未来日記
ある日
ピンポンとインターホンが鳴って
わたし宛に
小さな 桜の苗木と
わたあめが 届く
わたあめには
手紙が添えてあって
最近見つけた
リーズナブルなカフェを
教えてね (連絡先) が
書いてある
ああ
これは
青空の彼からなのだわ
14年前に
手紙に書いた住所を
覚えていてくださった と
わたしは
感激して
ありがとう と涙しながら
春が訪れたように
甘くて
ふわふわとした 気持ちになる
それから わたしは
しばらく
嬉しさを かみしめて
落ち着かないまま
彼に
ラインして
ありがとう を
伝える
お弁当を持って
ピクニックもいいな
カフェもいいな
会いたいひとがいる
なんて
どうやら
素敵な気持ちなんだ と
考えながら
時間があれば
無理のない程度に
彼と
おしゃべりをして過ごす
これがわたしの 望む
未来日記
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