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2022年3月 2日 (水)

拒食症について考える

次男が

拒食症になって

5年になるでしょうか

先は見えてきたものの


今だにガリガリで

最も

体重が軽くなり

甲状腺異常が起きて

強制入院を

中止してから

1キロ 2キロ プラスされたくらい


体重が減らないよう

頑張ってはいるけれど

さほど食べず

食べれば

まるでザルに投げ込むように

体に吸収されず

体重が増えない


BMIが回復したわけでもない


拒食症は

自殺だと思う


最初は

いつ

心臓が止まるかわからないと

ドクターから説明があった


拒食症は

食べれば治る

心も体も楽になっていく

だけれど


食べられない

という病気


お薬の効果もさほどない

よくなれば

動けるので

死にたい気持ちも現れてくる


母親としては

子供が

食べない

体重が2ヶ月で20キロも減った 

となると

とにかく焦る

毎日

生きてくれさえすればいい と

願う


眠っているときが

日中より危険なので

次男が入院を拒絶したあと

お母さん

次男くんが

夜中に亡くなってもいいのですか

強制入院させるべき と

ドクターから責められたことも

何度かあった



母親が

食べなさいと言えば

子供に

食べないと言われる


食べなさい

食べない

食べなさい

食べない と

言い争っているうちに

母と子の

信頼関係がなくなる


そして

子供は母親を拒絶する

だから さらに食べない


不登校と同じだと思う


しばらくは

家庭で

ゆっくりと過ごしながら

母親だけ密かに

家庭や外で

子供を苦しめるような

問題点はなかったか

よくよく考えてみる必要がある


問題点をみつけたら

排除または工夫してみる


数少ない

拒食症を診察できるドクターの

なかには

それでも精神科医?

という

ドクターもいらっしゃるから

諦めず

子供が信頼できる

ドクターを探す必要がある


これをひとり

母親が抱えてやるのは

かなりつらい

だけれどわたしは

ひとりでやるしかなかった


さまざまな病院で

次男が

重症すぎるからと

断られた


カウンセリングは期待しない方がいい


カロリー計算など

その子にあうやりかたで

食事が

落ち着いてきたら


好きなときに

好きなものを

好きなだけ

食べてよい

という環境をつくる


安心した環境でなければ

おなかはグーとは鳴ってくれない


一番大事なことは

食べたくないんだねと

母親(家族)が

共感することだと

わたしは経験上 思う


食べない子供を受け入れる

すべてを受け入れる

母親(家族)が

そう腹をくくる


太っている

むくんでいる

ダイエット

という言葉は口にしないよう

気をつけるようにする


わたしは

太るという言葉を

健康になる

栄養バランスがいい

という言葉に変化させた


旦那は

激ぶとりするよ と

次男に

言ってきたけれど


次男は

痩せているね という言葉は

大丈夫だったので

わたしから

あの俳優さん 痩せているね と

話して

少しずつ

認知のゆがみを

正すことができた


拒食症の本人は

骨と皮だけになっているというのに

太っていると

認知してしまう


脳に栄養がいかないから

余計に

脳の誤作動が起きる


被害的になり

空腹で

イライラもしてくる


ひどい便秘で

手術になるひともいる


足は

血液を心臓にうまく運べなくて

紫っぽくなる


自力で

立ち上がれなくなる


次男は

補助すると

立ち上がれた

旦那は

立ち上がれない次男をみて

うすら笑い

手をさしのべなかった



首も支える力がなく

顔が前にうなだれる


手は冷たい


水も飲まなくなるので

脱水になりやすい


水にはカロリーがないことを知らせて

1日何杯は飲む

という約束をした

そこは

ドクターと約束してもらうと

次男は

うまくいった


次男には

新しい大きなコップを

用意した


親子で

好きなものを共有したり

好きなものを食べたり

できるようになると


嫌なことばかり言ってくる存在

病院や学校など

嫌なところに連れていく存在の

母親から


ふたりで

安心して

楽しい時間を過ごせる母親に

変化して

二人三脚で

頑張れるようになった


多少

食べられるようになり

くだらないおしゃべりが

できるようになると

自然と

ふたりで笑顔も増えた


これは

家族にしかできないこと


うちは

旦那の協力がなかったので

わたしにしか

できなかったことだった


学校の環境も大事だけれど

そこは

長年

苦しんで 取り組んできたから

拒食症と診断されたころには

学校には恵まれていた


家族だから無理にでも仲良く

はやめて

旦那を遠ざけたことが

一番効果があった


ドクターは

お薬を処方したり

たまに

アドバイスをくれたりは

するけれど


家族にできないことは

医者にもできない


ドクターに期待して

悪化する場合もある


目の前に答えがあるのに

不安から

頼れるひとを探して

依存していると

大事なものを失う


失いたくないなら

病気によりそう覚悟を

決めて

先の見えない不安や

孤独感は

置いておく


母親(家族)は

何ができるかな

今は

何もしないが正解だろう

子供が嫌がることばかりしていないかな

ということを

考えていく必要がある


不安を

否定するのではなく

受け止めるよう努力していく

たまには腹が立つけれどね


食べないことは

そっか

くらいにして


子供を

食べ物以外のことで

認めてほめる

会話ができるようになれば

拒食症で

誰からも

ほめられていなかった

子供をほめる


しばらく

なにもしないで

ふたりで

だらけまくるくらいの

心の余裕が

母親(家族)には必要


とはいえ

こうじゃなくてはいけない

ないので

ちゃんとやらなきゃと

追い詰める必要はない


単純に

よくなれば

方法がよかった

よくならなければ

他の方法で

「やりかたは無限にある」

やりかたがあわなかっただけね

考えていくことも必要


先は長い

行きつ戻りつ

後悔しないように

丁寧に

わたしは

生きていきたい


必ずよくなると信じていきたい

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コメント

こんにちは。
ももさんは、本当にがんばっておられますね。
そして、2番目の息子さんの拒食症について、
ひとつの悟りを開いたような感じがします。
今、世の中が変化しつつあって、
これがもっと早く変化して、
息子さんの身体が本当に治るようになればいいのに、と
思います。
でも、身体だけ治っても、結局こころが治らないとだめですよね。
ももさんの努力はその根本的なところに効いているから
すごいと思います。
少しでも息子さんと良い時間が過ごせますように。

ふうちゃん組様 こんにちは
ありがとうございます。

まるで
解脱したようですけれど、
案外
適当にやっています(^_^;)

他のこともですけれど、
子供のすべてを受け入れる
ということが
なかなか難しい と
思いました。

受け入れてしまえば
あとはプラスしかないのかも
しれません。
ありがとうございます。

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