでくれた方が
どちらかというと
都合がよくて
大切なものが
みえやすいってくらい
ちょっと前までは
花束を
買ってもらえそう
という
彼にくっついている
付加価値に
わたしは魅力を
感じているのではないか
と
自問自答していたのだけれど
わたしに
必要なのは
花束や
電気毛布ではなく
ただ
そこに 立っているだけの
彼
なのだと
知った
知ったところで
恥ずかしいくらいで
どうしようもないのだけれど
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