素直にごめんなさい
わたしは
過去をふりかえると
ひとを大事にできていなかったな
ごめんなさい という
思い出が ある
幼いとき
近所に住む男の子と
よく遊んでいた
その子は少し
障がいがあった
近所の川で
川遊びをしていたら
わたしのサンダルが
流れていったことがあって
男の子は
流れのはやいところに
取りに行ってくれた
川は危険だった
なのに 何回も
サンダルが流れて
男の子は
取りに行ってくれた
いつ
男の子が流されるか
わからなかった
さらに
テレビで
金のはなしをみて
河原で
砂金を集めたかったとき
わたしは
すぐに
あきてしまったのだけれど
わたしが
欲しそうにしていたので
男の子が
毎日 毎日
砂のなかのキラキラを
集めてくれて
大量のキラキラを
プレゼントしてくれた
というのに
父に
砂金のようなキラキラは
価値がないと
言われていたので
わたしは
いらないと 言った
男の子はがっかりした
様子で
砂のキラキラを
地面で こんもりとさせたまま
河原をあとにしていた
男の子のお父さんが
売りに行ったので
わたしが
やはりいる と
言ったときは
キラキラは なくなっていた
という記憶がある
男の子は
わたしのことを
優しいと言っていたけれど
本当に
ごめんなさい と
思う
« みずかき | トップページ | 気楽な愛情は案外 »
« みずかき | トップページ | 気楽な愛情は案外 »
コメント