拒食症について考える
次男が
拒食症になって
5年になるでしょうか
先は見えてきたものの
今だにガリガリで
最も
体重が軽くなり
甲状腺異常が起きて
強制入院を
中止してから
1キロ 2キロ プラスされたくらい
体重が減らないよう
頑張ってはいるけれど
さほど食べず
食べれば
まるでザルに投げ込むように
体に吸収されず
体重が増えない
BMIが回復したわけでもない
拒食症は
自殺だと思う
最初は
いつ
心臓が止まるかわからないと
ドクターから説明があった
拒食症は
食べれば治る
心も体も楽になっていく
だけれど
食べられない
という病気
お薬の効果もさほどない
よくなれば
動けるので
死にたい気持ちも現れてくる
母親としては
子供が
食べない
体重が2ヶ月で20キロも減った
となると
とにかく焦る
毎日
生きてくれさえすればいい と
願う
眠っているときが
日中より危険なので
次男が入院を拒絶したあと
お母さん
次男くんが
夜中に亡くなってもいいのですか
強制入院させるべき と
ドクターから責められたことも
何度かあった
母親が
食べなさいと言えば
子供に
食べないと言われる
食べなさい
食べない
食べなさい
食べない と
言い争っているうちに
母と子の
信頼関係がなくなる
そして
子供は母親を拒絶する
だから さらに食べない
不登校と同じだと思う
しばらくは
家庭で
ゆっくりと過ごしながら
母親だけ密かに
家庭や外で
子供を苦しめるような
問題点はなかったか
よくよく考えてみる必要がある
問題点をみつけたら
排除または工夫してみる
数少ない
拒食症を診察できるドクターの
なかには
それでも精神科医?
という
ドクターもいらっしゃるから
諦めず
子供が信頼できる
ドクターを探す必要がある
これをひとり
母親が抱えてやるのは
かなりつらい
だけれどわたしは
ひとりでやるしかなかった
さまざまな病院で
次男が
重症すぎるからと
断られた
カウンセリングは期待しない方がいい
カロリー計算など
その子にあうやりかたで
食事が
落ち着いてきたら
好きなときに
好きなものを
好きなだけ
食べてよい
という環境をつくる
安心した環境でなければ
おなかはグーとは鳴ってくれない
一番大事なことは
食べたくないんだねと
母親(家族)が
共感することだと
わたしは経験上 思う
食べない子供を受け入れる
すべてを受け入れる
母親(家族)が
そう腹をくくる
太っている
むくんでいる
ダイエット
という言葉は口にしないよう
気をつけるようにする
わたしは
太るという言葉を
健康になる
栄養バランスがいい
という言葉に変化させた
旦那は
激ぶとりするよ と
次男に
言ってきたけれど
次男は
痩せているね という言葉は
大丈夫だったので
わたしから
あの俳優さん 痩せているね と
話して
少しずつ
認知のゆがみを
正すことができた
拒食症の本人は
骨と皮だけになっているというのに
太っていると
認知してしまう
脳に栄養がいかないから
余計に
脳の誤作動が起きる
被害的になり
空腹で
イライラもしてくる
ひどい便秘で
手術になるひともいる
足は
血液を心臓にうまく運べなくて
紫っぽくなる
自力で
立ち上がれなくなる
次男は
補助すると
立ち上がれた
旦那は
立ち上がれない次男をみて
うすら笑い
手をさしのべなかった
首も支える力がなく
顔が前にうなだれる
手は冷たい
水も飲まなくなるので
脱水になりやすい
水にはカロリーがないことを知らせて
1日何杯は飲む
という約束をした
そこは
ドクターと約束してもらうと
次男は
うまくいった
次男には
新しい大きなコップを
用意した
親子で
好きなものを共有したり
好きなものを食べたり
できるようになると
嫌なことばかり言ってくる存在
病院や学校など
嫌なところに連れていく存在の
母親から
ふたりで
安心して
楽しい時間を過ごせる母親に
変化して
二人三脚で
頑張れるようになった
多少
食べられるようになり
くだらないおしゃべりが
できるようになると
自然と
ふたりで笑顔も増えた
これは
家族にしかできないこと
うちは
旦那の協力がなかったので
わたしにしか
できなかったことだった
学校の環境も大事だけれど
そこは
長年
苦しんで 取り組んできたから
拒食症と診断されたころには
学校には恵まれていた
家族だから無理にでも仲良く
はやめて
旦那を遠ざけたことが
一番効果があった
ドクターは
お薬を処方したり
たまに
アドバイスをくれたりは
するけれど
家族にできないことは
医者にもできない
ドクターに期待して
悪化する場合もある
目の前に答えがあるのに
不安から
頼れるひとを探して
依存していると
大事なものを失う
失いたくないなら
病気によりそう覚悟を
決めて
先の見えない不安や
孤独感は
置いておく
母親(家族)は
何ができるかな
今は
何もしないが正解だろう
子供が嫌がることばかりしていないかな
ということを
考えていく必要がある
不安を
否定するのではなく
受け止めるよう努力していく
たまには腹が立つけれどね
食べないことは
そっか
くらいにして
子供を
食べ物以外のことで
認めてほめる
会話ができるようになれば
拒食症で
誰からも
ほめられていなかった
子供をほめる
しばらく
なにもしないで
ふたりで
だらけまくるくらいの
心の余裕が
母親(家族)には必要
とはいえ
こうじゃなくてはいけない
は
ないので
ちゃんとやらなきゃと
追い詰める必要はない
単純に
よくなれば
方法がよかった
よくならなければ
他の方法で
「やりかたは無限にある」
やりかたがあわなかっただけね
と
考えていくことも必要
先は長い
行きつ戻りつ
後悔しないように
丁寧に
わたしは
生きていきたい
必ずよくなると信じていきたい
こんにちは。
ももさんは、本当にがんばっておられますね。
そして、2番目の息子さんの拒食症について、
ひとつの悟りを開いたような感じがします。
今、世の中が変化しつつあって、
これがもっと早く変化して、
息子さんの身体が本当に治るようになればいいのに、と
思います。
でも、身体だけ治っても、結局こころが治らないとだめですよね。
ももさんの努力はその根本的なところに効いているから
すごいと思います。
少しでも息子さんと良い時間が過ごせますように。
投稿: ふうちゃん組 | 2022年3月 2日 (水) 19時47分
ふうちゃん組様 こんにちは
ありがとうございます。
まるで
解脱したようですけれど、
案外
適当にやっています(^_^;)
他のこともですけれど、
子供のすべてを受け入れる
ということが
なかなか難しい と
思いました。
受け入れてしまえば
あとはプラスしかないのかも
しれません。
ありがとうございます。
投稿: もも | 2022年3月 3日 (木) 09時16分